カテゴリー:中島孝志の落語・演劇・タカラヅカ万歳!

2018年06月24日 (日)

宝塚宙組・星組立て続けで超満喫。

 宝塚宙組。舞台は立て続けに2回目みちゃいました。
 何回見てもええんだわ。なにが? ショーがサイコーなんです。

 宙組トップスターは真風凉帆さん。



 すっかりトップさんの風格です。星組時代から注目してたけど。

 で、これまた新人時代から注目してた2番手スターの芹香斗亜さん。お父上はプロ野球選手なのよ。『ダンディズム』がめちゃカッコいいんだわ。



 南佳孝さんの曲『PARADISO』をアレンジ。けっして男は演じない「キザな仕草」が決まってます。うーん、痺れますな。そうか、こういう仕草なのね。勉強になりますぅ。

 これ最初に見たのは真矢みきちゃん。花組トップスター時代、それはそれはいかした男役でした。いまでもYouTubeで見られるからぜひぜひチェックよろしく。女優、朝番組のキャスターとは段違いのイカした男役、ご覧あれ。。。


4人で写ってる写真。向かって左の男役だれだかわかる?
「95年花組 真矢みきさんのダンディズム」。

 さて、こちらは大好きな星組です。まあ、専科も含めてぜーんぶ好きなんだけど。
 初日に行ってまいりました。宝塚星組『落語ミュージカル アナザーワールド』とショー『キラールージュ』でやんす。



 あれれ、これってもしかして・・・桂米朝の十八番『地獄八景 亡者戯』じゃないの? 本歌取りですな。

 面白いに決まってます。しかも演じるのは宝塚随一のコメディエンヌ紅ゆずるさんですよ。バッチシっす。

 ショーでは先頃亡くなられた西城秀樹さんの『激しい恋』を宝塚バージョンで歌い上げました。演出家、急にこれ入れたとおもいな。サイコーでした。どちらも完成度たかし。紅さんの十八番になりそうですな。

 ところで、生前、西城さんと遭遇したことがあります。新横浜のビルのエレベーター。奥様と一緒でしたけど、話しかけると明るくて気さくにレス。おしゃべりですね。脳溢血のリハビリで回復されてた時ですけど、180センチの長身には思えなかったなあ。

 西城さんのレコは「激しい恋」だけ持ってました。ついでにいうと、郷ひろみさんは「よろしく哀愁」、五郎さんは「私鉄沿線」。百恵ちゃんは「冬の色」。淳子は「リップスティック」。。。これだけ。ほかは買わない。

 西城さんは歌手つうより役者として見てました。大好きな向田邦子さんのドラマ(『寺内貫太郎一家』)によく出演されてましたからね。

 ご冥福をお祈りします。

 さーーて、次は雪組『凱旋門』『Gato Bonito!!』です。望海風斗さんと理事の轟悠さんご登場です。
 ドイツからパリに亡命した外科医ラヴィックは友人ボリスに助けられながら仇敵を捜す、という失意の日々。ようやく見つけた希望。それはジョアンとの恋。
 運命に翻弄されながらも懸命に生きる姿。シャンソンをモチーフにした音楽を絡めて描き上げた作品です。文化庁芸術祭賞演劇部門優秀賞を受賞した作品です。絶賛の傑作ミュージカル再演ですんや。



 けっして後悔しない。
 私の人生だもの。
 だれもがバカだと非難する。
 でも貴方が好き。
 この恋は私のもの。
 私の人生そのもの。
 だからけっして後悔しない。

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2018年03月29日 (木)

「江戸は燃えているか」

 ドル建て日経先物もいい調子のようですし、大幅円安を受けて今日の前場は上げ上げではないかしらん。中朝ほんわかムード演出が功を奏したんすかね。

 トランプ主導で進む芝居を見て、習近平は我慢できずに金正恩を呼び出したんでしょうな。金正恩もこの時を待ってた・・・国際政治はこう打てばああ打つ。将棋かテニスや卓球のラリーを見てるようでおもろいですな。次の手は、プーチンとの面談でしょうな。
 で、「安倍首相だけ蚊帳の外!」とメディアは叫んでますけど、安倍さんの役は強気強気でアツをかけ続ける「ヒール役」なのよ。安倍さんまでほんわか路線に乗ったら芝居は面白くないわな。

