仕事術のカリスマ中島孝志が贈る!
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カテゴリー:中島孝志の「日本伝統文化研究会」
2016年03月21日 (月)
さあ、月曜日です。つっても先週のね。昨日は延暦寺まで出張りまして。そのまま琵琶湖のほとりで泊まってもよかったんですけど、明朝は早いですからね。
で、京都駅に泊まりました。駅直結のホテルね。ま、それがウリですわな。
朝イチで荷物を無料ロッカーを放り込んで、いざ出発。さあて、やっぱ南から北に上がるルートで行くべきでしょ。
東福寺。去年は10月と11月に来たな。紅葉も桜もミモノだと思うよ。
大きな涅槃図なんで仏像を覆ってしまいます。
明兆(室町時代初期)によるものですね。縦12メートル、横6.5メートル。
高い高い講堂の上から下まで掲げられてます。縮小サイズの軸を手に入れました。
そういえば、むかし、ネバールの目玉寺で胎蔵界曼陀羅と金剛界曼陀羅を手に入れたっけ。手織りの刺繍の図版ですけどね。一つ友人の歯科医に貸してるんだけど、返却してもらわんとな。でないと仏壇が寂しいわけ。
つうことで、古賀先生、もしあればご返却よろしく。あれば、だけどね。
泉涌寺ですね。ここも去年何回か詣らせて頂いてますね。
明誉古かん(石へんに間つう字)上人(江戸中期)の作。縦16メートル、横8メートル。日本最大です。
日蓮宗の名刹本法寺です。京都は日蓮宗のお寺さんは多いですよ。町衆がスポンサーでしたからね。
長谷川等伯作です。縦10メートル、横6メートル。
ちょっと解説しときましょうか。
涅槃図というと、お釈迦さんが入滅された時の様子を描いたものでね。「涅槃に入る」つうわけね。2月15日(旧暦)に合わせて涅槃図を飾ってお釈迦さんを偲ぶ法要=涅槃会をやっとるわけで。
江戸時代に流行つうか、日本中のお寺さんがわれもわれもと描かせたようですな。
で、おわかりの通り、象もいればラクダ、ライオンに虎もいます。つまり、人間だけじゃなくて山川草木悉皆成仏、ありとらゆるものが嘆き悲しんだわけっすね。
向かって正面左下にネコがいたりいなかったり。あるいはお釈迦さんの母上であるマヤ夫人がいたりいなかったり。等伯も本法寺の「涅槃図」にはマヤ夫人を描いてませんよ。けど、去年「日本伝統文化研究会」で参拝した加賀の妙成寺(羽咋市)にある「涅槃図」には描いてるのよね。
本法寺ではわざと描かなかったんでしょうね。
ふつうの涅槃図にはマヤ夫人がとても悲しんで見守る姿が描かれているはず。
涅槃図つうのは、キリスト教が絵や音楽で民衆にいろいろメッセージを伝えたのと同じように、僧侶があれこれ「物語」をつくって聞かせる手段でもありました。日本の場合は民衆がインテリでしたから、無学文盲のヨーロッパ人とは違います。それでも、ありがたがって、つうより、たぶん面白くてお寺さんに集まってきたんだと思うんすよ。落語がお寺さんから発祥発展したように、面白い話って最高のエンタじゃないっすか。
で、母上のマヤ夫人は死の床にあるわが子を救おうとして「不老不死の薬」を袋に入れて兜率天から地上界に落とします。
この天は欲界の第4天。将来、仏となるべき菩薩が最後の生を過ごす場所でして、お釈迦さんもここから白象に乗ってマヤ夫人の胎内に下ったわけです。いまは弥勒菩薩がいらっしゃってお釈迦さん入滅後56億7000万年後に地上に下る、ということになってるわけですね。
ところが残念なことに、人間も動物もお釈迦さんに注目し、悲嘆にくれているため、この袋に気づかなかったんすよ。で、唯一、ネズミだけが気づきます。ま、ネズミはお釈迦さんの使いとされてますからね。
で、ネコです。ネコ。
「あっ、不老不死の薬が入った袋が木に引っかかっとるやないかい!」
あわててその袋を取ろうとしたら、ニャンコがぱくっ。。。つうことで、お釈迦さんはこの薬を服用できずに入滅したつうわけです。
ま、こんな話を坊さんがつくるわけですな。これをちょいとユーモアたっぷりにすれば落語になるわけでね。お寺さんと落語はきってもきれない関係なのよね。
で、以来、ネコが描かれてない涅槃図のほうが多いわけで。江戸中期以降はまさにそう。等伯は描いてますけどね。ここ本法寺では。
薬の袋とネコがどこにあるかわかる? 探してみてちょ。
ここでまたまたクイズ。袋が引っかかった木はなんでしょうか?
