カテゴリー:中島孝志のとってもいい加減な市場観測日記

2018年06月05日 (火)

本丸はEU一人勝ちのドイツ。。。

 忘れないうちに・・・わが東京原原のご令嬢三井れなーた様よりのメッセージでがんす。

「東日本大震災発生時に0歳だった赤ちゃんが無事にハタチを迎えるその日まで、『ハタチ基金』は被災地の子どもたちに寄り添い、20年間継続的に支援を行う基金です。

===========================================
ハタチ基金 東日本大震災 チャリティパーティ 2018
in 港区青山 葉山庵 Tokyo
Therapist Produce合同会社が主催します。
ご支援いただいたご寄付は【ハタチ基金】を通じて、子どもたちに学びと自立の機会を提供するために活用させていただきます。
===========================================
◇開催日時:2018/7/22 (日)18:10開場〜21:00閉会
◇会場:東京都港区南青山2-13-10 ユニマットアネックスビル6F
◇参加費:10,000円※チャリティ代含む
◇ドレスコード:お洒落な服装&着物or浴衣も大歓迎
◇お問合せ先:info@therapist-produce.com
◇ご予約はこちら:イベント特設サイト
https://www.charity-jp.com/

 「たくさん!たくさん!!たくさん!!!のご参加とご支援」をよろしくお頼み申し上げまーーーす。


 さーーーて、1日遅れで「有料サイト」に連載しとる原稿をおすそわけ。

 「米朝首脳会談は予定通り行う」というトランプ発言。北朝鮮以上にコロコロ変わるので、金正恩も勝手が違うと焦っているのでしょう。

 制裁解除と平和条約締結そして経済支援がどうしても欲しい金正恩。駄々をこねればトランプのほうから妥協してくる、という目論見は外れてしまいました。
 トランプはイスラエルのために(サウジはあくまでも「ついで」)イランと戦争したい。だから、このタイミングで北朝鮮と戦争になるような2正面対立は避けたい、という読みは正解。しかし、北朝鮮となら長引く戦争はしないで済む、という戦争屋の読みも正解。トランプは本気で北朝鮮と戦争するつもりだ、と判明したので、あわてて中国に駆け込んだわけです。

 なんの成果も生まない会談ならば開催するメリットはありません。メリットがなければ交渉にはそもそも臨まない。けど、1発で決めなくてもじりじり追い込んでいく方法はあります。核施設、核技術の不可逆的廃棄を受け容れざるを得ない状況に、金正恩を追い込めばいいんですから。

 たとえば、軍事クーデターを仕掛ける。

 トランプはあくまでも交渉によって戦争リスクを打開する姿勢に見えますが、会談が予定されている6月12・13日、金正恩率いる金正恩首脳がシンガポールに入った瞬間、北朝鮮でクーデターが起きないともかぎりません。
 もしそうなったら、株価暴落・金価格高騰・米国債高騰・超円高となるのは必至。もちろん、米朝首脳会談破談よりも市場に与えるインパクトははるかに大きい。

 実は、金正恩が大連に駆け込んだ理由もこれでしょ。

 クーデターを主導するのは北朝鮮軍部ではなく、北朝鮮軍部と昔から深く結びついてる、より正確に言うなら、北朝鮮軍部の育ての親=旧瀋陽軍区=現北部戦区をなんとしても中国に押さえ込んでもらうため。

 少しでも危ない兆候があれば「人民解放軍」に阻止してもらうつもりなんでしょうけど、旧瀋陽軍区は核兵器こそもってないけど、戦車等々の最新戦力では中国軍でナンバーワンですよ。しかも、習近平はまだ押さえてないでしょ。江沢民の息がかかってるもん。

 いまや、習近平政権の臥龍鳳雛。臥龍諸葛孔明が王滬寧(常務委員)ならば、鳳雛龐士元は王岐山(国家副主席)です。
 王岐山は半島の核問題は「中国の核心的利益」と断言。核心的利益とは台湾、チベット、南シナ海ですよ。司令塔王岐山は北朝鮮の非核化、在韓米軍撤退こそ中国の国益である、という危機意識を示したもので、北朝鮮に対する核廃棄圧力はものすごく大きいのです。

 米中に睨まれて核放棄せざるを得なくなりました。詳しくはいずれお話しますけど、核兵器を持つ北朝鮮を前提に東アジアの戦力バランスをとるには日本の核武装しかありませんからね。これは中韓が絶対に阻止したい。そのためには北朝鮮に核を廃棄させなくちゃ。





 この間、ヨーロッパではイタリア国債の売り浴びせで価格暴落=金利急騰(3.4%)でユーロ下落。ドル高、円高でダウも日経平均株価も大幅下落しました。折からのイタリア金融機関も経営悪化でこちらの株価も暴落。



 しかし、イタリアの金融機関が不良債権を大きく抱え込んでいるのは、ちょうど2年前に松藤民輔さんとの共著に詳しく書きました。同時に、イタリア国債を買っているのはフランスとドイツ。ギリシャとスペイン、ポルトガルの国債まで大きく買い込んでいたのもフランスとドイツ。フランスの国債を買い込んでいるのはドイツ。





 つまり、本丸はドイツ銀行にあるのです。ドイツ銀行の株価はリーマンショック以降、一貫して下落し続けてきました。2年前にもドイツ発金融恐慌が起きる懸念について書きました。この2年間なんとかごまかしごまかしやってきたものの、これからどうなるかはわかりません。





 イタリア国債売り浴びせの狙いは、ドイツ売りにあるのでは、と私は考えています。ドイツ売りの狙いとはなにか?
 ユーロ崩壊です。ブレグジットで英国は大正解。泥船ユーロから一足先に逃げ出せたからです。





 金価格は1300ドルを挟んで行ったり来たり。北朝鮮、イランとの戦争危機でも1350ドルを超えなくなりました。中国が金をそっと売却してせっせとドルを取り込んでいるからでしょう。なんのために? 米中貿易摩擦=相互の報復関税がエスカレートし、結果としてドルとペグした人民元の売り浴びせに対抗するためです。
 かといって、株価も大きく上昇することはなくなり、縮小均衡しています。投資家は現金ポジションにしています。



 今後、減税で転がり込んできたキャッシュは設備投資ではなく自社株買いと不動産投資、M&Aへと回り回ってダウを押し上げていくはずです。日本の不動産、株式市場、そして日本企業の買収へと進んでいくはずです。やはり、ここでも株価は上昇。

 戦争リスク、金融不安で金価格高騰チャンス、バブルマネーで市場沸騰。トレードオフを内包しながら9月頃までは進んでいきそうです。

 9月になれば違う風景が見えてきますが、それについてはもう少しあとで述べたいと思います。


 今日の「通勤快読」でご紹介する本は「天国おじい 運とお金に嫌われてたボクが、あっちの世界から教えてもらった人生のいい流れに乗る方法」(石川大智著・1,512円・ダイヤモンド社)です。

カテゴリー:中島孝志のとってもいい加減な市場観測日記

2018年06月02日 (土)

なぜかベタ凪! こんなんで済むわけがないんですけど。。。

 NK225は今週末から上昇する、と読んでたんですけど、ユーロ・イタリアに引っ張られての円高。下げ続け、少し戻し、また下げて。。。つう展開ですか。30日から下げていたダウもいまのとこ、反発。


安倍政権からモリカケ野党になったらこんなもんじゃすまないっすよ。



 6月12日に予定されてる「米朝首脳会談」ですけど、7〜8月末にリスケじゃないかな。速報では、やるっつうことらしいけどね。
 で、日本は衆院解散。

 有権者が辟易してるとも知らず、「モリカケ、モリカケ」としつこく騒いでるんでね。モリカケのチョンボした財務省の役人たちも不起訴になったし、安倍政権と再編成野党との信任を問うたらいいのよ。「モリカケまだやるんすか選挙」ね。


イタリア国債を買ってるのはECBです。だからユーロ売り。

コンテ政権にしてもあっという間に崩壊しますよ。


 イタリア国債は98年までは80%国民が買ってたの。翌年ユーロ加盟でしょ。そっからおかしくなったんだけど、地下経済のほうが豊かだから、徴税できないわけ、ギリシャとよー似てます。



 でも、イタリア国債は日米の銀行も買ってますけど、ここ5年で半分になりましたね。でも、フランス、ドイツは相変わらず。ドイツ銀行もいよいよじゃないかしらん。

 松藤さんが元気な時に一緒にまとめた本に、ドイツ、フランス、ユーロの綱渡り経営について詳述してます。いまこそ読んでちょ。。

 まあ、詳しくは今日の新潟原原で。ハラショー!