 脚本はトランプです。あっと驚くどんでん返しがあると思うよ。


 てわけで、「江戸無血開城」をめぐるドタバタ劇です。三谷幸喜さん大好きなんすよね。ドタバタ。ハリウッドのドタバタが大好き、とエッセイにもよく書いてますし、「オケピ」もオーケストラをめぐるドタバタですわな。

 「次はこの人のこんなシーンが見たいというところから始まります。『ギャラクシー街道』だと香取慎吾さんの宇宙物が見たいという気持ちが最初の出発点でした。『ステキな金縛り』は深津絵里さんの上に幽霊の西田敏行さんが馬乗りになっている画が、その前の『ザ・マジックアワー』は佐藤浩市さんが窓の外をトランポリンで上下運動しているという画が浮かんで。そこから話を考えていきましたね。だからまずは俳優さんありきなんです。」とインタでも答えてますね。

 私? 大嫌いです。

 欽ちゃんは大好き。けど、あの芸はデビュー当時から嫌い。笑ったことないもん。くさくてね。浅草の軽演劇。1度見て、ああ、合わないな、と気づきました。ゲラゲラよりニンマリが好きなんすよ。せいぜいクククッ。

 ですんで、この芝居はまーーたく期待してませんでした。まあ、宝塚星組を卒業した妃海風(ひなみ・ふう)さんの初舞台つうんで、それだけを楽しみにしてたわけ。


座頭は中村獅童さん。総勢12名。TOKIOの松岡昌宏さん熱演っす。

 話はてえと、西郷隆盛と勝海舟の談判を舞台に繰り広げられるドタバタ。短気で喧嘩っ早い海舟では西郷との交渉ごとはうまくいかない、江戸は火の海になる、と心配する人々を前にして、ニセ海舟が西郷と談判しよう、ということになります。

 で、いつの日か、海舟が西郷と遭遇した時、話が食い違ってたら一大事。そこで、今度はニセ西郷を用意して海舟に談判・・・ということになるんですけど。

 いちばん驚いたのは西郷と相撲取りのでくの坊の二役をやった藤本隆宏さん。

 この人、元もとは競泳選手。学生時代もそうですよ。ソウル・オリンピックでは最年少出場。バルセロナ・オリンピックでは400メートル個人メドレー日本人初ファイナリストでしょ。

 そっから劇団四季でミュージカルやるんすからね。ミュージカルなんて、水泳留学した23歳で観た『レ・ミゼラブル』がお初でしょ。ここから舞台俳優を志すなんてのは普通ありえんわなあ。

 スポーツがダメなんでタレント、てのはよくあるパターンすよ。けど、劇団四季はありえない。入れた方も入れた方ですけど。「伸びしろ」によく気づいたと思うね。

 NHKドラマでよく拝見しますけどいい役者ですよ。『男たちの大和』にも出てたんすね。『坂の上の雲(NHK)』では海軍中佐広瀬武夫の役。ドンピシャですけど、でくの坊、あまりの巧さに爆笑。

 コメディのキモは「意外性」なんだよなあ。


新橋演舞場。5月の演目は『蘭〜緒方洪庵 浪華の事件帳〜18年5月16日(水)〜20日(日)』です。藤山扇治郎さんを主役に、ゲストは北翔海莉さん(風ちゃんの相手役。星組元男役トップスター)。ほかに石倉三郎さん、久本雅美さんなどなど。


歌舞伎座では『西郷と勝』ですよ。

 NHKの『西郷どん』面白いね。けど、地元じゃだれも「せごどん」なんて言わないよ。司馬遼さんの聞き間違い。あの人、耳よくないから。


 さて、今日の「通勤快読」でご紹介する本は「結局、勝ち続けるアメリカ経済 一人負けする中国経済 前編」(武者隆司著・907円・講談社)です。 

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2018年03月21日 (水)

花組「ポーの一族」

 生まれ生まれ生まれ生まれて、生のはじめに暗く、死に死に死んで、死の終わりに冥し。。。

 ご存じ、空海の『秘蔵宝鑰』冒頭部ですね。あまりにも有名ですが、解釈がなんとも難しい。
 敬愛する吉川政瑛さん(名古屋・宝蔵院住職)は「生きているときは生きることに絶対的な覚悟をもって集中せよ。死後のことなど憂慮するな。そんな暇があれば、どう生きれば自分らしいか、を考えて行動せよ」と、手塚治虫、ジョージ秋山さんとのコラボ本を何冊も著して説いていらっしゃいます。

