2013年05月24日消費税を20%にすべし。。。

カテゴリー中島孝志の不良オヤジ日記」

 消費税ですが、このままいくと、来年の4月に8%、再来年の10月には10%に引き上げられる予定ですな。

 税率アップだけでインフレになんじゃね? なんなら20パーにあげたらどうよ。だれも買わなくなるから。さすがに一揆が起こるかも。

 財務商の方々は詭弁を弄させたら天下一。そのための勉強をこどもの頃から叩き込まれてきたわけですから、当然といえば当然。そういう論理構成術と法制化術を学んできたわけですね。

 で、ヨーロッパでも付加価値税(消費税のこと)はこんなに高いんです、と都合のいいとこだけ、「ほら、みんなやってますから」というわけ。日本人は横並びだから、「あ、そう。みんなやってるの? ならいいか」な〜んて思っちゃう。弱点を突くのがとてもうまい。

 フランスにしたってイタリアにしたって、消費税は国民が払うもんじゃない、て考えてるわけ。標準的な消費税率は20%超だけど、食料品や医療品といった生活必需品は0〜5%なわけ。

 ブランド物の時計だとかバッグだとかドレスとかが高いのよね。でも、こういうのって、そもそも国民は買わないわけ。
 じゃ、だれが買うの? 観光客なわけ。とくに日本人観光客ね。フランスやイタリアなんて、日本人が行かなくなったら潰れちゃうからね。下品な中国人客だって、お客さんなんだからニコニコしてるわけ。
 つまり、消費税ってのは観光客からガボッとふんだくるもん。実際そうなってます。あなたもガボッととられたでしょ? 支払いの時に気づくのは消費税率の高さと為替レートだもんね。

 もち、あなたもバッグや時計を買ったとき、証明書をもらって付加価値税の還付をうけたと思います。けど、これ、国によってバラバラだけど、1〜2万円の買い物をしてはじめて適用されるわけで、しかも1店舗あたりなわけで、封を開けたらあかんわけで、いろいろと制限があります。

 消費税は観光客から分捕るもの。だからヨーロッパじゃ消費税の議論なんてしない。閣議だけで決まっちゃう。国民は関心なし。

「けど、観光客でしょ。金額はたいしたことないでしょ?」

 冗談じゃありません。フランスやイタリアの観光客数がどれだけあるか? フランス8500万人、スペイン5500万人、イタリア5000万人。人口じゃありませんよ、観光客の数でやんす。

 フランスの人口なんて6300万人ですからね。観光客のほうが多いわけ。もち人口はストック、観光客はフロー。けど、このフロー、消費する回数は少ないかもしれないけど額は多いわな。ホテル代、高級レストラン、おみやげなどなど、消費意欲満々。「買うぞお」とじかりに、日本国内ではコンビニ食とかカップ麺で節約してるくせにパリではお大尽よろしく散財してる大和撫子がなんと多いことか。

 ちりも積もれば・・・じゃない。ちりを積もらせるのは国民のほうだわな。

 じゃ、日本は? はい、2012年は850万人でした。11年は地震と原発で610万人しか来なかった。円安効果で今年は1000万人の大台を超えるんじゃないかしらん。。。それでも1億3000万人の人口から比べりゃ1割以下。

 しかも日本から海外へのアウトバウンドは1850万人。つまり1000万人もの出超つうわけ。あかんやないか。そういえば、2011〜12年を除いて、いっつも貿易黒字の日本がいままで赤字計上した国ってフランスだけ(イタリア相手には瞬間風速で赤字になったことはあるけどさ)。

 水商売しかないフランスがどしてどして、と思うけど、こんだけ日本人が旅行に行って、あんだけブランド品買ってりゃ黒字になるわいな。

 ここはフランスやスペイン、イタリアのように、日本も観光立国を目指して外国人をドカンと集客して、ドカドカドカっと消費税とったらええねん。

 それじゃ日本に来なくなる? んなこたないね。地震もあるし、放射性物質も降ってるけど、日本は安全だし、水も美味しいし、なにより人間がいい。癒されまっせ。

 日本の人口くらい観光客が来たら、国民から分捕る消費税は不要になりますな。消費税は非国民から分捕る。財務商はいい加減、国民にたかるのはやめたらどうかね。頭使って非国民から分捕る方法と仕組みを考えたらどやろ。国民にたかるから富裕層はキャピタルフライトしちゃうわけでしょ。
 
 観光ビジネスってのは、運輸、宿泊、飲食、娯楽、サービス、流通など、幅広く影響があります。全世界のGDPの12%くらいはあんのよ。

 政府観光局はどんどん観光客を増やしたい、と願ってますわな。ダイナミックに予算をつけて集客しなくちゃね。ま、気張っておくれやす。

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