2013年11月07日ブレンド米からブランド米へ。。。

カテゴリー中島孝志の不良オヤジ日記」

 ホントに参りました。なにかってえと、この11月末に出す本なんですけど、中身、政府に覗かれてるんじゃないかって思うわけ。

「消費税率アップは確定」と確信して、8月15日にすでに原稿を出版社に渡してました。まあ、10月1日まで版元は動きませんでしたけどね、第6章は「OMOTENASHI」なんよ。もう1つのキーワードは使われてませんけどね。
 で、メインは観光ビジネス。これまた東京オリンピックが決まることを確信してもう書いちゃってたわけ。

 それが今度は「減反廃止」ですか。参りましたね。これもあんのよ。

 あのね、この際だから書いちゃいますけど、TPPと減反を両立させる方法があります。それは慣行農法から有機農法に換えるだけ。これで自然と減反になります。で、市場で闘える「輸出品」になります。

 農家はやるか? さあね。はっきり言って、ほとんどのコメ農家は慣行農法ですからね。有機なんて0.2パーしかいませんよ。

 なぜか? めんどくさいから。

 私から言わせたら、悪いけど、慣行農法のコメ農家って、怠け者としか思えません。野菜や果実などの農家とちがって、コメってちゃちゃっとできるの。だから年寄りが片手間でできるし、公務員してる息子や工場勤務の嫁さんに田植えとか刈り入れの農繁期だけ手伝ってもらえば延々と「兼業農家」を続けられるわけ。

 有機はそういうわけにはいきませんからね。だから0.2パーなわけ。慣行農家だって、自分たちが食べるコメは農薬つかってないでしょ。それと同じことをお客さん向けにやればいいだけのこと。

 減反廃止で米価は安くなるか? いえいえ、高くなるし、高くせざるをえないし、高いコメづくりに転換せんと未来はありませんな。「安さ」で勝負しちゃあかんねん。

 減反政策廃止で、やめる人がたくさん? 廃止しなくたって、後継者難でやめざるをえない農家はたくさんありますよ。
 いま、農地は余ってんだから。だから、農家になりたい人と農地をほったらかしてる人のマッチングを政府がはじめるわけでね。農家の土地への固執ってものすごいからね。先祖伝来の土地は譲らない。先祖に叱られちゃう。「たわけ」と言われたくないしね。
 固定資産税も1割くらい。農家というだけで優遇税ですからね。

 けど後継者はいない。そこに減反。潮時ですな。農地としてきちんと使う人や法人に貸せばいいのよ。

 減反廃止という意味は、ブレンド米からブランド米へ転換してちょ、というメッセージですな。

 できる? できますよ。10年経ったらアメリカに感謝すると思うよ。知恵を出す農家はね。アメリカはまたまた後悔することになりまんな。手にとるようにわかりますな。
 

 さて「中島孝志の 聴く!通勤快読」でご紹介する本は『本当はすごい神道』(山村明義著・宝島社)です。詳細はこちらからどうぞ。