2007年03月05日どうなる?日経平均株価の行方!

カテゴリー中島孝志の不良オヤジ日記」

 さてさて、2/28に上海マーケットでの暴落がNYダウ、日経平均株価へと「玉突き事故」を起こしましたね。
 まさに玉突き事故だよなぁ。
 なぜか? いまや、ファンドや機関投資家は世界のマーケットを相手にしてるからよ。
 「東京マーケットが冴えないから、じゃ、NYダウへ」というわけじゃないのよね。だから、1カ所の株式市場が下落すれば、すべての市場が下落して当たり前。
 株式投資の世界は株式市場、債券は債券市場、現物は現物市場・・・というように、それぞれマーケットがあるんですよ。アキバに野菜や魚を買いに行く人はいませんわな。みな、築地市場にいくでしょう? すべては「金融商品」ごとにネットワーク化されてるってこと。

 この時、上海マーケットが暴落すると読んでれば、つまり、上海マーケットから資金を引き揚げた人たちは、NY、東京でも影響必至だとわかってますよ。だから、一斉に資金を株式市場から引き揚げて、ほかの金融商品へと乗り換えますわなぁ。
 で、株式マーケットはどこも連鎖反応を起こしたってわけね。

 これ、連鎖反応にみえますけど、マーケットのオープンが別々だから「時間軸の錯覚」なの。ホントは同時に落ちてるの。

 暴落理由? 知ってます。けど、新聞が書いてるようなものでないことだけは確か(だと思う)。もち、ここではまで言いません、というか、言えません。

 暴落の翌日、すべての新聞とテレビ、ラジオでトップニュースになりましたね。
 どこの局もコメンテーターがたくさん。
 「スッキリ!」という日テレ系の情報ワイドショーでは、「通勤快読」でご紹介した松藤民輔さんが登場してました。どうも前日の収録らしく、レポーターがフリップを出して説明してました。「今回の暴落はNYダウ暴落の予兆。これははじまりに過ぎない」ってね。

 ほかの経済評論家の方々は、「一過性のもの。すぐに戻して正常になります」とのこと。

 どっちでしょうかねぇ?
 

 これ、必読だよ!

 私? 緩やかか急激かは別にして、今後もNYダウはスパイラルで落ちていトレンドにある、と判断してます。
 上海株の落ち込みがNYダウ、東京マーケットに波及したんじゃなくて、同時期に引き上げた連中がいる。
 どうして? お金(現金)が必要だったからに決まってんじゃん。
 けど、どうしていま? これからどうなる?

 NYダウは翌日少しだけ戻しましたけど、やっぱ続落。東京マーケットは4日間続落。ヨーロッパも、ジュニアマーケットもそうだよね。
 さて、今日からどうなることでやんしょう?

 少なくとも、今月いっぱいは下落傾向じゃない? だって、日本の投資家にはタイミングが悪いもの。3月決算、すぐそこだもん。3/15までに利益確定させないと、決算報告書、作れないでしょ?
 で、タイミングが悪いのよ、ホントに。日興コーディアルの問題、三洋電機の問題・・・これ、ボディブローのように効いてますな。機関投資家は頭抱えてるんじゃないかなぁ。

 ところで、2/28を境に、日経新聞は論調が180度変わりましたね。気づきました? だって、それまでは、「アメリカ経済、ソフトランディング!」「バーナンキは金利を上げる方向で考えている」なんて感じだったもの。私、この時の記事、ちゃんと切り抜いて持ってるよ。
 それがいまや、「米住宅ローンに異変」(3/3)「実力落ちたか、米経済」(3/4)「米、利下げ観測再燃」(3/4)だもんねぇ。

 投資家の皆さん、投資は自己責任でっせ。○○新聞に書いてたから、○○さんが言ってたから・・・これではあきまへん!

 あれこれそういうわけで、3月末までは株価は戻らないと思うんだけど・・・。それに暴落って、チャート見ればわかるけど、上がりつつ下がってくもんなのよね。
 一過性か? トレンドか? それとも・・・欧米か?(おまえはタカ&トシか!)