カテゴリー:中島孝志の不良映画日記

2017年08月07日 (月)

「静かなる情熱 エミリ・ディキンスン」

 業務連絡・業務連絡・・・9月の「新潟片貝花火ツアー」ですが20人を超えましたので締め切らせて頂きます。

 参加希望者には昨日メーリングリストを流しました。「届いてないぞ!」つう方はメルヘンよろしく。「ダメなっちゃった」つう方もメルヘンよろしく。

 ただの花火じゃないのよね。町の人たちが還暦祝いとか出産祝いとか初盆などをきっかけに打ち上げる「物語花火」なんすよ。だから長岡の花火以上に人気があるんです。いつもの桟敷は目の前に遮るものはなにもありません。ゆったり横になって満喫できます。サイコーのロケなんすよ。


「水は 渇きによって 教えられる
 陸は 渡ってきた 大洋によって
 恍惚は 苦悶によって
 平和は 語られる戦闘によって
 愛は 形見の肖像によって
 鳥は 雪によって」



「成功をもっとも心地よく思うのは
 成功することのけっしてない人たち。
 甘露の味を知るには
 激しい渇きがなければならぬ。

 今日敵の旗を奪った
 くれないに映える軍勢の誰ひとりとして
 勝利とはいかなるものか
 はっきりと定義することはできぬ」

 エミリ・ディキンソン。アメリカのニュー・イングランドの田舎町に生まれ、外に出ることもなく、詩を書いて過ごした女性。
 かといって、生前に印刷されたのは10篇だけ。それもすべて匿名。詩人としても無名。世間の人は存在すら気づきませんでした。

 いまや、ウォルト・ホイットマンと並ぶ、アメリカを代表する詩人。

 最期は兄と妹に見守られて亡くなりました。尿毒症だったんじゃないかなあ。56歳。

 そんな彼女の映画です。



 演じるのはシンシア・ニクソン。といって、ピンと来なければ、『セックス・アンド・ザ・シティ』で赤毛の女性弁護士ミランダを演じてた人。私サマンサやってたキム・キャトラルが好みだけどね。

 父親は弁護士。州議会議員や下院議員もつとめた名士。
 自分という意識に目覚めるに連れて生きにくくなっていきます。「信仰復興運動」てのがありまして、地獄の怖さを説くと同時に、信仰告白を要求するわけ。アメとムチですな。ピューリタリズムてのは、人が死後、救われるかどうかは神の一方的な意思によるものと考えられています。カルヴァン派がそうです。

 で、彼女を除く家族はぜんぶ信仰告白をします。ほかの人もしますよ。別に踏み絵ほどのもんじゃないんだから。けど、自分に正直であろうとするとどうしてもできない。しだいに礼拝までを避けるようになっていきます。

 う〜ん。ピュアというか、清濁併せのむことができない、というか、しかし、クリスチャンには少なくありません。これを受け容れちゃうと私の人格がすべて崩壊しちゃいます、というほど、大きな問題なのね。アルコールもそうですし、モルモン教徒なんてコーヒーもそうです。

「わたしがもう生きていなかったら
 駒鳥たちがやって来た時ー
 やってよね、赤いネクタイの子に、
 形見のパン屑を。

 深い眠りにおちいって、
 わたしがありがとうをいえなくっても、
 分かるわね、いおうとしているんだと
 御影石の唇で!」
    
「戦いに敗れた兵士――死に瀕し――
 聞こえなくなっていくその耳に
 遠くの勝ち誇った歌声が
 はっきりと苦悶にみちてどよめく兵士ほどには! 」

「百年の後は
 その場所を知る人もない
 そこでなされた苦悩も
 今は平和のように静か

 雑草が誇らしげに肩を並べ
 ときおり道に迷った旅人が
 もう遠い死者の
 寂しげな墓碑の綴り字を探った

 夏の野を過ぎる風だけが
 この道を思い出す
 本能が記憶の落していった鍵を拾う」

 白いドレスを着て屋敷から出ることなく孤独な生活を送り、数多くの詩を書き残す。ある意味、世捨て人。ある意味、内観人間。けど、激しく周囲とぶつかり合うばかりで、「もう少し柔軟になりないの!」と彼女を支え続けた妹から諭される始末。

 けど、そういう生き方ができるならとっくにしてるわけで。。。人ってのは自分流の生き方しかできんのですよ。

 いまの世の中がとても生きにくい、という人にはとくに強い共感を呼ぶと思うな。


 さて、今日の「通勤快読」でご紹介する本は「生きるとは、自分の物語を作ること」(小川洋子・河合隼雄著・432縁・新潮社)です。

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2017年08月01日 (火)

「十年」

 お待たせ致しました。お待たせしすぎたかもしれません。
 「十年一日の如く」とか「十年ひと昔」とか、「十年」という単位は長い年月ですな。

 10年経ったらどうなってんだろ? 香港の近接未来。
 共産党に支配された香港。1997年にイギリスから移譲(返還ではなく)された時、「外交と国防以外はいままで通りの高度な自治を与える、と中共は約束した」と言うけど、こんなもん信じる方が悪い。

