カテゴリー:中島孝志の通勤快読 年3000冊の毒書王

2005年11月13日 (日)

「悪女について」 有吉佐和子著 新潮社 660円

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 ホントにお待たせしちゃいました。この1週間、ちょっといろいろあったからね。
 通勤快読ファンには申し訳ねぇこってす。
 さて、どうして、こんな本、買っちゃったんだろうね。アマゾンでクルージングしてたら、目についたのね。

 「悪女?」
 「悪いオンナかぁ」
 悪女って、どこか魅力的に感じるよね。とくに男にとっては。なんか美女という響きがすんのよ。
 悪女ねぇ。悪い女、ずるい女。こんなに迷惑で面倒くさい存在はないよね。でも、だからこそスリリングなのかも・・・って、そうとう矛盾してるな。
 だけど、性格の悪い女は「悪女」って呼ばないんじゃないかな。これはただの「性悪女」って分類されるよね。

 女優でいったら、「黒革の手帖?」。いやいや、あんなんじゃなくて、シャロン・ストーンとか、『誘う女』のニコール・キッドマンね。

 この本、文庫で500ページくらいあんのよ。だけど、読みはじめたらカッパえびせん! 一気に読んじゃった。

 「虚飾の女王 孤独な死。はたして、自殺か他殺か?」
 こんな新聞記事が出ます。主人公は「富小路公子」という女性起業家。スタイル抜群、40代なのに30歳にしか見えない美貌の持ち主。
 で、この人の死について27人の人が語るわけ。インタビューするのは、小説家なんだけど。
 このインタビューというか、1人語りで、このオンナが浮き彫りになっていくわけ。
 だんだん真相が究明される? 化けの皮が禿げていく? オンナの正体が暴かれる?
 いやいや、逆なんだよね。まったくもってわからなくなります。

 人間てのは、ライトの当て方でどのようにでも映るわけさ。
 「あの人は百%悪人」「あの人は百%善人だよ」と、百人が百人同じように評価される人ってあまりいませんね。でも、「どちらかという善人かな」「どちらかというと悪人かも」って評価はよくするし、されるよね。
 このオンナはわけがわからない。予測不能。奇想天外なんだもの。
 なぜか?
 あまりにもウソと誠が混在してるからさ。だから、27人の感想がそれぞれ対立してるわけ。たぶん、本人の中でも混在してるんだよ。ウソと思わず嘘をつくタイプなのね。
 だから、当然、とんでもないタマなんだよ。

 昭和11年に八百屋に生まれる。本名は君子。もうここからして虚飾なわけ。
 中学3年で父親を亡くし、母親と2人、名家に引き取られる。中学卒業後、夜学で簿記を学んでる時、知り合った宝石屋のオヤジとつき合うわけ。
 で、同時に3人の男と関係を持ってます。子どもができるけど、それぞれの男に父親と思わせ、いろんな要求をします。
 これ、17歳の時ですよ。いいタマでしょ。で、勝手に婚姻届を出したり、脅かしたりして、慰謝料5000万円を取ったりね。
 以降、土地転がしでボロ儲け。
 その後、宝石商、レストラン経営、エステ経営で、冨を築きます。もちろん、テレビ出演で大人気。これもまんまとプロデューサーを手玉に取っちゃった結果。
すべて計算尽く? それが自然なの。極めて。

 たぶん、この人、「多重人格者」「人格障害」じゃないかな。そして、典型的な詐欺師体質。
 詐欺師ってね、口から出任せで瞬時にどんどんウソが出てきます。自然にね。で、どこからがウソでどこからホントか、自分でも判別できなくなります。
 詐欺師が墓穴を掘るのは記憶力の低下なのね。記憶があいまいだと、昨日言ったことと今日とで辻褄が合わなくなるでしょ? だから。

「こんな女性、いないでしょ? 小説だから成立するんでしょ?」
 そんなことありませんよ。この主人公まではいかないけど、似たような女性を少なくとも5人くらいは知ってるもの。
 みな、悪気はないの。でも、本人は気づいてないと思うけど、これは立派な病気です。この主人公もそうだけど、親子関係、とくに母子関係に問題があったり、幼い時に極貧だったり、放任家庭だったり・・・あとは血ですね。

 さすが、芝居の脚本も手掛ける手練れだけのことはありまっせ。テレビ放映と同時に連載したってのが理解できます。読みながら、舞台、映像がイメージできたもの。

けどさ、テレ朝で放送してた時は視聴率さんざんだったんだって。当時のキャストを調べたら、たいへんですよ。
 オールスターなんてもんじゃありません(敬称略)。
 主人公は影万里江(富小路公子)、山口崇(早川松夫)、江利チエミ(丸井牧子)、馬淵晴子(浅井雪子)、緒形拳(渡瀬義雄)、杉村春子(渡瀬小静)、渡辺美佐子(里内文子)、中村敦夫(大内三郎)、沢村貞子(沢山夫和枝)、森繁久彌(沢山栄次)、奈良岡朋子(林梨江)、有島一郎(伊藤一郎)、木暮実千代(富本宮子)、一の宮あつ子(菅原ふみ)、中山仁(富本寛一)、草笛光子(烏丸瑶子)、岸田今日子(小川圭子)、山田五十鈴(瀬川のぶ代)、小林桂樹(吉井治平)、北村和夫(北村医師)、司葉子(清水かおる)、曽我迺家鶴蝶(鈴木タネ)、小松方正(太田プロデューサー)、谷隼人(小島誠)、あおい輝彦(長男役・鈴木義彦)、細川俊之(尾藤輝彦)、高橋とよ(芦屋婦長)、中島久之(次男役・鈴木義輝)、そのほかに牟田悌三、辻萬長、井上和行、花沢徳衛、山本道子、岩井友見、赤木春恵、南風洋子、三好美智子、山本圭、宝生あやこ、中原ひとみ、ジュディ・オング、仲谷昇、山形勲、池田秀一、松山政路、梶三和子、浜田寸躬子、原知佐子、葦原邦子、中田喜子、松村彦次郎、松岡みどり、佐野周二、市川翠扇、溝口泰男(キャスター役・本人)、川久保潔(ナレーター)でっせ。
 これで視聴率とれなかったんだから、当時のプロデューサーはトホホだっただろうね。
 今度、横浜の放送文化センターに行って、このドラマ見てきますよ。250円高。

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プロフィール

中島孝志(なかじまたかし)
 東京生まれ。早大政経学部政治学科、南カルフォルニア大学大学院修了。PHP研究所、東洋経済新報社を経て独立。経営コンサルタント、経済評論家、ジャーナリスト、作家 (ペンネームは別) 、出版プロデューサー、大学・ビジネススクール講師等ビンボー暇無し。「キーマンネットワーク定例会」(33年の老舗)のほか、
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 著訳書は330冊。ほかに電子書籍100冊。大臣や経済団体トップなど政財界をはじめとした要人プロデュースは延べ500人超。読書は年間3000冊ペース。落語と宝塚歌劇、大衆演劇、そしてシャンソンの熱烈なファン。
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