2015年07月01日ギリシャのデフォルトはありません。。。

カテゴリー中島孝志の不良オヤジ日記」

 忘れないうちに。。。9月11日(金)の博多原原ですが、特別講師が決まりました。
 みなさんお待ちかねの奥村眞吾先生です。テーマは「税金から眺める日本と世界−−経営者と資産家がバカを見ない10の方法」です。もち、原原メンバーはどなたでも参加できます。二次会もお楽しみに。。。


 いやあ、1年の半分が過ぎましたねえ。。。
 
「ギリシャ協議決裂 欧州、金融安定へ全力 預金流出防止迫る」
「東証14時、一段安 中国株安や円高が重荷 下げ幅600円超す」

 これは日本経済新聞から配信された緊急メールの記事です(2015年6月29日)。

前日までギリシャ政府(チプラス政権)はEU・IMF・ECBの要求する財政改革案(年金と公務員削減をメインとする緊縮案)を受け入れるとしてたのが一転、「是非を国民投票を問う」と言い出した。

 「国民投票などしたら改革案を受け入れるはずがない」と金貸し連中は判断。で、ギリシャのユーロ離脱はいよいよ現実味を帯びてきた、と報道されてますね。

 結論。ギリシャの離脱はありえません。EUにはそもそも離脱条項がないもん。で、強制離脱もありません。ない袖は振れない。金のあるヤツより金のないヤツのほうが強い。失うもんがないかんね。

 EUのリーダー、ドイツのメルケルさんはギリシャの味方。というよりギリシャは必要な駒なんだよなあ。EUつうのは経済統合じゃないの。政治統合を目指すものなの。冷戦後の軍事統合でもあるわけ。

 たかが借金でギリシャという地政学的に価値あるポジションを失うわけがありません。いろんな邪魔を排除して、ようやくドルに対抗できる地域連合を作り上げたわけでしょ。金の問題で崩壊させるわけにはいかんのだなあ。ギリシャが離脱したらイタリア、スペインも離脱するでしょ。だから、ありえません。

 それでもやいのやいの言われたら、「ロシアと中国の陣営に入ってもええんか?」とゆうたらええねん。「そら、困るがな」「ほな、少し待ちまひょか」となります。

 EU・IMF・ECBつう債権団にしたって、それぞれ思惑はちゃいまんねん。狐と狸の化かし合いやからね。ギリシャはそこを突いたらええのよ。ちゃぶ台返し、手のひら返し、♪ほほえみ返し、なんでもありやねん。たぶんオーストリアとかが裏から的確なアドバイスしてると思うよ。

 元々、1993年、GDPの13%を占めた財政赤字が2000年に1%まで低下した、と虚偽の報告をさせてEUに潜り込ませたわけ。

 ギリシャ人はユーロを使えます。しかしユーロを独自に印刷したり発行したりする権限はなし。ドイツから借りたユーロを自国通貨(ユーロ加盟前なら「ドラクマ」という通貨)を発行して返済することも不可能です。ユーロの通貨発行権を持っているのはあくまでもECB(本部フランクフルト)なのよね。

 ギリシャだけでなく、ほかのユーロ加盟国も同じですけど、金融政策をすべてECBに委譲してますから、独立国でありながら独自にはなにもできないのよ。平たくいうと、ユーロ合衆国の一地方にすぎないわけ。

 もち、ギリシャも国ですから自国民に対する徴税権はあります。
 いまごろになって増税したり、脱税をしてきた国民に課税したりしてます。ヘリコプターでギリシャ中を空中散歩して、プール付豪邸とか超高級車を見つけては持ち主の税務調査を展開。すると、いままで一銭も税金を納めたことがないやっちゃ。こんなヤツは新聞で顔写真を公開したるぞ〜〜。

 やればできる。もち、百年河清を待つがごとしだけど。

 政府も国債(10年物)を投資家に買ってもらおうとしたけど、金利30%。額面100万円の国債が1年後には130万円。けどだれも買ってくれない。ギリシャの国債なんて紙くずになるとわかってるからね。

 これが外貨建て(共通通貨建て)の国債の悲劇です。もし日本国債がドル建てでしたら、もちろん、ドルで返済しなければなりません。償還時までにドルを用意できなければ、もちろんデフォルトです。

 ところで、このニュースが駆けめぐったから株価が下落したわけではないでしょう。本丸はやはり上海総合指数の暴落でしょう。
 上海総合指数はこの2年間で倍にふくれあがりましたが、ここ2週間で19%も下落しました。ギリシャは脇役、あくまでも上海が主役です。

 ギリシャの破綻なんて日常茶飯事だもん。金額もたいしたことないしぃ。ドイツが丸抱えしても平気だもん。
 で、ギリシャはこれに懲りずに何回もデフォルトします。いままで何十回もしてきてます。ヨーロッパでは有名なの。にもかかわらず、日本のメディアはギリシャ、ギリシャと大騒ぎ。

 狙いは安倍政権を揺さぶるため。

「日本の国債残高はGDP比2倍でギリシャ以上だ。日本もデフォルト必至だ!」

 日本政府の財政破綻=国債のデフォルト云々が話題になるとき、心得ておくべきことは、日本国債は「円建て」つうこと。

 日本国債を自治体発行の債券や大企業の社債と同じように考えてはいけません。日本には外貨建て国債はありません(85年の償還が最後)。円建て=自国通貨建て。これが日本国債の強みなの。米国債もそうです。

 日本国債は円という自国通貨で発行し、円という自国通貨で返済します。政府は通貨発行権と徴税権を独占的に持ってます。しかも外貨準備高は実質的に世界一。世界一の債権国家ですから返済能力はたっぷり。

 いざとなったら、日本政府は(子会社の)日本銀行に命じて国債を全額買い取らせることだってできます。

 日本は豊富な個人金融資産のおかげで国内消化(売却)が可能です。1000兆円もの政府債務が積み上がってしまいましたが、ほかの国ではGDP比2倍の大量国債を発行したり、それを国内市場で消化(売却)することも不可能なんです。

 ギリシャ云々でユーロは揺さぶられ、アルゼンチン問題でもユーロは揺さぶられます。仕掛けはアメリカ(ユダヤ)。これでますますドル高になります。1ドル130円もありえます。。。

 本丸はやっぱ上海。韓国潰しのはずが、アメリカの命令に従って、告げ口大統領が安倍さんと会います。それで許してもらいました。ヘッジファンドも共産党幹部も上海から金を引き上げています。ATMに並んでるギリシャ国民と同じ。AIIBは木っ端微塵です。


 さて、今日のメルマガでご紹介する本は「中国大減速の末路 日本はアジアの盟主となる」(長谷川慶太郎著・東洋経済新報社・1,080円)です。