2014年06月29日エミー賞受賞ドラマ「ハウス・オブ・カード」。。。

カテゴリー中島孝志のテレビっ子バンザイ!」

 いま、はまってるのがネットドラマ『ハウス・オブ・カード』っす。


ケビン・スペイシー主演。で、プロデュース。

 内容は。。。大統領選で尽力した政治家フランク。見返りは国務長官のポスト。ところが、これを新大統領が反故にしちゃうわけ。メラメラメラメラ。
 で、復讐心に燃えた彼は直接手を下すようなバカはしないの。ワンクッション置いてね。自分はいつも善意の第三者。そうやってライバルの国務長官候補を落とし、大統領を失墜させる。陰謀の連続。ワクワクしまんなあ。
 「シャーデンフロイデ(Schadenfreude)」つうのは人間の業つうか性なんでしょうな。

 周囲も野心満々の女性記者。薬におぼれるダメ議員。他人の手柄を横取りする女性大臣とかね。権力の渦のなかにはろくなヤツがおせん。マキャベリズム旋風が吹いてますな。
 これ以上の陰謀つうたら中国共産党か藤原摂関政治くらいしかないのでは。。。

 本年度エミー賞でネット史上初のドラマ部門監督賞(デヴィッド・フィンチャー)ほか全3部門受賞!
 原作はサッチャー政権時に保守党の首席補佐官を務めたマイケル・ドブズのベストセラー。さすが陰謀の国だけありまっせ。それを舞台をワシントンに移して制作。超大作でっせ〜〜。

 いまやケビンといえば、ケビン・コスナーじゃなくてケビン・スペイシー。
 助演男優賞をとった『ユージュアル・サスペクツ』とか主演男優賞の『アメリカン・ビューティ』を紹介すべきなんだろうね。あるいは『セブン』とか。。。

 で、この曲、大好きなんす。映画もよかった。ヒットしなかったけどね。やっぱやり過ぎなんだよなあ。過ぎたるは・・・っていうもん。

ケビン・スペイシーの『Mack the Knife』です(クリックすると聴けますよ)。

 元もとは『三文オペラ』の劇中歌なのね。ベルトルト・ブレヒトの歌詞にクルト・ヴァイルが曲を提供。1928年の初演。映画化のリメイク数知れず。

 「マック・ザ・ナイフ」は元々のドイツ語では「メッキー・メッサー」。貧民街のギャングのこと。乞食の元締めの娘に一目惚れしちゃうんだけど、オヤジはかんかん。「許さねえ」と命を狙うわけね。警察まで動かす権力があんだ。で、最後は・・・という劇なんす。

 で、この曲をみごとに歌ってるんだよなあ。2007年にブログで書いてるのよね。次は引用っす。

 ボビー・ダーリンの伝記映画なんだけど、こりゃ、完璧に「ケビン・スペイシー・ショー」になってます。
 歌も巧いし、踊りもできる。芝居はむろんのこと・・・となれば、ここまでやっちまうのもわかりますな。調子に乗ってベガスでホントにディナーショーまでやったつうんだから、役者という生き物は遠慮をしらない。

 さて、ボビー・ダーリンというと甘い声でシナトラと双璧でしたね。
 私がいちばん好きなのは「マック・ザ・ナイフ」。やっぱウテ・レンパーのカバーを持ってるけど、やっぱいい。ボビーのは「エド・サリバンショー」で歌ってるヤツを持ってます。名曲だわさ。

 タイトルにもなってる「Beyond the sea」てのは「ラ・メール」のこと。

 さてと、ボビーは複雑な家庭に生まれてね。15歳の時に心臓病で長生きできない、と医者から見放された。結局37歳で死ぬんだけど、その波瀾万丈の半生をケビン・スペイシーがみごとに演じてます。彼、製作、脚本、監督、主演までしてんだから入れ込み方もハンパないっす。
 ボビーってビルボードTOP40に入った曲だけでも22曲。TOP10入り10曲、もち、「マック・ザ・ナイフ」は1位。グラミー新人賞と最優秀楽曲賞も受賞してます。