2014年02月16日「大阪ハムレット」

カテゴリー中島孝志の不良映画日記」

 大雪でしたなあ。今日は日曜読書倶楽部のオーラスです。ま、30分遅くスタートしますんでヨロシクです。私は定刻通りですけどね。
 ラストですから、ランチはステーキにしまひょ。食後のコーヒーは別室を用意してくれるのでいろいろ話せまっせ。嬉しいことに日曜でも昼はサービス価格ですからね。もち味はいい。瀬里奈ですから。

 さて、いかにも大阪らしい映画でんなあ。原作は「少年アシベ」の森下裕美さん。相変わらずほんわかしとりまんなあ。漫画のええとこちゃんと引き出しとりますな。この映画は。


舞台は岸里玉出駅周辺。南海電車ですなあ。

 ワケありの3兄弟。ワケありのおかん。ワケありのおっちゃん。もう登場する人みながワケあり。つうか、ワケなしの人間なんて・・・つまらんヤツですな。きっと。

「こら龍之介! わしのどこがハムスターやねん?」
「ハムレットや」
「なんやそれ?」
 ヤンキーの次男は辞書を引き引き読み始めます。
「おまえ、わしの家が複雑やからハムレットゆうんか?」

 なんで人は悩むんか? 尼寺へ行け、尼寺へ。笑ってばかりいて、たまに泣いてバランスとっとるんちゃう? シェイクスピアゆうおっさんはおもろいで。

 おまえ、かしこなったんか?

「ボクの夢は女の人になることです」
 担任が家庭訪問。末っ子は冗談ではなく本気なんですな。
「覚悟しとります」

「人は好きなように生きればええ。自分らしく生きればええ。そう教えてくれたんや」
「ねえちゃん生きるの辛かったやろな」

「うち、この町、嫌いなんや」
「うち、この町、ここだけは好きなんや。こんなことしてもろても恥ずかしくないやろ」

 中3の長男はいっつも老けてみられる。で、やっぱりワケありの女子大生と知り合いまんねん。成り行きで大学1年つうことにしとったんやけど、ある日、教育実習生が来ましてな・・・。

 介護にスナックのホステスにかいがいしく働くオカンが妊娠。だれの子や? いつの間にか同居しとるおっさんの子か? おっさんは死んだ父親の弟やで〜。

 ま、だれの子でもええがな。みなの子や〜〜。

 ごちゃごちゃしとって、だれもが踏み込んでくる街の温かみみたいなもんがええ味出しとるわ。