 この言葉。なんとも味わいがありまして、ということは、時々刻々と色が変わる。こちらの思いで何色にも変化する万華鏡のようでもありまして。

 胡蝶の夢。一炊の夢。邯鄲の夢。生のはじめと死の終わりは前後裁断ではっきり別次元のもの・・・と思い込んでいますが、はたして、これが正しいかどうかはわかりません。1人の人間における出生と死は影も形も異なりますからね。

 けど、それは「目に見える世界での話」。「目に見えない世界」となるとわからんわけです。生と死はもしかすると繋がっているかもしれない。ステージが変われば別ステージの住人にはわかりません。周波数が違えば受信できないのと同じ。

 人にできること、できないこと。できることは生と死の間のあれこれのみ。できないことも生と死の間のあれこれのみ。ただ、この生と死の間とはコインの裏表。ポジとネガ。陰と陽。あるいは「メビウスの輪」のようなもの。「死の終わり」から「生のはじめ」の間はリニアの世界とは限りません。

 16年前、まだホームページの時代に「ぼくらのトニオちゃん」という本を通勤快読で紹介してます。

 「どっかにいいバイトないかなぁ」とスネ郎とジャイ太が悩んでいます。すると、トニオちゃんがこう言うんです。
 「いいかどうかわからないけど、一瞬で100万円稼げるバイトがあるよ」
 仕事は簡単。ちょっと一瞬ボタンを押すだけ。でもボタンを押した瞬間ワープして5億年もの間、「ただひたすら生きてろ」というバイト。
 この間、寝られません。人と会話もできない。周囲は真っ暗闇。何もない空間。そこで5億年ひたすら呼吸をして生きる。死ぬこともできませんよ。
 5億年経った瞬間、またまたワープして元の場所に戻れるんです。そしてそれまでの記憶はすべて消去。ということは、本人にしてみれば、「ボタンを押したあの瞬間に戻っただけ」という感覚ですね。

 繰り返します。5億年間なーんにもしないで1人でずうううっと生きている。終わった瞬間、記憶はリセット。で、目の前には100万円。

 こんなバイトやりますか?

 ジャイ太はやるんです。そして、それを見ていた2人は「どうだった?」と聞きます。もちろん記憶はありませんから<「ただボタン押しただけだよ。こんなんで100万円くれるの?」と喜んでる。
 で、もう1回チャレンジしちゃう。そして、100万円を手に入れます。

 スネ郎は「オレにもやらせてくれ!」とボタンを押してしまうんですね。するとワープして別世界に飛んでしまいます。気づくと、そこは5億年の世界。ここでとことん生きるわけですが、さすがに手持ちぶさたでね、最初は1人ジャンケンなんかするわけ。どうやるって右手と左手で勝負するだけ。
 こんなことはすぐ飽きちゃう。で、今度は妄想の世界に耽る。これも40年で飽きちゃった。よく40年もできたよね。でね、まだ先は長い長い長い。

 もう何もする気が無くなります。100年過ぎます。あと499999900年もあります。もう考えることすらしなくなります。最後の最後は悟りきっちゃう。
 5億年後によみがえると記憶は消去されてまして、目の前には100万円の束。

 それを見た瞬間ガンガン押しちゃう。トータル5億年、往復16コースの死のない世界への旅。

 行きたいですか?



 1880年ごろ、海辺の街にポーツネル男爵一家。ロンドンから来たことは街で評判。夫妻とエドガーとメリーベル兄妹は田舎町には似つかわしくない気品。
 その美しさは魔性のなせるわざ。実は、彼らは人の生血を吸うバンパネラ「ポーの一族」。獲物を探して狩りに来たのです。

 1972年「別冊少女コミック」に発表以来、大ヒット。萩尾望都さんの原作です。

 この作品をミュージカルにしたいと夢見て入団した小池修一郎さん。演出家の端くれだった頃、ホテルの喫茶室で望都さんと遭遇。「2度と会えない」とおそるおそるミュージカル化を申し出たのが30年前。

