2015年05月21日「熊野三山&高野山開創1200年祭 お一人様ツアー」あれこれ(その5)。

カテゴリー中島孝志の「日本伝統文化研究会」」

 高野山は和歌山県伊都郡高野町にある標高1000mの山々の総称です。弘仁7年(816年)、空海が修行の場として開いた真言密教の聖地ですね。

 高野山つうと金剛峯寺と思って、そこだけ見て帰る観光客がいますが、この壇上伽藍を体験しなくてはあかんでしょう。山内寺院は金剛峯寺をはじめ117か寺、半数が宿坊を兼ねています。
 
 2004年7月7日に「高野山町石道と山内の6つの建造物」が熊野、吉野・大峯とともに『紀伊山地の霊場と参詣道』として世界遺産に登録されました。

 7年前は大阪から電車で来ました。そのときの写真がありました。

南海電車で極楽橋へ。ここからケーブルに乗り換え。

めちゃ急峻な山ですからね。もう断崖絶壁。

山の上は真っ平ら。高野山駅前からバスが出てます。

 むかしはもちろんバスなんてありません。徒歩です。で、いま、歩いて登る人たちが多いんですよ。昔の皇族、貴族そして武士たちも大門を見たときにはホッとしたでしょうねえ。

 ただ、秀次はどうだったか・・・関白にまで取り立てられたのに、秀頼が生まれたとたん手のひら返し。なんだかんだいいがかりをつけて切腹に追い込まれたわけですからね。

 殺生を嫌う仏門の中心地でどうして切腹させられたのか。「秀次自刃の間」が金剛峯寺にはありますよ。供もいないのに、反乱を怖れた秀吉は1000人もの完全武装の軍団で取り囲んだんですからね。その偏執的な性格はやはり惚けでしょうな。

 高野山がどうして拒絶できなかったのか? それは原原でお話します。
 
 つうことで、今回は壇上伽藍をご紹介します。奥の院は明日ね。。。


名古屋原原Eさんがメールしてくれた地図がいちばんわかりやすいのよ(これは見えんでしょうけど)。



金堂です。手前の柱に3本の紐。これが弘法大師と結ばれているとか。

今回は法要中で入れませんでした。

 雨にもかかわらず参拝客でいっぱい。昨夜はこの壇上伽藍でイベントがありました。晴れてて良かったですよ。 


准胝堂。本尊は准胝観音。弘法大師が得度儀式を行うために自ら造立。

高野山二世、真然大徳建立の西塔です。

御影堂です。

 なんといっても、壇上伽藍では根本大塔でしょ。中は曼陀羅世界です。東寺の金堂と一緒。


撮影禁止ですからね。これで勘弁。正面が大日如来様です。

 ご本尊はもちろん大日如来。入口から時計回りに、宝生如来、阿弥陀如来、不空成就如来、そしてあしゅく如来。つまり、ご本尊は胎蔵界の大日如来、四方の仏は金剛界の四仏。すなわち両界曼陀羅つうこと。

 これら如来の周囲には16本柱=金剛界十六菩薩。壁面には真言宗代々の祖師=第一祖龍猛、第二祖龍智、第三祖金剛智、第四祖不空、第五祖善無畏、第六祖一行、第七祖恵果、そして第八祖の空海がそれぞれ描かれています。

 文字が読めなくても、一目瞭然。直観で宇宙観をとらえられるのが曼陀羅です。

 「大切なことはね、言葉では伝えられないんだよ」・・・『星の王子様』の狐もそう言ってましたな。


 さて、今日のメルマガでご紹介する本は「なぜ、うまくいっている会社の経営者はご先祖を大切にするのか」(天明茂著・致知出版社・1,620円)です。