カテゴリー:中島孝志のとってもいい加減な市場観測日記

2018年06月01日 (金)

イタリアよりドイツでしょ、危ないのは。。。

 明日は新潟原原です。「サイコーの二次会店を開拓しました。おまかせください」とのこと。7月以降に行くらしいよ。ま、明日は明日でいいんですけど。。。

 で、新潟は午後4時スタート。だんだん早くなってます。

 けどさ、われながらよくやるよなー。感心しちゃう。だって、単行本の締め切りが明日の正午でしょ。ただいま250頁まで書いちゃいました。あと50頁かな。朝までには終わるでしょ(午前6時に無事脱稿! 300頁書き下ろしちゃったぜい。)。。。セーフ。脳が冴えてたまらん。覚醒剤みたい。やったこたないけど。

 この間、「ブログ」「FB」そして「通勤快読」。そうそう、明日の原原講義のパワポづくりもありました。

 このくそ忙しい時、どうしても紹介したい教材があるんで、スタジオでちゃちゃっと編集しちゃいました。新潟でお初の紹介。ホントよーやるよ。

 だれのためにそこまで? はい、勉強したいからやってるだけです。好奇心なのよね。モチベーションは。。。


結局、コンテ内閣で決まりかいな。けど、問題はイタリアなんかじゃないのよ。

少し難しいかなあ。

まあ、解説は明日たっぷり。



世界の財布は一緒。出たり入ったりしてるだけ。

ここらへんのチャートは『英国EU離脱の本当の理由!? いよいよドイツ発金融恐慌が始まる!』(松藤民輔・中島孝志著)で使ったもんなんや。


 「投資塾基礎編」を1時間やります。博多原原が初級から中級編ですから、相場の見方読み方からテクニカルスキルまで解説します。いつも時間足りなくなるけどね。銘柄研究もやりますからご期待ください。

カテゴリー:中島孝志のとってもいい加減な市場観測日記

2018年05月22日 (火)

電力会社に注目。。。

 「世界中の要人でいちばん外交(「交際」ではなく「交渉」という本来の意味)が巧いのはだれ?」
 「金日成。それから金正日」
 当時、国連NY本部に勤務してた友人への質問。いまなら金正恩というかもしれませんね。

 機を見るに敏というか抜け目ないというか狡猾というか、口先だけで凌いできた連中ですから命懸けです。
 若親分ではなくチンピラの口からですけど、「南北閣僚級会談ドタキャン」に続いて「米朝首脳会談中止」まで囁く始末。

 それにしても、北はアメリカをよく研究しています。このくらいの諜報活動をわが国政府にも期待したいところです。

 イスラエルとサウジのためにイランとの戦争を覚悟しているトランプにとって、中東と北朝鮮の二正面作戦は避けたいところ。はっきりいえば、極東よりも中東のほうがはるかに重要です。だから、とりあえず北朝鮮とは和解しておきたい。
 金正恩はリビアのカダフィの二の舞だけは避けたい。リビア方式だけは受け容れられないと駄々をこね、中国に保険をかけています。

 核査察にも応じているイランが核開発などできるはずがない、とヨーロッパは核合意離脱を決めたトランプと距離を置いていますが、イランとのビジネスよりもアメリカとのそれを優先するのは当然。せっかくイランとのビジネスが動き始めたヨーロッパにとっては痛し痒し。

 トランプは、FRBに対して急激な利上げをセーブするように指示しているのではないか、と思います。





 5月16日に10年物債券が3.09%まで上昇。結果、上げ続けていたダウは191ドルの下落。調整となりました。先週末には長期金利が下がり、ダウは上昇となっています。
 米朝首脳会談と当てた6月12、13日のFOMCは「利上げ」発表があるでしょう。しかし、年内あと2回。トータル4回の利上げとなるかどうかは、インフレ率云々(落ち着きつつあります)というより、やはり、LIBORの上げ次第となるのではないか、と私は考えています。



 アメリカの米国債発行残高は増え続けています。もちろん、1.5兆ドルずつの減税、インフラ投資をするからにはそれだけの負債を膨らませるしかありません。連邦負債残高は2030年には37.8兆ドルまで増える、というのが当局の予測です。
 金利圧力が強くなれば、当然、個人には住宅金利、法人には投融資金利が上昇します。なんのための減税か、となってしまいますから、長期金利をトランプは上げたくないのが本音。トランプの腹づもりを「忖度」したFRBの議長、副議長、理事たちが一斉に利上げトーンを落とし始めています。日本以上の「忖度社会」ですが、「忖度」とは、そもそも権力者に対する役人の「おもてなし」のことですから、昇進意欲の強い人間には本能的に備わっている素質なのです。



 金価格については、トランプリスクで上昇しなければならないのに、現実には1250ドルから1350ドルのボックス相場。金利が上がれば1200ドルもありえる、という噂も出てくるほど下げ基調で、1300ドルをあっという間に切ってしまいました。原因は、米朝首脳会談の成功予測ではなく、中国が手持ちの金をそっと売っているから、というのが私の予測です。

マーケットにおける地政学的影響度は、北朝鮮よりも圧倒的にイラン問題です。金価格は上がらねばならないにもかかわらず下げ続け、原油価格だけが上がり続けるとはどういうことか? バレル80ドル超ではまさに対極です。



金価格と原油価格はほぼ順相関でしたが、プラザ合意以降のドル高是正を過ぎると、「強いドルが国益」と方針転換したのがクリントン政権の財務長官ロバート・ルービンでした。原油価格も金価格も抑圧された時期です。ブッシュ・ジュニア時代からはじまった湾岸戦争(第二次)からリーマンショックまで一方的に上げ続けます。

 リーマンショックを境に金価格と原油価格が乖離するようになりますが、トランプ政権になると、サウジアラムコの上場、中東の戦争危機、なによりサウジをはじめとした産油国の談合(OPECとロシアの協調減産と急激な在庫の落ち込み)、シェールオイルの生産調整、なによりマーケットが日銀のテーパリング転換可能性を捨てきれないでいますから為替はしばらくドル安が続いていましたからね。原油価格の上昇圧力になりました。



では、金価格はこれからどう動くのか?

 長期金利は上げ基調。中国が金を売ってまでドルを猛烈に欲しがっています。となれば、ドル安からドル高への転換。そもそも、去年の10月からFRBはテーパリング。日銀は相変わらず長期金利にはふたをしています。日米金利差が広がる一方ですからドル高円安になるのが理屈。ようやく理屈通りになりつつありますが、「イベント」1つであっという間に円高に逆戻り。つまり、金価格上昇となります。

 「米朝首脳会談は破談する」という予測を前回お話しました。金正恩が決めるのではなく、これはトランプが決めるのです。金正恩は破談に追い込まれる、という立場です。
 トランプは、半島から核と長距離弾道弾を廃絶するつもりでいます。完全に従うなら黄金のキャデラック。従わないなら消えていなくなります。「会談キャンセルもありうる」というのは国内向けのパフォーマンスにすぎません。金正恩に選択肢はありません。

 さてさて、原則は金現物をベースにしておいて、遊休資産で乱高下する株式投資で儲ける、です。
 私は今年は為替で大きく左右される輸出株より内需株(為替鈍感株)を勧めています。この7月から「ぴよこちゃん倶楽部(第5期)」をあらたにスタートさせますが、内需株銘柄のオンパレードになるかもしれませんね。

 早ければ米朝首脳会談直後、遅くとも9月あたりから為替が大きく変化します。それまでは鈍感株でいく。これが基本です。



 中でも、「95シリーズの電力株」が注目です。戻り相場を牽引した銘柄も少なくありません。



 先週の「銘柄研究会」でチラッとお話しましたけど、とくに福島原発でミソを付けた東電の潜在的実力がようやく注目されてきました。

 元もと、スペアの電源が津波に呑み込まれたのが炉心溶融を引き起こしました。地震には耐えられる設計なんですよ、日本の原発は。 
 岩を削って海までの高さを大幅に削ったのが失敗の元。欠陥商品をアメリカから売りつけられ、しかも事故が起きても設計部分はブラックボックス。使い物にならない原発を東芝等の技術屋がなんとか改善してここまで育ててきたのです。