 中国人はカネのためならなんでもやります。香港でマネロンもしてるからね。都合のいい別口座なんでしょうね。

 しかし、中共、公安がよく製作を許しましたねえ。ま、上映は禁止、ネットも禁止でしょうけどね。海外の中国人が見ればいいわけよ。あと、かつての宗主国イギリスね。

 けど、イギリスも国益最優先。香港人なんて二の次三の次。やはり自国のことは自国でやんなきゃ。同時に、沖縄の人も明日はわが身と心しておくべきでしょうね。



 5人の若手監督によるオムニバス。2015年から「10年後の香港」を描いたSFといえばSF。どれもいいけど、とくに響いたのは『焼身自殺者』『地元産の卵』『地元の卵』の順かな。
 
 『エキストラ』は、真愛連党首と金民党党首が登場するメーデー集会。テロの練習をする2人。生活のために危ない仕事を引き受けた・・・。
 『冬のセミ』は、いまや地球にはかつての2%=870万種しか生物がいない。自分を標本にしてほしいと懇願する男・・・。
 『方言』は、かつて英語、いまや普通話の香港。広東語では仕事がなくなるタクシー運転手。仕事でも仲間と子供との関係もぎくしゃくするばかり・・・。
 『焼身自殺者』は、2025年のある早朝、イギリス領事館前で焼身自殺。目撃者もいない遺書もない。これが中共の工作。学生たちは革命に命を賭けるが、老人も焼身自殺で「共産党NO!」を訴える・・・。
 『地元産の卵』は、店先に置かれたチラシ「地元産の卵」。これが少年団に非難された。「香港産」はいいが「地元産」はダメだ。香港最後の養鶏場も閉鎖され、「禁止用語」は増えるばかり。少年団の息子に「人のいいなりになるな」「自分の頭で考えろ」と父親は諭すが・・・。



 習近平は、トウショウヘイの孫娘の夫を逮捕。天安門事件の総括をいまごろ実施し、すべての責任をトウショウヘイに転嫁するつもりなんでしょう。ご都合主義、カネと権力、ハニー大好き特権階級に蹂躙された香港。

 法律違反で逮捕者が激増してますけど、法律を守っていないのは中共政府のほうです。文革、天安門事件、そして雨傘運動でいったいなにが変わったか?

 なにも変わらない。しかし、文革で行動せず、天安門事件で行動せず、雨傘で行動せず・・・行動しなかったから「いま」があるわけです。「いま」を変えたいなら行動するしかないんですよ。

 「十年」というのはどこの世界でも当てはまります。もち、個人の生き方でもそうです。


 さて、今日の「通勤快読」でご紹介する本は「生涯投資家 前編」(村上世彰著・1,836円・文藝春秋)です。

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2017年07月04日 (火)

「メッセージ」

 なにか美味しいモノを食べた時
 あの人にも食べさせてやりたいな、と思う。

 なにかいい映画を観た時
 今度一緒に行こうよ、と誘いたい。

 どこかでいい景色を見た時
 今度連れてってやりたいな、と思う。

 だれかいい人に会った時
 あの人に紹介したら喜ぶだろうな、と思う。

 あの人の笑顔、喜ぶ顔が見たい。
 それだけで生きている価値がある。
 あの人がいるだけで十分。

 あの人が消えてからこの世の光が消えた。
 あの頃と同じように
 笑ったり感動したりはするけど
 伝えたい人がいない。

 この世でいちばん哀しいことは
 こういうことなのかもしれませんね。

 人はだれでもいろんな事情を抱え込んで
 生きています。
 だからプライベートはけっして聞かない。
 
 話す時機が来たら勝手に話すでしょうから。
 聞かないことも優しさではないか、と考えています。
 愛の反対語は憎悪ではなく無関心では?
 いえいえ、哀しみのどん底にいる人には
 無関心がいちばんの優しさなんです。 

 あえての無関心・・・。


10数年前、こんな哀しい質問を原原でしてたんですね。


 「HANNAH」は特別な名前。前から読んでも後から読んでも同じ。
 なぜあの時、HANNAHの宿題を見てあげなかったのか?
 「数学なら別れた夫(HANNAHの父親)のほうが詳しいから、彼に電話して!」と心ない言い方をしてしまった。

 タコの足に似てるから、彼らを「ヘプタポッド」と呼ぶようにしたけど、彼らは図形を吐き出す。これが言葉?
 「ヘプタポッド」の目的は? 地球への攻撃? 中国とロシアは核攻撃の準備に入った?
 