 人に生まれて、人ではなくなり、愛の在り処を見失った・・・。

 エドガーを演じるのは、もちろんトップスター明日海(あすみ)りおさん。原作は14歳。資産家の跡取り息子にして孤独な少年アランには柚香光(ゆずかれい)さん。
 
 なんとも美しい少年による幻想的な舞台です。女性陣の瞳はハートマーク確実でしょうな。

 不老長寿という永遠の生を受けたものの、なんの希望もない人生。「希望」というモチベーションがなければ「生きている」とは言えないのでしょう。エドガーの絶望感たるや深すぎます。かといって、どんなに希望を抱いていても「死の神」は引き連れていってしまいますけどね。

 けど、「死期はついでを待たず」と兼好法師がいうように、先のことなどだれにもわかりゃしないのです。なにより、ほとんどの人は死のことなど意識して生きちゃいません。ということは、実は「生」も意識しちゃいないわけです。

 油断してますな。死は生の中にあり、生は死の中にあるわけでね。

 ま、こんなことを思い知らされるのは「余命宣告」された人くらいでしょうか。落ちていく砂の一粒一粒がなんとも貴重で儚いものか、とつくづく感じてなりませんな。いつも会ってた人が新鮮に見える。命が新鮮だからでしょ。目に入る風景がすべて輝いて見える。命が輝いているからでしょ。

 「儚い」という字もよくまあ巧く作られたものだ、と思います。

 いい作品というのはいろんなことを考えさせてくれますな。ただ、ほとんど記憶にないってことが哀しいけどね。

 人は不幸になるために生まれてきたわけじゃありません。幸せになるために生まれてきたんです。けど、この幸せを邪魔するのはほかのだれでもない、自分自身なんすよ。

 ねかはくは はなのもとにて 春しなん そのきさらきの 望月の比(続古今和歌集)
 22歳で出家・・・降り積もった雪もすっかりとけているはず。吉野山に西行庵を訪ねてみようか。

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2018年03月14日 (水)

なんともキョンキョンがええんだわ・・・『毒おんな』

 この年になったら素直に生きたい・・・恋愛もね。好きになっちっまったんだもの、仕方ないじゃないの。

 相手に奥さんがいる、お子さんがいる。だから諦めなくちゃいけない? で、諦められるの?

 そこなんだよなあ。私にしてみりゃ、どうしてあんな男と? この私じゃいかんのか? って思うけどね。ま、キョンキョンとは遭遇するチャンスもなかったし、あったところで引っ込み思案だから。


椿組2018年春公演(3月2日〜14日・下北沢ザ・スズナリ)。出演:外波山文明、福本伸一、津村知与支ほか。演出は高橋正徳(文学座)。


60歳70歳になってもモテると思う。なんつうかユニセックスなのが魅力なんだわ。

 毒女てのは男を騙すだけではなくて殺しちまう女。かつて「高橋お伝」とかね。この人の陰部がホルマリン漬けされて東大医学部の標本になってるらしいっす。ほー、これが男を虜にしたモノですかって、見てもわからんわな。

 男と女の仲てえのはそういうもんじゃないから。やっぱ精神的な繋がりが大きいわけ。

 さーーて、毒婦を演じるのが小泉今日子さんなわけね。

 色ボケしてるジジイとか、浮気性の男を手玉にとるんじゃなくて、狙いは「カネ」。カネさえあればだれだっていいわけ。そういう意味ではとっても公平。

 どこが悪いの? 男は欲望を満たしてもらい、女はその「代金」を受け取る。そもそも本気で愛してくれるはずなんてない。んなこたわかってる。いつまで生きられるかわからん。最期の最期。恋愛ごっこで燃え尽きたい。

 それに付き合ってくれるわけさ。介護+恋愛=毒婦。これでいいんじゃない。どんなにカネを持ってようと三途の川の渡し賃は6文銭と決まってるわけでね。

 精神がいかれていて、幸せな人を見ると不幸にしてやりたい、と無性に願う女っていますね。手練手管で落とし込む狡猾な女。裏の顔と表の顔がありますから要注意ですよ。何度も何度も繰り返します。ある意味、シリアルキラーの類なのよ。

 舞台は北海道。同居人のDVから逃れて来たわけあり女。この手の女によくあるように、男の前で見せる態度はダンチ。女には見え透いてしまうけど、男には見えない。

 で、男たちはみな虜になっちまう。ここらへんは、孤島アナタハンに君臨した女王比嘉和子を描いた『アナタハンの女王』みたい。

 男を渡り歩いて生きていく毒婦。こういうとね、「賞味期限」てものがあんでしょ? いつまでもアイドルじゃないんだから、ってね。

 いえいえ、やっぱ、♪なんてたってアイドーール♪なわけ。20歳くらいサバ読むの簡単ですからね。
 巧いのは化粧より仕草なのよ。ぶりっこは同性にはうざいけど、男にはたまんねっす。