 原発を廃棄させ、小型原発まで日本から取り上げることがアメリカのエネルギー戦略です。あのジジイ首相2人はその手先です。

 この先、EVが主流になるでしょう。そのとき、電源はどうするのでしょうか。夜間電力が安いのはいまだけです。だれもがEVを使うようになれば、夜間電力価格は昼間と変わらなくなるでしょう。
 重要なことは、EV時代は電力消費激増が予想されることです。使えば使うほど安くなるのではなく、「原発を減らす」と政府が計画書で発表したのですから、エネルギー源は確実に減ります。10万キロワット程度の超小型原子炉(東芝製)が華々しくデビューできればいいですが、福島原発大事故のおかげで日本人は原発を信頼していません。まさにアメリカの戦略にしてやられた、というわけです。





 電力会社の株価をチェックしますと、ボリンジャーバンドでみると、いまのところ、偏差値70の優等生といえます。上がりすぎた中部電力がいったん調整かしらん、と見られますが、電事連の中でも商売上手と決断、動きの早さでは定評がありますから要注目でしょう。


 今日の「通勤快読」でご紹介する本は「 人は死ぬとき何を後悔するのか  2500人を看取った医師が知る『間際の心』」(小野寺時夫著・823円・宝島社)です。

カテゴリー:中島孝志のとってもいい加減な市場観測日記

2018年05月08日 (火)

トランプ、パフェット、ティム・クックの華麗なるインサイダー?

 野党のセンセ方、有権者より先に長い長いGWに突入。なにもすることないから飽きたらしく、今日からお仕事に戻るらしいっす。
 せいぜいお気張りやす。けどね、来月はいよいよ「米朝会談」つうのに、相も変わらずアタマの中は「モリカケ」でフリーズしてるようで、こんな連中に政治なんて任せられませんな。
 どさくさ紛れに支持率1%同士の政党が合流したらしいけど、1×1は1ではなく0。1+1でも0。なぜか? この連中、「政治稼業で食べていきたい」だけですもん。なにより「共同代表」ってなんなのよ。アホらし。
 安倍さん、解散したらいいのよ。まあ、「米朝会談」を直前にいますべきことはなにか、明日か明後日のブログでお話したいと思います。北の演技と戦略、アメリカの選挙対策用の外交、どさくさ紛れの中国の覇権誇示・・・いまのうちに用意しとかないと間に合わない課題が山積みなんすよ。


 1日遅れで有料サイトの記事を転載します。ま、早くお知らせしたいけど、あちらは莫大な原稿料頂戴してるわけで。。。下記コンテンツの続きは明日からの名古屋、大阪、出雲の原原でお話します。銘柄研は来週末なんでもうネタは古くなってるからね。

 さて・・・。

 ゴールデンウイークが終わりました。連休前の日経平均株価は下がったような、それほど下がらなかったような「様子見」の相場でした。せっかくの好業績も「バカがつく正直さ」で株価が奮わなかったのは日米ともに同じ。

 直前のFOMCは「6月利上げ」を織り込んだもの「年4回の利上げはない」と市場は判断したようです。ドル高懸念のトランプに対して、インフレ懸念のFRBが年4回の利上げを決断する、というよりも、いままで述べてきたように「LIBOR急騰」を追いかけるようにFFレートを上げてくるのではないか、すなわち、年4回の利上げはあり、と私は考えています。

 さて、連休中のトピックスから見えてくる投資について透視してみましょう。

 ダウ平均株価は連休中、5月2日23924ドル(▼174ドル)、3日23930ドル(▲5ドル)そして4日24262ドル(▲332ドル)と推移しています。下げて、ほんの少し上げて、大幅に上げています。



 もちろん、大幅上昇の原因はウォーレン・バフェットが米経済専門局(CNBC)にしたインタビュー内容にあります。すなわち、「アップルは信じられないほど素晴らしい企業だ。iPhoneXやその他の機種が3カ月で何台売れそうか、という推測に時間をかけることなど完全に的外れだ」という発言です。一方、「IBM株はもはや保有していないと確信する」は売り材料となりました。

 「ああ、やっぱりそうだ」とピンときた人は多いと思います。去年のいまごろもバフェットはアップル株を大幅に買い増していることをご記憶の方は少なくないでしょう。




 
 なにが言いたいか? バフェットはトランプ政策でどの企業がいちばん恩恵を受けるかを熟知しているのです。おそらく仲間内でしかやりとりしない、もちろん、SECなどにはアンタッチャブルの「インサイダー情報」でしょうか? かなりの確率でそのほかの名だたる投資家もアップル株を買い増しているかも。

 トランプ政策の眼目は「金融政策」から「財政政策」にシフトしています(何度もいうてるけど)。これをきちんと読めばバフェットの決断も理解できるはずです。どういうことか?

1量的金融緩和等の金融政策の役目は終わった。
2減税、インフラ投資等の積極的財政政策に切り替える。
3対米貿易黒字国には関税政策で対処する。



 そして企業が海外に持つ利益の本国還流(レパトリエーション)について減税する、というトランプ政策に敏感に反応したのがアップル社です。

 1月17日、アップルは納税額380億ドル(4兆2290億円)と発表しています。ン末に成立した税制改革法=レパトリ減税を受けての発言です。アップルの海外滞留資金は2500億ドルです。今後5年間でアメリカ経済に3500億ドル超の貢献をすると表明しました。

 アップルがどうしてこんな潔い決断をしたのでしょうか? トランプ減税では法人税率35%が21%に引き下げられ、海外利益の本国還流には優遇税制が1回限りで適用されますから、いまがチャンスだ、という判断でしょうか。

 CEOのティム・クックはそんなに善人なのでしょうか。いいえ、アップルが先鞭を付けてくれたら見返りが必ずある、というトランプとの「ディール」があったはずです。

 翌月、アップルの記者会見に呼応するかのように、CIA、FBI、NSA(国家安全保障局)、DIA(国防情報局)高官は米上院情報委員会で「中国製スマホは米国人ユーザーの安全を脅かす」と証言させていますし、トランプ自ら、「全世界の米軍では中国のファーウェイ(華為技術)とZTE製スマホは売らせない。使わせない。私的にもなるべく持たせない」とも発言しています。





アップルのスマホの売上が今後も伸びるとはとうてい思えません。もし儲けるとしたらアップルストア等々のコンテンツ配信くらいでしょう。独占的修理ビジネスも穴が開き始めました。

 トランプと組んでいちばん利益を受ける企業・・・それがアップルだとバフェットは気づいたのです。


 
 バフェットというかバークシャー・ハサウェー社はアップル株買い増しのために現金を積み上げてきていたのだ、と思います。大暴落で株価が下がった好銘柄をこれからも買い進めていくのでしょう。外国株やETFに投資するよりバークシャー投資が賢明かもしれません。

以前お話した通り、ダウが乱高下するとき、日経平均株価と同じく、構成率に注目してほしいのです。ボーイングの構成率は1割です。ユニクロの構成率・寄与率は日経225で最大です。
 米中貿易摩擦で大騒ぎしたボーイングとキャタピラの株価も戻りました。この2つでダウは15%が乱高下します。



 日米貿易摩擦が激しくなるといっても、すでに日本の製造業はとことん北米で展開しています。自動車では逆摩擦です。トランプのほうがツッコミ所満載でしょう。農業が摩擦のマトとして取り上げられたら、アメリカはオーストラリアには適いません。

 日米金利差が開くことが株価に影響する度合いも薄まってきました。ダウ平均株価と日経平均株価の相関関係も薄まりつつあります。もう騙されない。トランプ発言にダウの反応度も鈍くなりました。米朝会談が破談になると下落暴落すると踏んでいるなら、あるいは逆に成功したら暴騰するかもしれないというなら「ロング・ストラドル」や「ロング・ストラングル」も対策に入れておくべきでしょう。


 今日の「通勤快読」でご紹介する本は「ルポ 中国『潜入バイト』日記」( 西谷格著・864円・小学館)です。

カテゴリー:中島孝志のとってもいい加減な市場観測日記

2018年04月24日 (火)

トランプだから勝てる投資!