 彼らの言葉を読み解いて真意を探らなくちゃ。



 最愛の娘を失い、これ以上失うものは何もない。だから、どんな危険なことにも乗り出す覚悟がある、という女性言語学者が主人公です。

 人は子どもを持つことで人生観を変える、といいます。しかし、その子どもを喪うことはもっと人生観を変えることに繋がります。
 子どもは男女が愛し合った結果の産物ではありません。わざわざ、この人の元に産まれよう、と明確な計画をもってやってくる「ギフト(贈り物でもあり才能でもあります)」なんです。養子という縁で結ばれた関係もそうですし、人間だけ手に限らず、犬とか猫との関係も同じです。
 
 3000年後の地球も現在と同じ座標軸にある。過去は過去ではなく、未来は未来ではない。いま知った過去が未来に起こる。たとえそれがわかっていても、自分を愛することをやめないし、運命を受け入れよう。
 
 『Arrival』(邦題『メッセージ』)はアカデミー賞8部門にノミネート。まあ、たんなるSFだったら見ないでしょうね。


 さて、今日の「通勤快読」でご紹介する本は「東芝 大裏面史」(FACTA編集部・1,620円・文藝春秋)です。 

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2017年06月24日 (土)

「花戦さ」

 「この中に、仏さんがいてはるなあ」

 これ、花を見て池坊専好がしみじみとゆうてましたでしょ。
 そうなんすよ。東大寺の「毘盧遮那仏」、奈良の大仏ですけど、あれ、蓮華座の上にお乗りになってますよね。「千葉(「ちば」じゃないよ「せんよう」ね)の釈迦」ゆうてね。あそこでは100枚の蓮華座がありましてね。この小さな蓮の中に「蓮華蔵世界」があるんです。

 1つの蓮華には100億の釈迦がいらっしゃって、1つ1つの釈迦はまたそれぞれの世界を表しておりまして、この世も蓮華蔵世界の一部というわけです。

 どこにでも仏がいる。だから山川草木悉皆成仏なんでしょ。仏が仏になるのは当たり前ですから。

 東大寺は華厳宗(大方広仏華厳経=華厳経)を根本教典とする宗派の大本山。正式名称は「金光明四天王護国之寺」。聖武天皇と光明皇后が日本中に創設した総国分寺でもあります。
 総国分尼寺は「法華滅罪之寺」といいましてね、光明皇后のオヤジ不比等の邸宅に建てられました。実は時間切れで秋篠寺のあとに行きそこねたのがここ(法華寺--門跡寺院)なんです。
 
 ついでなんでお話しときますけど、光明皇后は光明子。不比等の娘です。聖武天皇の母親宮子も不比等の娘。つまり光明子の姉なんです。産んでから精神を病んで20年以上経ってからようやく聖武天皇は実母と会えたようですね。

 で、光明皇后の諱は安宿媛(あすかべひめ)ですよ。正式尊号は天平応真仁正皇太后です。権力にものを言わせた不比等が皇后に押し込んだわけです。ま、藤原氏とうまくやらねばならない聖武天皇の意向もあったと思いますけどね。

 光明という名前はどこから来てるかと言えば、「毘盧遮那」という意味からです。サンスクリット語で「バイローチャナ=光明」、「マハー・バイローチャナ=大日如来」ですから。

 国分寺、国分尼寺を全国に建てたのも聖武天皇、光明皇后のアイデアではありません。唐の則天武后(武則天)のバクリです。たぶん遣唐使の吉備真備あたりから、「いま、唐では女帝が天下を動かしています。女帝は自らを弥勒菩薩の生まれ変わりと称した『大雲経』を納める寺(大雲経寺)を全国につくりました」と聞いたんでしょうな。

 なにしろ、西太后でもなしえなかった中国唯一の女帝ですからね。憧れていたと思いますよ。

 華厳宗はこの女帝が帰依して保護したんで大きくなります。

 さて、文禄3年(1594年)、池坊専好が秀吉に披露した「大砂物」(立花)から生まれた伝説をベースにした物語です。


オールスター揃い踏みです。パンフが凄いんじゃー!

 先日、お話した頂法寺六角堂は聖徳太子の創建です。1462年、池坊専慶が花を生けた、とあります。池坊が代々住職をつとめてます。

 70年後、時代は花僧・池坊専好(初代)が執行に就任します。
 花の名前を覚えるにも懸命で人の名前まではカバーできない一途な花僧。
 その愚直で一途な姿勢がみなに愛されます。千利休、町衆・・・愛する人たちを殺された専好は自分なりのやり方で権力者秀吉に挑みます。

 武器は刃ではなく花・・・。
 
 「どの花が好みか」
 「どの花も、それぞれに美しい」
 「では猿はどうですか・・・どの猿もそれぞれの良さがあるのでは」

 なかなかの出来だと思います。

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2017年05月31日 (水)

「ちょっと今から仕事やめてくる」

 う〜ん、たまたまのたまたま。「これは観るぞ!」とはちまきしめて観にいく映画もありますけど、時間空いちゃった。そうだ、映画でも・・・。

 そこら中にありますからね、映画館。つうか、出張先でも映画館があちこちにあります。大阪、名古屋、博多はもち、新潟も出雲もありますからね、映画館。この時間行けるなあ。。。神社仏閣かマッサージ(大阪だけ)か、打ち合わせか、映画か・・・ですわな。



 私、29歳の時にはじめて出版したんですよ。その本の帯に「人生一つ、会社はいっぱい」と書いてます。なにかの本に書きましたが、転職にしてもまったーーーく迷わない。ランチなににすっかなーーーと同じレベルですから。