ブログを見ればわかるわな。ヒントは・・・妙心寺。料理の美味い宿坊がありまして、この木を愛でる人たちが集まりまして、去年その集まりで参拝させてもらったんですけど。ふつうは開けませんからね、この塔頭は。
本法寺は清明神社のずっと北にあります。ここまで来たら白峯神社にも詣りたいと思います。
まだ昼にもなってませんよ。奈良でも京都でも神社仏閣を詣るとたいてい昼までに終わりますね。朝7時くらいから動いてますからね。受付はたいてい10時ですけど開いてますからね。
主祭神は崇徳院です。後白河法皇のお兄さんであり、保元の乱により讃岐に流されて亡くなります。
五部大乗経(法華経・華厳経・涅槃経・大集経・大品般若経)の写本に専念。血染めで書かれた写本を京の寺に納めてほしい、という申し出に後白河法王は拒絶。
「日本国の大魔縁となり、皇を取って民とし民を皇となさん」と生きながら天狗になった、とされてます。いまのいままで怨霊になる、と宣言した人はいませんよ。
明治天皇は即位前日に崇徳院を天皇と認め、しかも京都に神社を建てて鎮魂しています。弘文天皇もそうでした。
正式な蹴鞠のコートですな。
蹴鞠で知られる神社ですんで、いまは「球技の神様」として有名。雨の中、ママさんバレーのみなさんか、それともお子さんがサッカーでもやってるのか、ジャージ姿の妙齢の女性が団体でいましたよ。
瀬をはやみ 岩にせかるる 滝川の われても末に あはむとぞ思ふ 崇徳院御製
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プロフィール
中島孝志(なかじまたかし)
東京生まれ。早大政経学部政治学科、南カルフォルニア大学大学院修了。PHP研究所、東洋経済新報社を経て独立。経営コンサルタント、経済評論家、ジャーナリスト、作家 (ペンネームは別) 、出版プロデューサー、大学・ビジネススクール講師等ビンボー暇無し。「キーマンネットワーク定例会」(33年の老舗)のほか、
「原理原則研究会in東京」
「原理原則研究会in大阪」
「原理原則研究会in博多」
「原理原則研究会in名古屋」
「原理原則研究会in神の国出雲」
「原理原則研究会in新潟」
「原理原則研究会in札幌」
「松下幸之助経営研究会」
「中島孝志のスピリチュアル研究会」
「日曜読書倶楽部」
「濡れ手で粟!中島孝志のビジネス研究会」
「黄金の卵を産む!ぴよこちゃん倶楽部」
講演・セミナーは銀行、メーカー、外資系企業等で大人気。全国紙をはじめ専門誌、永田町メディア、金融経済有料サイト、大手企業広報誌から宗教団体機関誌などの連載を20年以上続ける。
著訳書は330冊。ほかに電子書籍100冊。大臣や経済団体トップなど政財界をはじめとした要人プロデュースは延べ500人超。読書は年間3000冊ペース。落語と宝塚歌劇、大衆演劇、そしてシャンソンの熱烈なファン。
日本青年会議所の「TOYP(人間力)大賞」を87年から3年連続受賞の快挙(横浜JC推挙)。
音声&テキストで平日毎日配信!ビジネスで使えるインテリジェンス情報サイト「中島孝志の 聴く!通勤快読」&年3000冊読破の読書王メルマガ「中島孝志の読む!通勤快読 宅配便」が超人気!
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