 1日遅れで有料サイトに連載してる原稿をアップします。あちらは莫大な原稿料を頂いているんであしからず。

 さーーて、金正恩の発言(「今後、核実験とICBM発射は中止しまっせー」)を受けて株価は上昇、まさかの金価格は下げ基調必至ではないかしらん。先週ダウは200ドル超の下げでしたけど。

 開けてみれば微減。つまり、なんの影響もないわけね。これってきわめて正しい評価だと思いますよ。いやあ「市場」という「神の手」は間違いませんな。ま、たとえ間違ったとしても、間違ったこと自体が正しいんですけどね(これ、そこそこ深い言葉なんだけど)。

 「核実験場も廃棄しまっせー」つう発言受けて、政府首脳は「疑念は消えない」「いままでがいままでだった」つう発言。メディアは「金正恩の真意は?」「日本だけがおいてけぼり?」「日朝会談開催すべし」つう毎度毎度の能天気な発言。なーーんにもわかっちゃいないわけ。御用学者も同じ。

 あのね、金さんが廃棄するつった実験場。あそこ曰く付きでとっくに使い物にならんのよ。使えんものを廃棄する、だから、実験しないつうか、正確に言うと、しばらくできんわけ。できんから、「そやそや、トランプはんに実験中止、発射中止ゆうてみよ」「どない反応しはるやろか?」つう意味なのよ。

 これ、サイレント・メッセージね。外交のイロハですよ。おっちょこちょいは「核廃棄やでー!」「ICBM放棄やんけ」と過剰報道。

 あの男が核を手放すわけないじゃん。も少しで完成するから命懸けで騙してるのよ。トランプと交渉して「一括妥結」。つまり自己申告分だけアメリカに解体してもらう。トランプ退陣あるいは辞任でほとぼりが冷めたら、「実はね・・・」と君子豹変。

 けど、その頃には在韓米軍と在日米軍は撤退してますわな。だって、「米朝の約束」はそういうことだもん。カダフィやフセインと違って金体制は温存するわけでしょ。リビアとイラクは原油がとれますからね。北は鉱物資源だから。

 安倍・トランプ会談についても、日本のメディアは相変わらず「成果なし」と報じていますが、6時間という「長時間の密議」です。成果がないわけがありません。いずれ出てきます。

 たとえば、拉致被害者解放とか? これは人質。金づる。いままで山ほどふんだくられてきましたけど、「経済支援」という名前の「手切れ金」つうか「着手金」として盗人に追銭でまたまただまし取られます。
 半島が統一しようが木っ端微塵になろうが、韓国に財政的余裕はありませんし、アメリカは他人の褌。「ポスト北朝鮮」は米露が主導するけど、「復興」の資金援助と技術指導は日本がバックアップするしかない。

 会談では「ポスト北朝鮮」のグランドデザインにどれだけ日本が協力できるか、つう宿題を安倍さんは次々と突きつけられたと思うな。

 「北朝鮮利権に手を突っ込まない」「あくまでもアメリカの指示に従う」つう踏み絵を無事通過できれば、「モリカケ問題」「官庁のポカの連続」「次官の下ネタスキャンダル」などなどで死に体の安倍政権がウソのように持ち直すと思います。くれぐれも安倍さんは田中角栄の轍を踏んじゃいかんわけ。(デビッド)ロックフェラー財団の代理人キッシンジャーはまだ生きてるからね。



 アメリカの株価を見ていますと、明らかに「トランプ政策」に順応していることがわかります。



 FRBが目の敵にする金価格はやはり1250ドルから1400ドルの間で推移するように思えます。下落しても中国が隠れて買いますから1250ドル以下にはならない。かといって、FRBは米国債に影響のある金価格上昇は許さない。

 トランプが仕掛けるバブル経済が転ぶのは東京オリンピック後。

 さて、トランプの政策をひと言で言えば、「金融政策から財政政策への転換」です。いままで、アメリカは借金してでも海外の商品を買ってきました。結果、貿易赤字。代わりに、ショバ代として米国債を押し売りされてきました。国内に運用市場がない新興国は喜んで買ってきました。産油国とかね。

 アメリカにとって、株式市場なんていつ破綻してもいいわけ。大切なのは債券市場。金利が相対的に高くて安全だからどんどん環流してきました。

 この流れが止まらない限り、アメリカは生きていけます。このインチキがばれたら大変だから、長期金利が上昇してる。カラクリについてはすでに述べた通り。FRBが葬り去った「LIBOR」の急騰です。



 株式市場では、このところ、金融セクター、とくにゴールドマンサックスがダウを下げてます。ダウは日経平均株価と同じ仕組みですから構成比が高い銘柄の影響を受けます。以前、お話した通り、日経平均株価でも上位5社の株価で市場全体の20%が揺れ動くのと同じ。



 米中貿易摩擦では、中国の売上が多いボーイングとキャタピラが株価を下げました。この2銘柄で15%が下振れします。摩擦が遠のけばダウは元通り。しかし先週は自己売買が期待通りには奮わないゴールドマンが重しになってダウを下げました。





 翌日も同じ。ゴールドマンが重しになる代わりに、とっくに滅んでるはずの製造業代表のGEがダウを引っ張っる奇々怪々。
 GEって2月に13%下落。12カ月連続値下がり。これだけ長期間にわたる下落(1年間)は過去最長。損失1380億ドル(14兆7000億円)。この50年間ではじめての出来事。原油高騰がおおいに寄与したようで、下がりに下がった株価は「割安」と判断されて上昇基調にあります。ま、サウジアラムコ上場が転換点となるでしょうけどね。

 米中貿易摩擦だけでなく、シリアへのフェイク攻撃。そしてロシアへのフェイク対立。もちろん、獅子身中の敵=軍産複合体に騙された振りをしているだけのこと。
 IS兵士をシリア北部からトルコ領内へバスで大量移動させているシリアがいまさら「生物化学兵器」など使うはずがありません。「シリア撤退」を明言しているトランプを止めるには紛争を起こすしかない、という軍産複合体の遠謀深慮にほかなりません。
 英仏は英仏でNATO脱退、解体を叫ぶトランプを止めるためにもこの深謀遠慮に協力した、という理解が正しいのでは、と考えています。

 おかげで、ロシアがシェアを握る非鉄金属とくにチタンが一躍注目されました。


制裁が緩和されたアルミは大幅下落したもんなあ。

 トランプは、中国封じ込めのためにロシア、インド、日本と「軍事同盟」を結びたい。そんなことされたら困るから、中国はチャイナロビーを総動員して、ホワイトハウス、上下院、地方議員まで金と色と票で影響力を行使してトランプを葬り去ろう、としています。
 選挙で勝利した安倍政権がいまだに「モリカケ問題」で攻撃されているのも、反トランプ勢力の「代理戦争」を仕掛けられているからにほかありません。

 安倍政権が総辞職したら、アベノミクスも終焉かと思いきや、そもそもアベノミクスの狙いは「トリクルダウン」ではなく「失業対策」と「賃金対策」にあります。つまり、旧民主党と連合がやるべき仕事をしてきたわけです。
 物価が2%を超えることなど原油高でもなければありません。つまり、コアコア(アメリカではコア)ではデフレが今後も続きます。マクドナルドの低価格戦略転換を見れば、市場はすでにそう判断していることかわかります。

 失業対策と賃金対策にしても「少子高齢社会」の恩恵のほうが寄与度は高いはずです。

 アベノミクスの恩恵は量的緩和による円安=輸出株の好転ですが、いまどき、円高で苦しんでいるような企業はそもそも失格です。円高になって何十年経っているのでしょうか。政府に言われなくても、日本企業は体質転換、構造転換を図ってきています。1日に20円も円高になった時代も生き抜いてきているのです。


いずれも木金に続いて月も上昇。



これは「中島孝志の銘柄研究会」では紹介せんかった。ちょいと要注意なんでね。

 「そろそろ終わりになるのでは?」とクビをかしげるほど利回りの高い銘柄も少なくありません。インカムゲインとキャピタルゲインの両方を狙えるだけでなく、4月は輸出株で稼いで5月は内需株で儲ける戦略もあり。

 定期的に上下動するクセのある銘柄も少なくありません。

 今年になってから大きく変動している株式市場ですが、よく見れば、明らかにリターンが取れる銘柄はたくさんありますね。要は勉強。いい仲間と本音で議論できる場に参加する。動かなければ価値ある情報は入りません。
 情報は発信するところに戻ってきます。受信ばかりを考えている人のところには来ないんだよなあ。   


 今日の「通勤快読」でご紹介する本は「『ちんたら』の語源は鹿児島にあった! ことばの発祥地をめぐる全国23の旅 後編」(わぐりたかし著・907円・光文社)です。

カテゴリー:中島孝志のとってもいい加減な市場観測日記

2018年04月17日 (火)