 自信があるからでしょ? ちがいます。正解は・・・おっちょこちょいだからです。

 けど、私、おっちょこちょいってお勧めです。おっちょこちょいてのは言い換えれば、「直感で決断する」つうことなのね。
 原原でもロジカルな進め方をしてますよ。理屈に合うような話をしてます。けど、もっとレベルが高くなれば、つまり、「霊格」が高くなれば低次元のロジカルシンキングなど必要としなくなります。すべて直感で正解を導き出せるようになりますからね。

 正しく間違うのが人間。そして、間違えて正解を選んでしまうのも人間なんです。

 おっちょこちょいの利点は1つ。運の女神に愛されること。

 どうも、経験則としてなんですが、運の女神って、人間程度があれこれ知恵を振り回すのがお嫌いのようで、逆に、後先考えないバカのほうがお好きなようでね。そう考えないと納得できないことばかり経験してますから。。。

 人生勝負を賭ける時も少なくないと思いますけど、まあ、自分の運に賭けてみるのが宝くじなんかよりよっぽど確率が高いと思うんです。

 ですんで、転職、独立なんてのも、カレーにするかラーメンにするか程度のこと。

 迷う人はとことん迷いますよ。悩む人はとことん悩みます。で、迷って悩んで「正解」をゲットできればいいけどね。これだけはわかりません。
 私、転職するとき、某大手金融機関からヘッドハンティングてやつでかなりの大金を積んでくれたんです。いわゆる支度金てやつ。けど、こんな処で運を使いたくなかったんで断りました。その会社、1年後に破綻しましたからね。

 人生なにが起きるかわかりません。

 東洋経済に転職するにしても、ハンコついた直後、ライバルのD社からスカウト。そちらのほうが年俸が良かったんですけど、その後、東洋経済よりD社で10倍も出版したんで、結局、どちらでも良かったのかも。

 ブラック企業と縁がない? いやいや、残業ばかりで残業代も出ない経験はしてますよ。バカな上司、手柄を横取りする先輩もいましたしね。もちろん、素晴らしい上司や仲間が多くて助けられました。

 ただ、私の場合、若い頃は短気だったんで、トップだろうと役員、部門長だろうと、納得しなきゃとことん動かない性格でね。生意気なんですよ、半人前以下のくせにね。「あいつが異動してくる!」と鬼の部門長と言われる人が悩んでた、と後日、聞いたことありますからね。

 いま思えば、上司にならざるをえなかった人がかわいそうですよ。部下は上司を選べませんけど、上司も選べないんですよ。人事が私みたいの採用しちゃうから。
 本にも書きましたが、異動なんて何回したか数え切れません。当時の私みたいなヤツがいたら絶対ぶん殴ってるでしょうね。けど、さすがにあれほどのバカはいままで遭遇したことないね。ネッシーかつちのこレベルだわな。
 
 『ちょっと今から仕事やめてくる』の原作は60万部のベストセラーらしいです。

 ブラック企業て多いんでしょうね。でもさ、詐欺商法でもしてるなら別ですが、厳しいノルマ、パワハラ上司、とんでもない残業の連続。。。映画のように自殺する人もいるんでしょうけど、語弊を承知でいいますけど、こんなの普通ですよ。

 独立、起業してごらんなさい。あったりまえのことばかりですから。ノルマなんて青天井。パワハラなんて相手にしてくれるだけもありがたい。残業? 死ぬほど働きたいよね。

 どこがどう違う? はい、「わがこと」か「ひとごと」かの違いです。

 自分で決めたノルマなら、自分で決めた仕事なら、自分で決めた上司なら・・・そうではなくて、「やらされてる感」が地獄なんでしょ。

 独立、起業なんてのは好きで好きでたまらなければできませんよ。儲からない、客がいない。赤字続きでカネがない。だから死ぬほど工夫するでしょう。死ぬほど仲間に相談するでしょう。使えるモノはなんでも使うでしょうね。知人友人親戚一同すべてを動員すると思う。袖すり合っただけの赤の他人にもお願いするでしょう。パワハラ上司だって使うと思うよ。

 覚悟があるかどうか。。。ここじゃないかなあ。覚悟なんかしねえしぃ・・・なら、やめたら? 「人生一つ、会社はいっぱい」なんだからさ。

 あのね、最近、あちこちでリクエストされてるんだけど、いよいよ、学生さん相手に原理原則研究会やろうかな、と考えてます。9月になるか未定だけど。東京だけね。タダにしよっかと思ったけど、甘やかしたらあかん。ま、学生さんの飲み会程度の会費(会場費程度)でね。25歳未満。男女問わず。高校生以上院生未満、専門学校ウエルカム。関心のある人は覚えといてね。。。「私もいいですか?」という原原メンバーがいましたけど、ダメに決まってるでしょうが。。。


 さて、今日の「通勤快読」でご紹介する本は「金融恐慌とユダヤ・キリスト教」(島田裕巳著・896円・文藝春秋)です。

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2017年05月29日 (月)

