カテゴリー:中島孝志の通勤快読 年3000冊の毒書王

2007年03月27日 (火)

「裁判狂時代」 阿曽山大噴火著 河出書房新社 680円

「日経のBizPlus」に連載中の「社長の愛した数式」が好評で1日5万人を軽く超えるアクセスがあるそうで、日経がびっくり。自慢ではありません。「BizPlus」は20人の執筆者で計18万人の読者がいるんですが、小生のコラムがダントツ人気なのです。けっして自慢ではありません。

「社長の愛した数式」が更新されました。ここ数回は「トヨタシリーズ」です。毎日新聞Webサイト「中島孝志の おとなの仕事相談室」も宜しくね。


 裁判ねぇ、あまり経験ないなぁ。というか、1度もないんだよね。

 で、これ、裁判マニアの本ね。いるんだよね、裁判マニア。
 以前、このブログでも紹介したけど、映画「それでもボクはやってない!」の中にも、裁判マニアが出てきます。
 「こんな痴漢裁判なんて傍聴してるのは変なヤツだ」的な発言されてたけど、中に、高橋長英さんが演じたマニアがいてね。この人は、かつて、独善的な裁判長のおかげで、人生をめちゃくちゃにされたことがあんの。
 で、そいつの裁判は傍聴し続けてるわけさ。

 裁判というのは、弁護士と検察官がやりあって、傍聴人がいる。たとえ0でも、一応、公開してますってことに意義があるわけ。で、映画のプログの時にも書いたけど、裁判というのはあくまでも裁判官に向かってのプレゼンなわけ。他の人は脇役でもなくて、たんなる通行人なのね。

 で、本書にもいろんな裁判官、検察官、弁護士、そして、被告が出てきます。
 
 ところで、著者が裁判マニアになったきっかけがあります。だれだって、いきなりマニアにはならんでしょ?
 たまたま→あれ意外と面白いじゃん→ちょっと通ってみようかな→はまっちゃった!
 まぁ、こんなプロセスを経て、一人前の裁判狂に育っていくわけですよ。

 著者の場合も、たまたまがきっかけなんだよ。この人、大川興業に所属する芸人さんなのね。
 で、総裁からある日、「オウム事件を傍聴するから、新人は全員抽選にならべ」という命令の下、「おまえは坊主頭だから傍聴しといたほうがいいだろう」なんて、言われてね。

 で、被害者のご関係者には悪いんですけど、「おもしろいのなんの」。別に笑えるわけではありませんよ。けど、面白いわけ。
 たぶん、ライブ感じゃないかなぁ。ライブって、なんでも面白いかんね。
 そんなこんなで、霞ヶ関の東京地裁に通うことになっちゃった。人間、はまるときはこんなもんですよ。

 最初に傍聴したのが、「自称石原裕次郎の弟」の裁判。
 被告人は東京で自動車を盗んで北海道へ向かう途中で逮捕されちゃった人間。

検察官「盗んだ車で北上してるけど、どこへ行こうと?」
被告人「あ、あのぉ。小樽にある石原裕次郎記念館に」
検察官「それはなに?」
被告人「いや、あのぉ、挨拶しにいこうかと思ってたんです」
検察官「えっ? 挨拶?」
被告人「やっぱり、石原裕次郎の弟として、あのぉ、挨拶しといたほうがいいと思いまして・・・」
 
 証言するときもハキハキしてんだよね。堂々としてるところが笑えるわけ。
 傍聴席では手を叩いたり笑っちゃいけないのよ。だけど、書記官が堪えきれなくて笑っちゃった。で、裁判官から注意されてんの。
 だったら、被告人に「おまえ、笑わせんじゃないよ」って突っ込んであげないとね。

 法の華三法行という宗教を騙った詐欺事件があったよね。
 「最高、最高、最高!」なんて唱えたり、足の裏見たりね。これ、いいとこ、目をつけたよね。手相ってのがあんだから、足裏相があってもいいし、中国じゃ顔相見る人もいるんだよ。
 で、これ、ホントにインチキ集団。すべて、いろんな宗教のパクリなの。
 たとえば、「般若心経」ならぬ「般若天行」。ここ、天行力なんて勧めてたからね。ほかにも、「南無妙法蓮華経」ならぬ「南無妙法蓮天行」。

 で、福永法眼という男が代表なんだけど、身長が190センチくらいある大男。髪の毛を銀髪にして、オールバックね。
 昔、地方に仕事で行ったとき、しけたホテルに泊まってね。テレビつけたら、この男が歌謡番組のスポンサーをしてたらしくて、せこい番組の中で歌ってんの。
 目立ちたがり屋なんだよね、こういう人って。

 で、この男と検察官とのやりとりが傑作。

検察官「法の華では本を出版してますけど、なんのため?」
被告人「天声は万人のためにある。多くの人に知ってもらいたい」
検察官「著書は数十冊ありますけど、すべて書いたんですか?」
被告人「いいえ、いろんな人が書いてたようです」
検察官「出版前に原稿チェックがあるでしょ?」
被告人「1度もチェックしたことありません」
検察官「では、○○という本は?」
被告人「読んだことありません」
検察官「○○は?」
被告人「それも読んだことありません」

 つまり、代表とは名ばかりで信者以下というわけ。

裁判官「天声がはじめて聞こえたときの状況は?」
被告人「法眼誕生だよ、とお釈迦様が言いました」
裁判官「ほぉ、お釈迦様が。日本語で? インドの人でしょ?」
被告人「い、いやぁ、どこの出身かは知りませんけど・・・」

 これは飽きないわな。いま、著者は週5回通ってるらしいよ。てことは、毎日か。

 東京地裁の地下はショッピングモールになってらしいね。
 食堂が2つ。1つは5時から飲み放題だって。喫茶店、文具店、売店2つ。郵便局、本屋2つ。薬局、洋服屋、宝石店、カメラ屋、時計屋、理容店、美容院・・・こりゃ、なかなかの商店街だわい。
 今度、「アド街」で霞ヶ関の地下街を特集したらどうかね?

 あと、「裁判おじさん」という名物男もいるらしいよ。ちと、変わってる人で、朝9時から午後5時までずっといるの。だから、スケジュールが忙しいんだよ。裁判官の名前なんかすべて覚えちゃってるの。
 たぶん、テレ東の「裁判マニア・チャンピオン」なんて企画があったら、優勝できるかも。220円高。

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プロフィール

中島孝志(なかじまたかし)
 東京生まれ。早大政経学部政治学科、南カルフォルニア大学大学院修了。PHP研究所、東洋経済新報社を経て独立。経営コンサルタント、経済評論家、ジャーナリスト、作家 (ペンネームは別) 、出版プロデューサー、大学・ビジネススクール講師等ビンボー暇無し。「キーマンネットワーク定例会」(33年の老舗)のほか、
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 講演・セミナーは銀行、メーカー、外資系企業等で大人気。全国紙をはじめ専門誌、永田町メディア、金融経済有料サイト、大手企業広報誌から宗教団体機関誌などの連載を20年以上続ける。
 著訳書は330冊。ほかに電子書籍100冊。大臣や経済団体トップなど政財界をはじめとした要人プロデュースは延べ500人超。読書は年間3000冊ペース。落語と宝塚歌劇、大衆演劇、そしてシャンソンの熱烈なファン。
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