世の中フェイクが多すぎる。。。

 まったく1年前と同じ様相を呈してきましたね。キーワードは「フェイク=自作自演」です。

 違うのは、1年前は習近平とのコーヒーブレイク中。チョコレートケーキを食べながら、「いま、シリアへ59発トマホークをお見舞いしたよ」と伝言。

 習近平は10秒間固まったままで、ようやく苦笑いで返すしかなかったんです。軍師が席を外したタイミングを狙ったトランプ。習近平は「素」をさらけ出してしまったわけです。

 ああ、この男、身体は大きいが肝は小さいんだな。



 今回は、CIAが持ち込んだ「生物化学兵器(イラクにも持ち込んでいたが、査察の前に大量破壊兵器とともにイランに移していたから見つかるわけがない。フセインは保有していなかった)」をアサド政権が使用した、と濡れ衣を着せるための自作自演。

 トランプは先刻承知。「シリアから撤退させる」とペンタゴンにもはからず発表しちゃいました。軍産複合体はまだまだ居座りたい。だから、居座る理由をつくったというわけ。英仏の参戦理由は別にありますけどね。

 アメリカという国は、「アラモ砦の戦い」から、フィリピンとカリブ諸島を騙し取った「対スペイン戦争(メイン号事件=自作自演の爆破事件)」、そして「真珠湾攻撃」。いずれも主演、脚本、監督=すべてアメリカ、という自作自演劇がお得意なのよ。
 そうそう、1967年、第3次中東戦争の時なんぞ、情報収集船「リバティ号事件」がありました。これは同盟国イスラエルがアメリカの軍艦を沈没させようした事件ですよ。どうして味方が沈没させようとしたか?
 「沈没させたのはエジプト軍だ!」と大騒ぎして、報復のために米軍がエジプトを侵略するというシナリオなわけ。情報通の日本人なら、またその手かよ、とバレバレだけど、一般的なアメリカ人て世界情勢なんぞなーーんも関心のない田舎者ですからね、世論工作にはこれがいちばん。

 いつもの手で簡単に引っかかるわけ。そろそろ脚本代えたほうがええんちゃう、と思うけどね。もう21世紀なんやから。

 で、去年もトマホーク爆撃直後から「円高」「金価格高」になったのはご記憶の通り。この3月からもNY金価格は高値安定推移。ダウの乱高下、ダウに連れて日経平均株価の乱高下とは対比的と言えましょう。





 あくまでも金をベースにおいて、余裕資金は大暴れする株式で大儲け。株価乱高下? ボラが激しいから、買いで儲かり、売りで儲かる。揉み合いでは話になりませんよ。

 では、これからどうなるのか?




やはり金をベースに余裕資金は株式で回すべきですよ。

 シリア問題、トランプはやる気がありません。去年は習近平への忠告。シリア、とくにプーチンには「兵士を避難させとけ」と事前に通告済み。穀物倉庫を攻撃したからしばらく雀が集まってしょうがなかったとか。

 今回は、米国内部の産軍複合体のご機嫌とりのため。ロシアゲート事件を調べれば調べるけど、民主党=オバマ、ヒラリーの立場が悪くなる情報ばかり。このまま行けば民主党のほうが危ない。

 いま、トランプの頭の中で最優先すべきことは? もち、「中間選挙」です。下院の全議席と上院33議席の改選です。これに勝たなければなりません。そのためにはなんでもやる。とくに株価は上げますよ、なんとしてもね。ヘッジファンドの〆は11月なのも偶然ではありませんな。

 中国を封じ込めるためにはロシアの協力が必須です。選挙に勝つにはロシアとシリアをヒールにトランプはベイビー役を演じなきゃならんわけで。中東で戦火を広げたい軍産複合体のご機嫌をとると一挙両得。

 これから日米首脳会談。安倍内閣かなり厳しいっすよ。内閣が倒れたら日本売りのはず。となれば円安必至なんだけどね。そうはならない。外国人が株式投資で借りてた円を返すから円高。

 先週は内需株から輸出株にシフトしてたけど、逆回転するかもね。

 5月から6月にかけて米朝首脳会談。「トランプの本気」をプーチンから聞いた金正恩は腹を決めた。君子豹変。けど、本質は変わらない。
 朝鮮半島の非核化が首尾良く進めば(北朝鮮の自己申告でカウントされた核兵器をアメリカ本土で解体)、次は在韓米軍、在日米軍の撤退が本格化します。

 安倍首相失脚で「憲法改正」が頓挫したわが国は、数年後、「実は核兵器、まだ残っとるがよ」と金正恩から脅かされたら? 終わりですな。「在日米軍撤退」という意味は「日米安保条約廃棄」ということですから。

 北朝鮮に核技術を渡したのはパキスタンのカーン博士ですけど、その後の協力はCIAでしょ。そしてソ連の亡命科学者。

 米中貿易摩擦も「自作自演」。選挙のために支持者獲得、支持率向上を狙ってのこと。

 この世の中は「フェイク」だらけでホンモノはありません。VRてのはそういうことなんかね。戦争もフェイク。経済もフェイク。トランプのひと言で揺れ動く株価なんかまさにフェイク。

 ドル円は基本的にはアメリカの長期金利と相関してますから、長期金利が上昇すればドル高円安、低下すればドル安円高。年初は逆相関。ここに来て正相関に戻りつつありますな。


 さて、今日の「通勤快読」でご紹介する本は「おらおらでひとりいぐも」(若竹千佐子著・1,296円・河出書房新社)です。

カテゴリー:中島孝志のとってもいい加減な市場観測日記

2018年04月10日 (火)

「米中貿易戦争」をめぐる株価乱高下のカラクリ。。。

 私の友人で某大型地域で新聞販売業も営んでいる方がいます。
 普通、新聞販売業といいますと、毎日なら毎日、読売なら読売、と系列化されていますが、この地域はすべての新聞を扱っているのです。

 たとえば、「従軍慰安婦についてでたらめ書いてる朝日新聞などいらねえ。もう配達するな、明日から読売に換えるからな!」と怒っているお客さんがいても、「はい、わかりました。いままでありがとうございました」と言うだけ。お客さんが電話で読売新聞に注文すると、結局、「あれ、おまえ、昨日、朝日配達してたヤツじゃねえか!」となるだけなのです。

 どの新聞を読もうと、どの新聞をやめようと、その販売店が独占。独占禁止法ならぬ独占販売禁止法に抵触するような商売をしているのです。

 「中国と交渉を続けるつもりだが、貿易戦争になる可能性もある」

 ムニューシン財務長官の発言です。いま、米中がしていることは・・・ジェームズ・ディーン主演映画『理由なき反抗』を彷彿とさせる「チキンレース」そのものです。



 5日の相場ではそれほど動きがなかったので、「株価に影響ないな」とひと安心。ぐっすり寝て起きたら572ドルもの暴落! おいおいおい、起こしてくれよーーー。
 トランプ相場はおちおち寝てはいられないのです。

 「500億ドルの中国製品に25%の関税を課す」と発表したのが3日。翌々日には「新たに1000億ドル(10兆6000億円)の関税を課す」だもんね。中国の報復(中国は4日、米国産品=大豆と航空機など500億ドルに25%の関税をかける)に対する報復です。

 いかにもトランプらしい反応です。



 しかし、金融政策から財政刺激策へと転換したトランプは、関税政策の中でも知的財産権については妥協しない、と思います。前回述べたように、これからのアメリカを考えますと、貿易収支、経常収支、国際収支を改善して財政を黒字に転換させるには「第一次所得収支」で儲けるしかありません。

 というのも、アメリカの製造業はあまりにも対GDP寄与率が低すぎるからです(14%しかありません。参考までに日本でも18%しかありません)。

 製造業こそが「労働生産性」の牙城なんですが、実はロボット化で今後、新たな工場でも建設しない限り従業員は増えません。日米ともに従業員が急増しているのはサービス産業であり、こちらはどうしても「生産性」が上がらない体質なのです。ロボット化できる産業としにくい産業。労働生産性はサービスという1人1人のお客さんごとに要求される価値が変わるからこそ上がりにくいのです。

 参考までに、「労働生産性」とは従業員1人1人の付加価値をはかる物差しです。高ければ高いほど効率化され、労働の質が高くなることを示します。付加価値を働いている人数で割ると算出できますから、労働生産性を高める方法は2つ。分子=付加価値を増やすか、分母=労働量を減らすかです。