「光をくれた人」

 あなたに逢えて良かった。あなたには希望の匂いがする。。。

 「いままで大変な経験ばかりしてきたんでしょ。どうしてそんなに優しくなれるの?」
 「恨むのは疲れるよ。一度赦せばあとは楽になれるんだ」



 第1次大戦の後、オーストラリアからフランス戦線に派兵された英雄。心の傷を癒すために「灯台守」として孤島ヤヌスで暮らすことを決心。町では歓迎を受け、校長の娘と知り合います。
 2人の兄を戦争で亡くした娘は心を開かない男を愛し、島で一緒に暮らすのですが、度重なる流産に放心状態。

 そんなとき、2人はボートを発見します。中には男の死体と女の赤ちゃん。本部に報告しようとする男に「神様からのプレゼントだ」とわが子として育てることを女は懇願します。

 「ルーシー」と名づけられ、女の両親も大喜び。誕生日に洗礼を受けるため教会に向かうと司祭が遅刻。歌声がする墓地のほうに降りていくと、そこには「1923年4月26日に夫と娘を海で亡くした」と書かれた墓碑に跪いている女性と遭遇します。
 
 ボートが島に漂着した日。

 女は資産家の娘。町で知り合ったドイツ人と恋に落ちます。ドイツ兵に殺された肉親が多い町では常に不当な扱いを受けていました。しかし温厚で誠実な男に惹かれた女は父親から勘当されてしまいます。
 
 本当の母親に気づくと「もう終わりだ」と悟ります。嫌がる妻に内緒で女に手紙を届けます。3年後には「証拠の品」をポストに入れます。
 
 しばらくすると、警察が島にやってきます・・・。



 この男、バッカじゃなかろか!? わが子として育てたい、という妻の願いを受け容れたら、とことん嘘をつき続けるしかないだろが。「本当の母親の深い哀しみを前にして欺くことは赦されない」とするキリスト教者の姿勢はわかるけど、いまさら、掛け違えた母娘の関係が戻るのか・・・。生みの親より育ての親とはよく言ったもので、「あの人遠くにやって!」とわが子から言われる生みの親は2度も哀しみを味わうことになるわけでね。。。

 正義に駆られて妻を傷つける夫。夫を死ぬまで赦さないと決めた妻。当たり前だわな。ならば最初に妻の願いをきっぱり断るべきだよな。

  「あのとき妻に選択肢はありませんでした」という言葉はホントにそう思うよ。

  「3人の賢人」とかあちこちにキリスト教のベースが流れてます。正義とか規則とか、結局、ほとばしる感情の前にはなんとも無力なんだよなあ。


 さて、今日の「通勤快読」でご紹介する本は「霊と金 スピリチュアル・ビジネスの構造」(櫻井義秀著・799円・新潮社)です。

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2017年05月27日 (土)

「マンチェスター・バイ・ザ・シー」

 今日はこれから新潟原原です。相変わらず東京から乱入するメンバーもいるようで。。。


「リパー・ランズ・スルー・イット」つう映画がありましてね。もち、DVD持ってますし、たまに探して観てますけどね。なんか、ああいう雰囲気なんだよなあ。。。

 封切りしたばっかなんでネタバレは避けたいとこだけどね。

 心に深い傷をもってる人ばかり。まあ、だれだってそんなもんですよ。会社で怒鳴り散らしてる部長さんだって大病を患ってる奥さんを抱えてたり、自閉症の子どもで悩んでたりするわけでね。心の中なんてだれもわかりません。

 わかったらもっと優しくなれる? そんな優しさなんてかえって不要なんだよね。ホントの優しさは触れないこと。忘れること。ふだん通りに扱うこと。ま、これが難しいんだけど。ガラス扱いされるとガラスになってしまうから逆効果だと思うな。

 マンチェスター・バイ・ザ・シーてのは、先頃、テロがあったとこの近くなんだろね。



 あそこだけには行きたくねえ。。。いい想い出がないんだよ。けどさ、よりによってこのオレが兄貴の忘れ形見の後見人に指名されちゃったんだよなあ。甥っ子とうまくやっていれる自信なんてないし。この街ではどこに行ってもオレをガラス扱いするんで息が詰まりそうだよ。早くボストンに戻りたい。ここでは生きられない。。。

 人生逃げ場なし。たしかにそうですけど、エネルギーのない時はシェルターでちょっと休む、つうのはありだと思うね。いつもいつも気を張ってたらプツンと切れてしまうもん。ダラッとしててもダメだけどね。騙し騙しでいい塩梅が長続きのコツだと思うんだけどね。

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2017年05月26日 (金)

「氷の花火 山口小夜子」

 原原の講義でもご紹介したと思います。東京と博多はしてないな。テーマが違ったからね。今週末の新潟ではするかも。。。

 世界中の人々に“東洋の神秘”と称賛された伝説のモデル。けど、人生は謎に包まれて・・・70年代、ハーフモデル全盛のファッション界で“日本人であること”を武器にたった1人で世界に挑んだ女性。黒髪に切れ長の瞳の山口小夜子。。。