 「相手を破滅させたい症候群」だから、恋人同士を別れさせて、女を悔しがらせると、もう楽しみ終わったとばかり、さっさと男を捨てちゃう。この間、カネさえ入ればいいわけでね。。。

 この舞台にしても、「首都圏連続不審死事件の木嶋佳苗」がモチーフだとか。

 それにしても、キョンキョン、顔チッチャ。。。


 さて、今日の「通勤快読」でご紹介する本は「中国に勝つ日本の大戦略 プーチン流現実主義が日本を救う 前編」(北野幸伯著・1,728円・育鵬社)です。 

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2018年03月04日 (日)

「ドクトル・ジバゴ」

 ロシアの作家ボリス・パステルナークの原作。

 ロシア革命がいかに人間的な側面を無視し、革命のための革命であったか、革命党のための革命であったかが鮮明に伝わってくる作品でして、
 ですから、こんなもの、ソ連国内では発表も出版もできませんわな。で、イタリアで刊行されて世界的に売れたわけ。なんと18カ国に出版されました。

 しかも翌年、ノーベル文学賞授与の快挙!

 けど、ソ連共産党は彼をソ連作家同盟から除名追放すると脅迫。で、彼は受賞辞退。なにしろ受賞したら亡命必至ですからね。

 「母国を去ることは死に等しい」

 政治的理由でノーベル賞受賞を辞退する初のケースになりました。

 でも、そこはやはりノーベル委員会が政治勢力ですからね。辞退を認めず一方的に賞を贈っちゃう。ですから、パステルナークは辞退扱いにはなっていないのよ。公式に受賞者として扱われているんです。


映画化は1965年。アメリカとイタリアの合作。巨匠デヴィッド・リーン監督。主演はオマー・シャリフにジュリー・クリスティ、そしてジェラルディン・チャップリン。アカデミー賞5部門受賞。とくにモーリス・ジャールの挿入曲「ラーラのテーマ」が有名かしらん。


大好きなキーラ・ナイトレイ。これはテレビドラマ。


ロシア本国ではじめて映像化された「ドクトル・ジバゴ」。ラーラ役が気品あるチュルパン・ハマートヴァ。どんぴしゃでおます。


ユーリには宝塚歌劇団理事にして専科から轟悠さん。ラーラには有沙瞳さん。

 20世紀初頭、革命前後の動乱期のロシアで、純真な心を持つ詩人でもある医師ユーリ(ユーリイ・アンドレーヴィチ・ジバゴ)と、彼が愛し続けた運命の女性ラーラが辿る波瀾の生涯を描く。
 悠久のロシアの大地で、時代のうねりに翻弄されながらも懸命に生きた人々の軌跡、そして愛の形を鮮烈に描き上げる大河ロマンです。

・1885年 ユーリ・ジバゴ出生。
・1905年 血の日曜日事件。ジバゴ、医学生。詩を作る。ラーラ(17歳)、コマロフスキーと強制的関係。
・1913年 ジバゴ、トーニャと婚約。ラーラ、パーシャと婚約。関係を清算するためにコマロフスキーを撃つ。
・1914年 第1次大戦勃発。軍医ジバゴ、看護婦ラーラと再会。
・1917年 終戦。ロシア皇帝銃殺。内戦始まる。ジバゴ、ラーラと別れてモスクワへ。ユリアティンに住むラーラと再会。軍医として赤軍に強制拘束される。
・1921年 ジバゴ脱走。ラーラの元へ。コマロフスキーにラーラ親子を預けて別れる。
・1922年 ソ連建国。
・1929年 ジバゴ死亡(享年44歳)

 なぜか本妻よりも愛人がクローズアップされとるんよ。「赤い糸」ってあちこち結ばれてるんかなあ。この件についてはある霊能者から聞いた話がいちばん説得力がありますな。原原の3次会あたりでお話しまひょ。。。
   

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2018年02月10日 (土)

「ひかりふる路〜革命家マクシミリアン・ロベスピエール〜」 「SUPER VOYAGER!」はサイコーです。

 いったいどこを見てたんだか。この舞台。サイコーじゃないですか。

 ま、望海風斗さんの歌と踊りを見られればいいわけですが、よくまあ、お披露目でこの人物を主役にもってきたな、と思ってたんですけど、数日間でこんなに良くなるわけ? 