 では、新工場が増加するかといえば、アメリカ企業は無理です。なにしろ、アメリカで失業率が増えた真因はGMやフォード、GEが落ち目で国内生産では儲からない。中国などの労賃が地域に移転していったからです。失業で喘ぐアメリカを救ったのがホンダ、トヨタ、パナソニックであり、その関連企業です。

 資金環流に関してきわめて低税率(15.5%)で処遇する、というエサをばらまいても、すでに競争力のないアメリカ製造業が国内回帰することは期待できないでしょう。
 というのも、工場建設とは設備投資です。設備投資は未来のリターンを期待して行うものですが、残念ながら、決定するのは現在のCEOです。
 設備投資をして現金を減らすより、その分、自社株買いをしたり配当を殖やして、株主のご機嫌をとるほうが自分の人気と任期にメリットがあります。ボーナスもたくさんもらえるでしょう。5年先のリターンよりも半年先のリターンを優先する。朝三暮四をありがたがる猿並みの人物が外資系企業CEOの実像です(日本国内にある外資系雇われ経営者も似たようなものです)。



 さて、中国でもビジネスが盛んなのはボーイングとキャタピラーです。いずれもダウ銘柄です。
 この2つがダウを大幅に下げました。





 ダウは日経平均株価と同じやり方で株価を算出しています。単純平均株価=採用銘柄合計÷採用銘柄数です。TOPIXのような加重平均ではありません。



 となると、どうなるか? 「値がさ株(株価の高い銘柄)」が幅をきかせてしまうのです。日本ではユニクロとかKDDI、東京エレクトロンにキーエンスなどがそうです。上位5銘柄で日経平均株価の20%を決めてしまいます。上位25社で50%を決めます。逆に言うと、日経225の下位50銘柄は暴騰しようが暴落しようが影響度は0.6%しかありません。つまり、あってもなくても変わらないのです。



 さてさて、ボーイングがダウ30種平均株価の中でどれだけの寄与度(影響度)があるかといえば、ほぼ10%です。キャタピラーは5%です。この2つが暴落すればダウの15%に響くのです。0.1%の世界ではありません。
 ダウに影響を与えるトップ銘柄がボーイングなのです。だから、ダウが暴落した、というわけです。

 では、中国におけるボーイングの受注残はどれだけあるかといえば、1%未満です。
 中国が輸入する中小型機を製造できるのはボーイングとエアバスしかありません。エアバスは9年分の受注残を抱えていますから注文に応えられませんし、なんといってもボーイングがダントツです。
 「結局、ボーイングから買うしかない」
キャタピラーも同じです。コマツや日立建機に換えてくれればいいですが、「結局、キャタピラー」となるでしょう。

 実質的にデファクト・スタンダード(和製)であることがいちばん強いのです。


ボーイングは軍事産業ですよ。

 では、中国はどうでしょうか? 残念ながら、付加価値のある商品はありません。中国の輸出品で付加価値のあるものはすべて日本製です。「安かろう、悪かろう」の商品しか中国にはつくれません。
 残念ながら、アメリカの貧困層はそういう中国商品がなければ生きていけません。毒性のある塗料が縫ってあるおもちゃで死亡事故が頻発しましたが、それでも中国製の安かろう、悪かろう、と買うしかないのです。

 100円ショップならぬ99セントコーナーがアメリカの貧困層が暮らす地域のコンビニにはあります、「ハインツ製?」と思いきや、似たような名前、似たような色と形で騙す中国製商品がやまほど詰まれています。しかし、それしか買えないのです。
 中国の「売り」は安いことだけです。少し高くすれば韓国製に負けます。日本製に勝とうとするなら採算度外視で臨むしかありません。

 つまり、付加価値などまったくありません。安さだけで商売する国の末路が見えてきます。

この勝負、トランプが勝ちます。世界に発信した「アメリカ ファースト!」はいままでアメリカ経済に依存してきた国々に、「内需拡大しろ!」というメッセージです。日本はいまも昔も、あの高度経済成長期ですら完全な「内需国家」でした。トランプに言われる筋合いはありません。
 しかし、中国と韓国は内需国家にしなければいけません。そういう意味で、輸出国家に舵を切って国家ぐるみでウォン安にして日本家電メーカーを蹴散らしたつもりの李明博元大統領が逮捕されるのは当然です。

 参考までに、日本は最終完成品はお披露目として販売しているだけで、部品で大儲けする、というビジネスモデルです。中国製、韓国製のスマホが売れれば売れるほど、日本の部品メーカーが儲かるのです。


 さて、今日の「通勤快読」でご紹介する本は「おまじない」(西加奈子著・1,404円・筑摩書房)です。

カテゴリー:中島孝志のとってもいい加減な市場観測日記

2018年04月06日 (金)

4月と10月は日米ともに株価を上げてくぅぅるーー。

 忘れないうちに・・・「フェイスブックはじめました」って「冷やし中華はじめました」じゃないっつうの。
 いまごろ? どして? ホントに? なりすましちゃう? てんで、問い合わせメールもそこそこ。

 お願いなんすけど、
 「@@nakajimatakashidesu」
 で探せると思います。あるいは
 「キーマンネットワーク」
 でフェイスブック内で検索できる、と思います。
 
 そんでもって、「フォローします」にクリックよろしくです。そうすっとFBグループで情報流せるそうなんすよ。「友達申請」喜んでさせて頂きます。

 まだ1週間。しかもいったん閉鎖、慌てて再活用。というのも、「万単位で毎日アクセスされてるブログやってて、FB必要なんすか?」「そだね!」てんで、止めたり復活したりとドタバタでやんす。
 
 今後ともご贔屓に・・・。


 これ、毎月曜日に連載してる「有料会員制情報サイト」の原稿んんすけど、最新情報も交えてアップしたいと思います。同時に掲載してもいいけど、あちらでは莫大な原稿料頂戴してるんで優先せんとあかんわな。

 さて、米中貿易戦争を回避するため、あの傲慢な中国が揉み手に出て、「米国製品を大量に買え!」と国内企業(共産党の息がかかった国有企業のこと)に指示したかと思えば、「脅迫には屈しない!」とばかりにほぼ同額の関税をアメリカに課してやる、とか。



 米中関税戦争の始まり始まり・・・というのは表面的なものだと考えがちですけど、トランプは「金融政策から財政へとシフト」してますんで、妥協はしないと思うよ。つまり、中国は崖っぷち。キッシンジャーが助けてくれると思ったら大間違い。あの人いくつかわかってんの? 君子ですら豹変すんのよ。策士が豹変しないわけないじゃん。

 「対中貿易赤字3752億ドルのうち少なくとも1000億ドルは削減するつもり」とトランプは本気で怒ってます。つうか、いままでの大統領が大甘だったわけでね。まあ、キッシンジャー等々の中国ロビーストにしてやられてたんでしょ。しょせん大統領なんてのは操り人形ですから。

 「御輿がよ、1人で歩くゆうなら歩いてみんない」

 トランプは商売人ですからダブルスタンダードは当たり前。しかし二枚舌三枚舌では中国も負けちゃいません。おそらく在米中国人ロビーストを総動員して換骨奪胎。元の木阿弥にすることでしょう。

 一方、トランプ政権の在韓米国大使の任にあたる文在寅大統領はバカ正直にも米国通商部に言いようにやられてしまいました。しかも、「北朝鮮愛」を危険視されて調印はお預けです。



 さて、トランプの経済政策の大きな方向性は3つある、と思います。いずれも過去の大統領の政策とは訣別し、あらたな方向性を示すものばかりです。
1金融政策→財政政策への転換=FRB→財務省に主役交代(前回、簡単に説明しました)。
2対米貿易黒字国にはショバ代として米国債購入強要(日本と中国が典型例)→終焉。
3貿易赤字→貿易黒字への転換(→財政黒字→経常黒字への転換)

 中国に対して高関税を課すのもその現れです。



 貿易赤字、財政赤字を抱えるアメリカ。トランプのなりふり構わぬ「アメリカ ファースト」という名の「ジャイアン振り」を見ますと、1985年のプラザ合意を彷彿とさせます。

 ドナルド・レーガンはインフレを抑制するために極度の金融引締めを実施。ドル金利は当時20%に達し、世界からマネーがアメリカに集まりました。過度のドル高は輸入品は安く買えますが、品質もいまいちで割高な国内産業は、品質も良く格安の日本製品に駆逐されて青息吐息。しかも輸出には不利。
 結果、過度の輸出減少と輸入拡大=大幅な貿易赤字。こう金利が高くては借金できません。インフレは退治できたものの、企業も個人もヘトヘト。国際収支も赤字。財政赤字も積み上がっていきました。