 なんとも素敵なドキュメンタリー映画です。


監督は松本貴子さん。

 NHKの「世界わが心の旅」という番組があります。出演者のターニングポイントとなった場所を訪ねる、つう番組です。松本さんはこの番組に関係してたんですね。

 「かつて取材でお会いしたことがあった山口小夜子さんに手紙を書き、番組出演をお願いしました。小夜子さんは、初めてのドキュメンタリー番組の出演で、不安もあったようですが、快諾してくださり、一緒にモロッコへ撮影旅行に行き、ベルベル族のいる村を訪ねました。」
 「99年、2本の番組が世に出ると、2人の関係もそれぞれ密になっていきます。小夜子さんとはプライベートでの付き合いが中心でしたが、草間弥生さんのドキュメンタリー映画を作ることになり、頭の中は草間さんのことだらけ。仕上げの編集がなんとかまとまり、草間さんに見てもらえる段階まで漕ぎ着けた07年8月・・・小夜子さんの悲報が届きました。」

 山口小夜子が亡くなったのは8月14日ですからね。本牧山妙香寺のそばです。元街小学校ですからね。地元ですよ。814年、法大師空海さんの創立です。国家君が代発祥の地ですし、日本吹奏楽発祥の地でもあります。

 「映画を撮りたいと願った原動力があります。実は、小夜子さんのことを、何も知らなかった、と気づいたことです。私が知っていたのはある時期のある側面だけ・・・。いちばん知りたかったのは、なぜモデルになったかということでした。以前、番組を作ったときに、小さい頃から眼が怖かった、カメラが、と話していましたし、雑誌のインタビュー記事にも、モデルになるつもりはなかった、とのインタビューが多く見られたからです。」
 
 「生前にその事について聞いたこともありませんでした。私は、映画をつくると決めてから、気がつくと”小夜子さんとの時間”に思いを馳せていました。何気ない瞬間、水泡のように、プク。プクプク・・・っと記憶が立ち上がってきます。」


個性ってのは欠点とか短所に隠されているもんです。見方を換えればものすごい魅力なんだけどね。気づいてる人は少ないなあ。

 山口小夜子の魅力は「切れ長の目」と言われますが、実はホントはつぶらな瞳なんですよ。独特のアイラインの入れ方、そして少し目を細めることで、切れ長を演出してたんです。

 これからパリで活躍しよう、と野心満々のモデルの卵たちも、個性つうより小夜子のデッドコピーのなんと多いこと。小夜子はパリでいちばん売れっ子でした。超有名なデザイナーたちが憧れていたのが小夜子ですからね。才能ではなく努力の人。自分マーケをとことん掘り下げてた人だと思うな。

 小夜子の生き様がまざまざと浮かんでくる映画でしてね。何回観ても感じるところがたくさん。超お勧め。。。


 さて、今日の「通勤快読」でご紹介する本は「長谷川慶太郎の『投資の王道』 トランプ幻想に翻弄される日本」(長谷川慶太郎著・1,080円・徳間書店)です。

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2017年05月25日 (木)

「うさき追いし 山極勝三郎物語」

アマゾンKindle「本日の日替わりセール」に選出され、お陰様で総合2位にランクインしました! なかなか1位は難しいですね。昨日1日のみのキャンペーンでした。ありがとうございました。



 ウォーキング中に電話。1つは、外資系生保からの連載依頼。まあ、広報誌にはかなり書いてますからね、いまも。ウエルカムです。8月末から掲載されるらしいっす。
 で、もう1つがテレビ通販番組への出演だって。なに売るんかねえ。「金利手数料すべて○○負担です! いますぐご検討ください!」な〜んてやんのかしらん。
 よく聞いたら、あるテーマについて噛み砕いて解説すればいいらしいわ。ちゃんとMCがいるんだね。そらそうだわな。
 こちらは要検討。決まっても告知しませんから。恥ずかしいもん。NHK「テストの花道」出演も内緒にしてたのに何回も再放送してんのよ。まいるよなあ。。。


 さて、月1回は映画三昧の日を用意してましてね。ま、DVDは見ますけど、やっぱおっきなスクリーンで見たい映画はありますよね。原節子とかひばりの映画とか。浅丘ルリ子さんの映画なんてのはそう。テレビじゃやっぱダメ。

 作品が良ければ関係ないのかもしれんけど、やっぱ首までどっぷり浸かるつう感覚は映画館かな。場末でいいのよ。私ゃたいてい場末通いですから。

 つうわけで、次の3つを梯子しちゃいました。迷わないからね。ネット予約とか席の選択、リザーブなんて洒落たことできないのよ。とにかく「小屋」に行くしかないんだわ。


アカデミー賞総なめの映画。

ようやく来ました。待ってたのよん。DVD未発売だったのね。

こういう映画大好き。エンケンさん、静かな熱演でした。

 で、今回は「うさぎ追いし 山極勝三郎物語」をご紹介しまひょ。。。

 国立がんセンターとか、がん研有明病院設立に東奔西走した人つうより、世界初の人工的がん発生実験に成功し、その発生原因と治療法の解明に道を拓き、「数度」にわたってノーベル賞候補に推薦された医学者なのよ。
 
