2007年12月18日この土曜日、イチオシの映画が封切りされます!

カテゴリー中島孝志の不良映画日記」

 今日は年内最後の原理原則研究会。テーマは「松下幸之助さんの経営について語ろう」です。忘年会もありますから、メンバーは必ず出席のこと。

 また、ウェブ連載が更新されています。「社長の愛した数式」は1日5万人超のアクセス。今回は「スズキ」の第3回目。「BizPlus」は執筆者20人で計18万人の読者。早い話が小生のコラムがダントツです。べつに自慢してるわけで・・・す。
 若手ビジネスパーソン、就活生向けの毎日新聞Webサイト「中島孝志の おとなの仕事相談室」も宜しく。

 さてさて今回は番宣です。

 ある時は弁護士、ある時は映画プロデューサー。それが廣田稔さんです。
 東奔西走する毎日。クライアントとの打ち合わせを深夜までこなす日々。その合間を縫って、とうとう、映画製作まで手がけてしまいました。

 それが「北辰斜(ほくしんななめ)にさすところ」という映画なんです。



 製作費はなんと4.5億円。この予算の集め方がちょっとユニーク。ふつう、映画というのは「製作委員会」を設立します。たいてい広告代理店、商社、テレビ局とか大手企業ですね。
 今回の製作委員会は一般人。つまり、観客です。

「へぇ、そんな映画なら一口乗ろうか」
「エキストラでもなんでも協力するよ」

 1人1人が1円〜10万円を賛助。積もりに積もってこんだけの予算となりました。早い話が観客が作り手であり、出演者! ちょっとないでしょ?

 弁護士業のかたわら映画製作なんて面倒くさいことに手を出しちゃった。
 不思議ですね。だって、儲からないもの。
 おっちょこちょいだから? それもあるでしょう。けど、ひと言でいえば、「教育の荒廃」を憂いての行動かも。

 いつから、この国にはリーダーがいなくなったのか? リーダー不在の状況を作ったのは教育ではなかったか?
 戦後、なくなった旧制高校の教育についてもう1度スポットライトを浴びせてみよう。これが動機です。

 廣田さんは熊本の人吉市出身。映画の舞台も東京、鹿児島、熊本。ラストシーンは人吉市にある川上哲治記念球場を借り切ってのロケ。
 そう、この映画は熱血青春野球映画なんです。現在と昭和19年という時間と空間を越えたファンタジーが展開されます。

 監督は神山征二郎さん。「ハチ公物語」「大河の一滴」「月光の夏」等々で知られています。主演は三国連太郎さん。緒方直人さんはじめ、林隆三、永島敏行、神山繁、坂上二郎、犬塚弘の各氏が脇を固めいます。
 日本版「フィールド・オブ・ドリームス」。いい映画ですよ。

 この12月22日(土)から「シネマスクエアとうきゅう(新宿)」で封切り。詳細はこちらのブログをご参照のこと。よろしくね。