 その後、金融緩和にシフトしますが、ドルの信任は揺らぎます。

 「自由貿易を守るため」という大義名分でレーガンは先進5カ国、とくに対米貿易黒字ダントツナンバーワン日本を狙い打ちで「円高ドル安路線」へと誘導します。



 ドルショック以降、一貫して円高傾向でしたが、85年は9月23日、この日だけで20円もの円高を記録しています。1年後には1ドル250円が150円へと暴騰。いま、105円くらいで「円高だ!」と大騒ぎしているのですから、降って湧いた超円高を前に日本は天を仰いだと思います。

 実は、日本は戦前から一貫して省エネ国家を目指してきました。油断することなく、産油国から「油断」されたとしても生きていけるように一貫して「この国の産業の仕組み」を「省エネ」に狙い定めてきました。危機になったら、「ケーレツ(の総合力)」を結集して問題を解決することも戦前から続く習慣です。
 円高のおかげで日本製造業は為替抵抗力がつきました。アメリカ企業がアメリカ大陸から逃げ出しているとき、トヨタやホンダ、パナソニック等の日本企業は海外進出、とくにアメリカに工場を進出していったことはご存じの通りです。

 官庁の指導や命令で日本企業が動いたわけではありません。日本企業は生き残りを賭けて自ら構造改革を続けてきたのです。

 これを中国、中国企業ができるかどうか。おそらくできないでしょう。他国や外国企業から技術を盗むことしかできない中国が製造業で生き残ることは無理でしょう。「中国大陸で商売したいならショバ代を払うか、特許、技術を中国企業に公開しろ!」という中国のごり押しはこれからトランプには通じなくなります。

 今月の相場はいままでのデータでは上昇相場。外国勢は還付税を投資にまわすでしょうし、機関投資家も数字をつくるために3月に売却した株の買い戻しもあるでしょうし、なにより3月に売りすぎた外国人が「上げに乗れ!」とばかりに日本株に戻る。そして5月はヘッジファンドの決算がありますから、売りたくないポジションでも売らざるを得ない。結果、下げ相場。

 4月に上げるだけ上げて5月に下げる。ファンタメンタルズはさらさら、テクニカル分析もあまり影響なく、「トレンド」に乗った人の勝ちとなるのではないでしょうか。



 実は、FRBはテーパリングしているのでしょうが、財務省は短期証券を大量発行しています。急騰するLIBOR金利をFFレートが追いかけています。結果として、FFレートは長期金利を抜いてしまう(逆イールドカーブ)となるのは時間の問題。



 これについてはトランプ政権もFRBも確信犯です。つまり、逆イールドでバブル経済をつくろうとしているわけです。インフレ対策で金利を上げているわけではけっしてありません。



 法人税減税、所得税減税、さらに追加減税。

 しかし、製造業というビジネスモデルが賞味期限切れとなったアメリカでは製造業で立国するなど不可能です。というよりも効率が悪すぎます。やはり、第1次所得収支をどんどん伸ばす。

 早い話が、海外投資と知的財産権でどんどん儲けていくべきです。トランプは百も承知でしょうが、11月の選挙まではラストベルトに代表されるプアホワイトを刺激しない政策を展開するはずです。終われば君子豹変です。##



 大減税したところで、企業がやることは自社株買いです。借金してでも自社株買いする。そうすれば株価は上がる。時価総額は上昇する。ますます株価が上がる。これがトランプとCEOたちも利害が一致する点です。設備投資に大切なマネーをまわすはずがありません。FAANG(Facebook、Apple、Amazon.com、NetflixそしてGoogle)というダウとナスダックを牽引する主要銘柄はいずれも設備投資も人員もそれほど必要とはしません。必要とするのはこれらの下請けである新興国です。

 これらの企業のCEOたちはせっせと自社株買いにいそしむだけです。結果、ダウもナスダックもさらに上がるのではないか、と私は考えています。


先週から外国人が12週ぶりに戻ってきましたな。割安株買い込んで5月に抜けるつもりっしょ。上がるわけよね。 

 なんたって今年は中間選挙でしょ。5月11月はヘッジファンドの決算。カネのなる木も泣く泣く売るのよ。選挙は11月頭。直前には株価を高めるだけ高めるはず。そしてドッカーンと落とす。わかっていても騙される。困ったもんすな、日本の機関投資家は。


 さて、今日の「通勤快読」でご紹介する本は「 不倫のオーラ 前編」(林真理子著・1,296円・文藝春秋)です。

カテゴリー:中島孝志のとってもいい加減な市場観測日記

2018年03月26日 (月)

暴落の真因「急騰ドル建てLibor」をこの世から消し去るFRBの陰謀。。。

 株価下落が止まりませんね。ダウは週間下落幅1413ドル。リーマン・ショック直後の08年10月以来の大きさだとか。
 わが日経平均株価も連れ安で20617円まで下落しました。今日の寄り付きもいきなり大台を切って始まりそうですね。





 「企業業績は絶好調。失業率は4%台から3%台へと下がりそうだ。雇用者数も期待を超えている。物価も上がっている。利上げの条件はととのった」と、ばかりにFRBは先週0.25%の利上げを決めました。利上げ回数も年内3回から4回へと増えそうな勢いです。

 しかし長期金利は3%直前で足踏み状態。一頃の上昇エネルギーはどこに行ったのやらです。

 「トランプ政権の新スタッフを見れば反中勢力の揃い踏みだ」
 「関税強化で米中貿易戦争が始まりそうだ」
 「日本も関税強化のマトになっている」
 「米朝首脳会談にしてもどう転ぶかわからない」
 「トランプ自身、ロシアゲート事件の進展具合では風前の灯火では?」
 
 日本の新聞とかテレビではこんな情報が飛び交っています。つまり、「トランプショック」というヤツです。
 しかし、これらトランプ発の信用不安と・・・株価世界同時暴落、為替の乱高下、債券相場、金相場、原油相場の混乱などはそれほど強い相関関係はない、と私は考えています。それに「ロシアゲート」は完全なでっち上げ。いまごろ、本気で報道しているのは日本のメディアだけです。



 大減税とインフラ投資そして関税政策を繰り出したトランプは、ここに来てようやく「元もと考えていた人事」が予定通り完成し、これから君子豹変します。
 すなわち、北朝鮮を懐柔して、ミサイルと核をワシントンから北京に向けさせ、バノンが描いたシナリオ通り、プーチン、モディそして安倍さんとの「軍事同盟」によって中国封じ込め態勢を確立しようとしています。

 さらにいえば、トランプの本当の敵は北朝鮮ではありません。それは中国であり、世界の軍事、政変、紛争を仕掛けてきた軍産複合体です。
 彼らは戦争と紛争がなければ生きていけません。北と南そして日本は永遠に対立してもらわなければ武器が売れません。まして、トランプが北朝鮮を軍事攻撃を米軍に命じて殲滅してしまったら、お得意さんが消えてしまいますから商売あがったりです。

 戦争をやる気満々のトランプを押しとどめるのに必死だったはずです。



 「対話派のティラーソンやマクマスターなら北と衝突せずに交渉できる。ポンペオやジョン・ボルトンのような明々白々の好戦派では交渉できないのでは?」

 いえいえ、「対話派」といっても正体は永遠に紛争を仕掛けて金儲けをしたい連中です。平たく言えば「だらだら解決先延ばし屋」にすぎません。
 逆に、自他ともに認める「好戦派」をずらり揃えたからこそ、「トランプは本気だ!」と北朝鮮は気づいて、「体制の保証だけしてくれれば核を捨ててもいい」と妥協し始めたのです。
 
 ものわかりがいいヤツの裏の顔。知らないのは日本人だけです。

 トランプは既成秩序のデストロイヤーです。国務省の高級官僚人事の8割が滞ったままだと揶揄されてきましたが、これも確信犯。国務省=軍産複合体ですから、仕事=情報が流れないようにわざと抜いているのです。
 金正恩とのトップ会談にしても、外交を担当する国務省は蚊帳の外。だから、話が進んだのです。

 さて、2月5日、2月9日、3月1日、3月22日、23日の暴落はどうして起きたんでしょう?

 利上げによる長期金利上昇?
 世界を敵に回す高関税政策?
 対中圧力の報復=米国債売却不安? 