 ショーはさすが。正直、歴代ベスト5に入ると思う。これだけでもいいくらいの出来。DVD発売されたら買いますよ。

 雪組いいねえ。汀夏子(知らない仲ではない)、麻実れい(昔、京都のホテルですれ違った時には驚きました)、一路真輝(♪花夢幻が大好き)、轟悠(いわずと知れた大幹部・ドクトルジバコ見に行きます!実家は人吉新聞なのよ。知らない仲ではないつうことか)、水夏希(カッコイイ!)、音月桂(『越路吹雪物語』のタカさん役)、で、早霧せいな(この人の男役がいちばん好きでした。「幕末太陽伝」サイコーっす)の皆様方。。。現役は彩風咲奈さん、彩凪翔さん、そして朝美絢さん。

 人材豊富。コマちゃん(沙央くらまさん・専科)はこれでご卒業。明日まで上演。千秋楽は全国映画館でも上映します。ぜひ見てね。

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2018年02月04日 (日)

宝塚はサイコー。。。

 報告が遅れに遅れてしまいました。いつもの宝塚レポでございます。


宙組トップコンビ=真風涼帆さんと星風まどかさんのプレお披露目「ウエストサイド・ストーリー」です。

 まあ何度も見てますからね。あまりにも有名な演目。私が生まれた年がブロードウエー初演なんすよ。
 ジョージ・チャキリスがなんと美しいこと。

 内容はみなさんご存じの通り、花の都NYCでなんとか生きてるポリッシュとプエルト・リコ出身の若者たち。最底辺の最底辺の連中だけどエネルギーだけは溢れてる。ジェッツとシャークスの縄張り争いに恋愛が絡んで、話せばわかるのにひょんなことから殺し合い。

 非行グループなんてのはそんなもの。軍隊もそうですけど、最低レベルのヤツが軍の生き死にを左右します。この物語だってわずか2日間ですからね。

 時機が時機だけに考えさせることばかり。

 それにしてもダンスも歌もサイコーだわな。さすがバーンスタイン。真風さんタッパがあるからよー似合う。 



雪組の新トップコンビ望海風斗さんと真彩希帆さん。

 風斗さん、歌も踊りも芝居も巧い! 歌劇団89期(人材多し!)に2番で合格(首席は専科の凪七瑠海さん。星組トップになるんちゃう)。ハマ出身なんすよ(法政女子高)。

 こちらの舞台はやはりパリ。それにしても、ロベス・ピエールとはねえ。

 学生時代、フランス語が第1外国語だったのね。なんでかつうと、ロベスピエールの自伝が邦訳されてなかったから。つまり入学してから訳してやろうと思ってたわけ。

 フランス革命の中心人物ですよ、たしかにね。けど、お披露目でこの人物取り上げるかねえ。。。青年館でやった「ATERUI」のほうがずっとえがったなあ。
 レヴューはサイコー。新生雪組の「船出」を願っての企画なんだろね。いろんなレヴユー見てますけどかなりハイランクだと思うな。 

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2018年02月03日 (土)

宝塚は花盛り。。。

 最近ずっとDVDに録ってるのが『越路吹雪物語』。宝塚のあの人ですよ。

 主役、ぜんぜん似てないのよ。つうか、こういう人見たことないなあ。宝塚で。


父親の仕事の関係で9歳から豪雪の新潟で暮らしてたのよ。だから越路吹雪。

 仲良しの乙羽信子役は咲妃みゆさん(雪組元トップ娘役)。絶世の美女として騒がれた月岡夢路役はどこかの女優さん。先輩トップスターに音月桂さん(雪組生え抜きの元トップスター)。相手役となる淡島千景を花乃まりあさん(花組元トップ娘役)が演じるんだよね。

 越路吹雪の子役が歌巧いのよ。で、これからの越路を演じるのが大地真央さん。岩谷時子役が市毛良枝さん。

 それにしても、青年期演じてる瀧本さんはいつ痩せるんだろ? そうそう、ナレーションは真矢ミキちゃんです。

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2017年12月26日 (火)