 16年のノーベル医学生理学賞は「オートファジーの仕組みの解明」により東工大の大隅良典教授が受賞されました。21世紀になって、日本人受賞者が急増してますけど、90年以上前の人ですからね。もし受賞してたら日本初=有色人種初となったでしょうね。あの頃は、絶対、有色人種には受賞させませんでした。北里柴三郎博士も高峰譲吉博士も横取りされてます。

 「近代日本を創った人を医学界から1人だけ選べと言われれば山極先生を挙げる」という人ばかり。

 ただいま、がん罹患患者数は年間90万人超の日本。町医者の婿養子として後継を義務づけられていた山極勝三郎が、がん研究にのめりこむようになったのは、ドイツの病理学者ウィルヒョウの発がん仮説=刺激説に着目。それを証明しようとしたわけです。

 外来刺激で細胞ががん化する、という説でしてね。化学物質による発がんてのは典型例です。
 もち、寄生虫でがんが発生するつう説も広く信じられてました。たとえば、デンマークのフィビゲル博士の「寄生虫原因説」ですね。

 ただし、がんと証明するには細胞が血管などに浸潤していること、ほかの臓器に転移することを示さないといけない。で、ウサギの52の耳に32個の乳頭腫(良性腫瘍、最短76日で発生)が、3耳にがん種(悪性腫瘍、最短150日)ができ、静脈への湿潤も認められた。350日までの観察でリンパ節転移も確認・・・。この偉業で山極は勲一等瑞宝章を受章。帝国学士院賞、ドイツのノルドホフ・ユング賞も受章しています。日本のがん研究のパイオニアでした。

 けど、ノーベル財団は1926年、寄生虫発がんを証明したデンマークのフィビゲル博士にノーベル医学生理学賞を授けます。山極博士との共同受賞という提案も退けられてしまいます。完全に人種差別ですよ(後年、フィビゲルの証明は誤りと判明したため授賞は間違いだったとされています)。

 東大病理学教室3階ロビーに山極の胸像があります。昔、論文作成で、養老孟司先生に疑問をぶつけて指導を受けたことがありましてね。たしかに胸像がありましたよ。

 山極博士の一番弟子長與又郎先生(後の東大総長)は日記にこんなことを残しています。
 「山極先生のもっとも優れたる点はその意志の強固たること、堅忍不抜、不撓不屈、勤勉、確固不動能(大事業を完成し、よく病魔を征服す。強固たる意志。意志の勝利・・・」
 
 がんなどできっこない、と多くの研究者から陰口を叩かれても、デンマークのフィビゲル博士に先を越されても実験を続けました。何がそうさせたのか?
 研究者にとっていちばん大切なことは成功でも名誉でもなく、ただただ真実を突き止めることにあります。山極博士はどうすればがんは人工的にできるのか、できるまでやる、という強い思いが実験を続けさせたわけです。

 わが国では、悪性腫瘍による死亡者は全死亡者の13%。81年から死因トップはがんです。2010年には3割を占めています。「不治の病ではなくなりつつある」といいながら、一進一退。けど「人間がつくったものなら必ず治せる」という山極博士の信念というか確信、仮説には元気をもらえるような気がします。


 さて、今日の「通勤快読」でご紹介する本は「怪しい人びと」(東野圭吾著・514円・光文社)です。

カテゴリー:中島孝志の不良映画日記

2017年03月17日 (金)

「彼岸花」

 暑さ寒さもエアコン次第、いやいや、彼岸までゆうてね。今日から彼岸の入りですわな。で、今日は博多原原です。先月に引き続き、1時間前から「投資研究会」を開催します。そうそう、来週末の出雲原原ですが、大阪の新メンバーが乱入します。よろしく。。。
 
 利上げでも円高。なぜ? 森友学園のせい? くだらんテーマにいつまで貴重な時間使う気なんやろね。平和ボケしとるわな。北朝鮮暴発前に法整備しとかなあかんこと仰山あるんちゃう? 株価と為替は今回の利上げなんて織り込み済み。問題は「予算教書」と「G20」。連休明けに大きく動くかも。サプライズがなければさらに円高必至。。。

 ミサイルはTHAAD配備までは北からも米軍からも中共からもありません。三つ巴の利害対立で面白いことになりそう。来週月曜のブログでヒントだけ。原原ではとくとお話しますけど。結論は、いずれも撃つに撃てない。なぜか?