 私はそれらは「目眩まし」ではないかと考えています。では、そんな大騒ぎをしてまで隠したいことはなにか?



 Libor急騰。つまり、金融機関の経営不安=金融危機、それもリーマンショック級の危機ではないか、と考えています。

 Libor(3ヵ月物から12ヵ月物)とはドル建てロンドン銀行間取引利率のことです。とくに3ヵ月物は世界中で400兆ドル(4京円)もの金融商品の指標になっています。
 このLiborとOIS(無担保コールレート、FF金利)のスプレッドがいま拡大中です。しかもリーマンショック当時以来の拡大です。



 リーマン直後08年10月10日にはOISが1.15%。Liborは4.81%まで上昇。ということは、スプレッドは3.66%まで拡大したということです。通常、このスプレッドは最大0.5%未満ですから、リーマンショックで金融機関はお互いに疑心暗鬼に駆られていたことがわかります。

 リーマンショックまで、Liborなんてものはほとんど金利がつかないものでした。銀行間で融通しあっていたわけです。それが、自分の処の数字を見たら債務超過で実質破綻している。他社の同じだろう、と思えば、そんな危ない銀行に融通するには高金利でなければやりたくありません。

 疑心暗鬼で金利が釣り上がってしまったのですが、いま、それと同じ状態です。これからもLiborは上がります。
ところが、FRBはこの4月3日にLiborを止めてしまいます。Liborは問題が多い、信頼できない、だから、止めてしまう、というわけです。この時期に? タイミングが良すぎます。





 FRBは17年10月からテーバリング(資産縮小)をスタートしました。
 17年10月11月12月にそれぞれ100億ドルずつ、今年1月2月3月に200億ドルずつ・・・ということになっています。ところが昨年は10月末になってアリバイづくりのように少しテーパリングしただけ。9月4日から10月24日までダウは6%も駆け上がっていきました。日経平均株価はなんと11.7%の上昇です。

 当たり前です。

 外国人がこの1か月に投入した金額はなんと5兆円。今年は年始に大きく株価を上げましたが、あの時は2日で4851億円。いま日銀がETFに投資している金額が月間5000億円ですから、いかに外国人が買っていたかがわかります。
 残念ながら、外国人はそれから売り越しです。頼みの個人投資家が大きく買い越しています。

 年末3ヵ月、FRBが本気でテーパリングをしなかったから、長期金利は上がらなかった。株価は暴落しないで済みました。
 クビを宣告されたジャネット・イエレンは自分に成り代わって新議長に就任するイエスマン=ジェローム・パウエルのことなどてんで信用していません。
 だから、なにをしたか? クビ(2月4日)直前に300億ドルものテーパリングです。長期金利が跳ね上がるのも当然です。おかげで株価は暴落。1日の下落幅1600円。超弩級といっていいと思います。



 しかし、実は静かに目立たず進んでいることがあります。
 それが米国財務省による「大規模な国債発行」なのです。1日27兆円。FRBは資産縮小。財務省は資産拡大。
 どうして? トランプ政策には財源がありません。借金で減税し借金でインフラ投資し、借金で行政をまかなわなければならないのです。

 本当はドル高こそアメリカを救います。しかし、このままではドル指数がどんどん下落していくのも自然の理である、としか言いようがありません。

 FRBの動きばかりにとらわれていますと、テーバリング展開中なのに長期金利の上げが弱い。金価格まで上がるのはなぜか? ドル高ではなく円高になるのはなぜか? 不思議なことばかりですが、見る人が見れば当たり前の世界なのです。

 しかし、株価は上がります。それについてはまたいずれ。


 さて、今日の「通勤快読」でご紹介する本は「私がなぜ旅行作家になったか ー地球を歩いてみてー 後編」(森田勇造著・1,188円・幻冬舎)です。  

中島孝志の読む!通勤快読 宅配便


ご案内

東京原理原則研究会

大阪原理原則研究会

名古屋原理原則研究会

博多原理原則研究会

新潟原理原則研究会

出雲原理原則研究会

札幌原理原則研究会

松下幸之助 経営研究会

スピリチュアル研究会
濡れ手で粟!中島孝志のビジネス研究会

講演依頼・取材依頼

⇒依頼フォーム

あなたも本が出せる!

最小コストで最大効果!宣伝効果抜群!!らくらく業績アップ!企画の相談から出版が実現するまで中島孝志が責任をもってプロデュースします。

⇒ 少し詳しいサービス内容はこちら。


『完全決定版!最短距離で作家になる方法』

最近の投稿

「ハゲタカ」がサイコーにおもしろい!
[2018年08月18日]
[中島孝志のテレビっ子バンザイ!]

スマホで、iPadで、PCで、車内で「通勤快読」を聴いてみませんか?
[2018年08月17日]
[中島孝志の通勤快読 年3000冊の毒書王]

お盆ですな。
[2018年08月16日]
[中島孝志の不良オヤジ日記]

プロフィール

中島孝志(なかじまたかし)
 東京生まれ。早大政経学部政治学科、南カルフォルニア大学大学院修了。PHP研究所、東洋経済新報社を経て独立。経営コンサルタント、経済評論家、ジャーナリスト、作家 (ペンネームは別) 、出版プロデューサー、大学・ビジネススクール講師等ビンボー暇無し。「キーマンネットワーク定例会」(33年の老舗)のほか、
「原理原則研究会in東京」
「原理原則研究会in大阪」
「原理原則研究会in博多」
「原理原則研究会in名古屋」
「原理原則研究会in神の国出雲」
「原理原則研究会in新潟」
「原理原則研究会in札幌」
「松下幸之助経営研究会」
「中島孝志のスピリチュアル研究会」
「日曜読書倶楽部」
「濡れ手で粟!中島孝志のビジネス研究会」
「黄金の卵を産む!ぴよこちゃん倶楽部」

 講演・セミナーは銀行、メーカー、外資系企業等で大人気。全国紙をはじめ専門誌、永田町メディア、金融経済有料サイト、大手企業広報誌から宗教団体機関誌などの連載を20年以上続ける。
 著訳書は480冊(電子書籍100冊含む)。大臣や経済団体トップなど政財界をはじめとした要人プロデュース延べ500人超。読書は年間3000冊ペース。落語と宝塚歌劇、大衆演劇、そしてシャンソンの熱烈なファン。
 日本青年会議所の「TOYP(人間力)大賞」を87年から3年連続受賞の快挙(横浜JC推挙)。
 音声&テキストで平日毎日配信!ビジネスで使えるインテリジェンス情報サイト「中島孝志の 聴く!通勤快読」&年3000冊読破の読書王メルマガ「中島孝志の読む!通勤快読 宅配便」が超人気!

<<  2018年8月  

      1 2 3 4
5 6 7 8 9 10 11
12 13 14 15 16 17 18
19 20 21 22 23 24 25
26 27 28 29 30 31  

中島孝志の最新刊!(買うてや。頼んまっせ!)


仕事と人生の「ロス」がなくなる! 「ミスよけ=失敗を予防するちょっとした仕組み」を全160個紹介!

2018年、「戦争」の時代が始まる! 暴落と背中合わせで進む株高。いまベストの投資はこれだ! トランプTPP復帰も予測!

イタリア国債急騰。イタリアの政変なんていつものこと。真因はドイツにあります。2年遅れでいよいよ表面化!? もう逃げられんわな。

残業ゼロで圧倒的成果を上げる人、的確な予測で精度の高い意思決定をする人はみな「数字力」を武器にしています。“アバウト仕事”を徹底改善する数字の「読み方」「使い方」を多数紹介!

トランプ弾劾危機が世界恐慌のきっかけ? いいえ、ユダヤ左派最後のあがき。北朝鮮を挑発してるのはトランプ。その時、日本経済は? メディアが絶対伝えられないコンテンツばかり。

15年前のベストセラーを全面改訂。事例はすべて新ネタ。トランプとイヴァンカのことまで書いてます。読んでねーーー。

「断る」「見切る」「諦める」……実はこれで成果が確実に上がる48のルール。

ギリシャ危機とチャイナショック、アメリカの利上げで世界は大混乱。一方、日本政府は「マイナンバー制度」をいよいよ導入。いよいよ国民資産の収奪計画が始動した?

あっという間に6刷です!今度、文庫になりま〜す。

17刷20万部突破。NHK「テストの花道」で紹介されました。

10刷10万部突破。

3刷出来!

10刷出来!

作家になりたい人必見DVDです!