宝塚星組千秋楽再び・・・。

 宝塚歌劇は衛星で放送されてますからね。全国のあちこちはもちん、世界のそこかしこでも満喫することができます。

 席が替わるだけで印象もがらり。2回3回4回と見んとなあ。けど、チケとれんもんね。で、「ベルリン、わが愛」「Bouquet de TAKARAZUKA」。楽日ならでは「おまけ」が多いのがサイコーなのよ。

 「あれ、こんなのあった?」つうのが3分の1。節穴つうかザルつうか、情けないけど本音っす。

 で、やっぱこの歌いい。聞き惚れました。「♪花夢幻」ね。

♪春浅く 花咲けど 降る雨に 濡れし花の 露哀し
 誰が吹く 笛の響きに 花無常
 春が来て いつの日か わが胸に 春遠く
 わが恋は 悲しくも 心乱るる 花あわれ♪



 これ、33年前でしょ。「麻実れいさんサヨナラ公演」ですよ。あの春日野八千代さんの名前が出てますし、一路真輝さんが「万輝」だった頃っす。
 一路さんはこの歌、いまもコンサートでしょっちゅう歌ってますもんね。私? CDダウンロードして聴いてます。


次の星組トップになるかも。ま、礼真琴さんが既定路線なんだろうけどね。

 完璧洋物ショーの中でいきなりの和物! ま、作詞が今回の演出=酒井澄夫さんですからね。なんでもあり。で、最初は紅さんが歌唱してたんだけど、メインで披露したのは凪七瑠海さん。とてもええんだわ、これが。

 「♪そしていまは」もそうだけどボレロ好きなんだろなあ。シャンソニエでは、リクエストしなくたって当たり前に歌ってくれたもんね。

 で、千秋楽のいいところ。卒業する方々がいるわけ。「星組 壱城あずさ、愛水せれ奈、夏樹れい。2017年12月24日(星組 東京宝塚劇場公演千秋楽)付で退団」つうのが「宝塚ニュース」で流れてたのは知ってました。

 ああ、今日なんだ。

お客さんはよく知ってますから、3人がセンターで踊ると万雷の拍手。最後の最後は袴姿で大階段から下りてきて、センターで卒業のご挨拶。

 これが見事なんだわ。最後までまったく泣かない。「きちんとご挨拶なさい!!」と厳しく指導されてると思うよ。手を抜いたとこが微塵もないのよね。音楽学校時代に徹底的に躾られてるんだわな。

 こういうとこが宝塚。

 みなウルウル来てるのよ。ご本人じゃないっすよ。お客さん。ファンはたまんないっすよ。大劇場も凄かっただろうけど、東京も凄かったっす。「陸王のエキストラか?」つうほどファンで一杯。

 宝塚のファンてのは個人につきますから、贔屓のスターが卒業したから、じゃ、これからは他の人に、とはならんのよ。浮気しないの、一途なんす。一生応援。大げさかもしれんけど、ファンも一緒に人生賭けてるわけね。


 さて、今日の「通勤快読」でご紹介する本は「旅情酒場をゆく」(井上理津子著・907円・筑摩書房)です。

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2017年12月22日 (金)

宝塚歌劇 星組ミュージカル「ベルリン、わが愛」とタカラヅカレビュー90周年作品「Bouquet de TAKARAZUKA」

 清く、正しく、美しくの宝塚。今回のテーマは大きくて大変ですわな。

 愛と勇気の宝塚でございました。


上演はクリスマス・イヴまでです。
 
 う〜ん。ジョセフ・フォン・スタンバーグ監督と女優マレーネ・ディートリッヒがモデルなんしょ? そう、彼らの最初の作品はかの有名な「嘆きの天使」すよ。ハリウッドで撮った「モロッコ」も良かったよなあ。
 シルクハットに燕尾服。ズボンのポッケに片手を入れる。このポーズ。幼い美空ひばりにさせたのが「悲しき口笛」でしょ。
♪丘のホテルの 紅い灯もぉぉぉ♪



 ドイツ占領のベオグラード放送から毎晩流れるのが「♪リリー・マルレーン」。ドイツ兵、イギリス兵、連合国の兵士たちはみな耳を傾けた。ドイツ放送禁止令も効果無し。「21時57分にベオグラード放送にダイヤルを」が合言葉だったんよ。

♪兵舎の大きな門の前
 今も街灯が立っている
 その下でまた会おうね
 あの街灯の下に二人で立とう
 昔のように リリー・マルレーン
 
 二人の影が重なり一つの影に
 僕らが愛し合ってたこと
 見れば誰にもわかること
 みなが見たってかまわない
 街灯の下に二人で立とう
 昔のように リリー・マルレーン