 それにしても、オランダ右派はもっと伸びると思ってたけどね。FRBは政局混乱は無し、とつかんでいたでしょ。与党は比較第1党を維持できたけど労働党はガタガタ。日本で言えば、民進党の近接未来を見るようでんな。
 問題は来月のフランス。「ルペン敗北」とFRBは読んでるはず。でなきゃ利上げはできんわな。

 ヒラリーを担ぐ勢力はトランプ降ろしを諦めてないようです。それがわかってるから、北に大暴れさせてるわけで。ミサイル4発にしても、THAAD配備促進のために北とトランプ政権との共同謀議、自作自演の臭いがプンプンしてきてまんねん。

 いずれも詳細は原原です。


 さて、久しぶりの小津作品。『彼岸花』。やっぱ面白い。完璧な脚本。撮り方がまさに小津安二郎ですな。

 小津監督にとっては、この作品がカラーではお初となります。
 主演は佐分利信、田中絹代そして有馬稲子さん。けど、たぶん、この人が全部もってっちゃったなー。


枠の外に赤いケトルがあるっしょ。これ、平山家=有馬稲子さん、佐分利信、田中絹代の家庭=のテーブルにのってるの。小津監督は赤が好き。ラッキーカラーなわけ。

 山本富士子さん。大映所属女優が5社協定をかいくぐって松竹に出たわけですから。小津監督、そのために大映で撮らなくちゃならなくなったわけでね。

 けど、京都弁巧いっすね。ま、鴨沂高校出身だもんな。けど、祇園言葉はまた別ですけど、イントネーションは独特ですわな。

 男ってのは、建前世界で生きてるから、本音と齟齬を来すとパニックになっちゃうわけでね。友人の娘なら冷静にアドバイスできるけど、いざ、自分の娘となると頭に血が上っちゃう。そんな夫を見て妻は愛想を尽かすわけでもなく、そのうち気づくでしょ、と大人の態度。

 ここらへん、女は子供の頃から大人なのかもしれませんな。

 しかし、これほど笑える映画とは思いませんでしたなあ。昔、見てるのよ。で、DVDも持ってるの。けど、ニヤ、クスッ、ゲラゲラと腹を抱えて笑えたのは、やはり、「共鳴効果」でしょうな。映画館とか劇場、ホールで見てるからよ。自宅で見てたらここまで笑うことはありません。やっぱ、映画はでかいスクリーンで見るべきもんですな。

 コメディシーン担当は高橋貞二。33歳。愛車ベンツで第三京浜にて事故死。新婚の奥さんは2年後にガス自殺。有馬稲子さんの恋人を演じてる佐田啓二(中井貴一さんの御尊父)に続く二枚目スターだったんだけどね。ここらへんは団鬼六著『クズ屋さん』に詳しい。あの人、将棋やってなきゃ事故に遭ってるはずだったんだから。


有馬稲子さんはヅカガール。いい女優って中身は男だかんね。「告白」はショッキングでしたね。

 実は、横浜で上映会と山本富士子さんのトークショーがあったんすよ。このイベント、できるだけ参加してるんす。いままで浅丘ルリ子さん、若尾文子さん、司葉子さん、岸恵子さん・・・等々、往年の大スターがずらり。客もほとんど同世代。つうことは、70代後半から80代。女優顔負けの素敵なマダムもいれば、そうでない婆も。ホテル泊まって参加してるらしいよ。1000人超は入ってると思うな。

 相変わらず名画座が好きでね。日本の古い古い映画もいま渋谷とか池袋で上映してくれてるからね。やっぱ大きなスクリーンはええなあ。で、昔の女優はつくづく美しい。銀幕の世界に登場する人はやっぱ庶民とは違う。いまは普通だもんな。「女優」という看板も夏目雅子さんで終わったな。

 女優が格落ちしたんではなく、庶民が美人になったんでしょうね。資生堂か高須クリニックのおかげでしょうか。ま、「日本にはブスしかいない。けど大変なきれい好きである」と幕末のお雇い外国人イザベラ・バードも指摘してる通り。美人度はかなり低い民族なんすよ、わが大和民族は。

 山本富士子さん、元もと素封家のお嬢様ですけど、日銀の就職試験で落ちちゃった。試験は合格。面接で不合格。その理由が凄い。男子行員が仕事に身が入らなくなるから。
 たしかに。傾城の美女ですもん。あんな女性が近くにいたら土日も出勤したくなるけど、「和」を乱すことはたしか。わかるわかる。

 私? 美人、見慣れてるんで。原原もぴよこちゃんも美人ばかりなもんすから。。。


 さて、今日の「通勤快読」でご紹介する本は「フェラーリはクラウンよりも安かった! 3億円つかってわかった資産のつくり方」(鬼頭宏昌著・1,512円・ビジネス社)です。

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プロフィール

中島孝志(なかじまたかし)
 東京生まれ。早大政経学部政治学科、南カルフォルニア大学大学院修了。PHP研究所、東洋経済新報社を経て独立。経営コンサルタント、経済評論家、ジャーナリスト、作家 (ペンネームは別) 、出版プロデューサー、大学・ビジネススクール講師等ビンボー暇無し。「キーマンネットワーク定例会」(33年の老舗)のほか、
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 著訳書は330冊。ほかに電子書籍100冊。大臣や経済団体トップなど政財界をはじめとした要人プロデュースは延べ500人超。読書は年間3000冊ペース。落語と宝塚歌劇、大衆演劇、そしてシャンソンの熱烈なファン。
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