 歩哨の呼び声
 鳴り響く帰営ラッパ
 遅れりゃ三日の営倉入り
 「戦友よ いま戻る!」
 これが別れの合図
 ホントは君と一緒にいたかった
 君と リリー・マルレーン

 街灯はすべて知っている
 君がそこに通うのを
 毎晩明かりは灯るけど
 僕はそこに立てなくなった
 僕の身に何かが起きたとき
 君は誰とそこに立つ
 君は リリー・マルレーン

 静寂の中から地の底から
 夢のように浮かぶのは
 恋をする君の唇
 夜霧があたりを包んだら
 僕は街灯の下にたたずもう
 昔のように リリー・マルレーン♪

 こんな歌流れてきたらたまらんわな。まして戦場でしょ。ラジオから流れてくる彼女の歌。明日死ぬかもしれない命。すべてを忘れられる瞬間だと思うな。



 かなりの戦場まで慰問に行ってたらしいね。ナチに抵抗して渡米。けど、ベトナム戦争では自分を受け容れてくれたアメリカ政府にも抵抗。
 「歌で闘う」という筋金入りの女優歌手ですな。この作品は「われわれは映画で闘うぞ!」つう意思がベースに流れてます。

 ナチ政権下の映画業界。サイレントからトーキーへの変革期。女優が国策に駆り出されていた時代。わが国で言えば「李香蘭」ですわな。

♪あわれ春風にぃぃぃ 嘆くうぐいすよぉぉぉ
 月に切なくもぉ 匂うぅぅ夜来香♪てか。

 それにしてもジル・クライン役の綺咲愛里さん。お美しいこと。化粧しない方がずっと綺麗ってどういうこと? 吉永小百合さんがデビューした時はこんな感じだったんじゃね。

 といっても、星ではやっぱ紅さんと七海さんが好き。:s@x<ヴィクトール・ライマン役の天寿光希さん、凄いわな。巧い。いくつなん?

 テオ役の紅さんはコメディエンヌで本領発揮なんすけど、それはレビューでアドリブ連発。トーク最高。もっと出してもええんやけど、テーマがテーマだかんね。

 それにしても、次のトップ、だれになるんかな。。。北翔さんみたいにワンクッション置くんかな。凪七瑠海さん、専科から出演。元もと首席入団ですけど、歌、巧くなりました。努力って大切だわな。
  
 同期は・・・明日海りおさんに望海風斗さんに美弥るりちゃん。で、大好きな七海ひろきさんもそうだしぃ。七海さん、もっと頑張ってもらいたいなー。このままだと礼真琴さんとどんどん差がついちゃうよねーー。

 レビューはシャンソンのオンパ。シャンソニエで聴く「モンパリ」はそんなにいい曲に思えなかったけど、やっぱいいね。宝塚はシャンソンだわな。


シャンソン聴くならこれっしょ。。。来年1月10日。大阪梅田のみの開催。う〜ん、どうすっかなあ。


 さて、今日の「通勤快読」でご紹介する本は「教科書には絶対書かれない 古代史の真相 後編」(松重楊江・中原和人著・3,250円・たま出版)です。

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プロフィール

中島孝志(なかじまたかし)
 東京生まれ。早大政経学部政治学科、南カルフォルニア大学大学院修了。PHP研究所、東洋経済新報社を経て独立。経営コンサルタント、経済評論家、ジャーナリスト、作家 (ペンネームは別) 、出版プロデューサー、大学・ビジネススクール講師等ビンボー暇無し。「キーマンネットワーク定例会」(33年の老舗)のほか、
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 講演・セミナーは銀行、メーカー、外資系企業等で大人気。全国紙をはじめ専門誌、永田町メディア、金融経済有料サイト、大手企業広報誌から宗教団体機関誌などの連載を20年以上続ける。
 著訳書は330冊。ほかに電子書籍100冊。大臣や経済団体トップなど政財界をはじめとした要人プロデュースは延べ500人超。読書は年間3000冊ペース。落語と宝塚歌劇、大衆演劇、そしてシャンソンの熱烈なファン。
 日本青年会議所の「TOYP(人間力)大賞」を87年から3年連続受賞の快挙(横浜JC推挙)。
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