2016年02月27日久しぶりに熱田神宮に詣りました。。。

カテゴリー中島孝志の「日本伝統文化研究会」」

 ここは神宮の次格という由緒ある神社でして。広いんすよ。東と南の門間違えちゃうと大変。かなり歩かなくちゃならないんすから。

 で、今回詣ったんは、名古屋原原の修了日でもありんして、メンバーのみなさんのよりいっそうのご健勝を祈願するため。。。でもありんすが、ちょっと気になる門がありんして。




神社というのは落ち着きますな。

いいエネルギーが流れています。





 それは清雪門なのよ。

 歴史書をひもときますと、新羅僧の道行が三種の神器の一つ「草薙剣」を盗みだした、つう事件がありまして。新羅に持ち込もうってんで船に乗り込んだけど、嵐にあって戻されちゃった。
 「こんな剣があると災いの元だ」ってんで、摂津の国で捨てちゃった。そこが放出(はなてん)でしてね。

 この剣を熱田神宮に無事戻らせるまで預かってた地元の神社には、いまでも毎年、熱田から神官がまつりごとに参加しとるらしいっすよ。

 二度と盗まれてはならじ。この門から出てったんで永遠に門を閉ざす、てなことになったわけで。。。

 神剣盗難事件は天智7年=668年。つうと、百済はとうに滅ぼされ、日本も白村江の戦いで唐と新羅の連合軍に敗北を喫し、ちょうど高句麗が滅ぼされた年ですわな。

 日本も本来であれば百済、高句麗と同じ運命をたどるはずでしたけどね。

 ここで疑心暗鬼。唐は半島も飲み込むつもりでした。新羅は百も承知。けど、乾坤一擲、唐と提携したわけでね。ここらへん、いまの韓国と中国の関係によ〜似とりまんなあ。

 新羅にしてみれば日本と唐が同盟したら挟み撃ちにされる危機。これは絶対に阻止せなならんわけで。唐におべっか。そして日本には新羅寄りの政策をとらせたかったわけでね。

 天智天皇としては、唐憎し、新羅憎し。鬼畜唐新羅。けど負けちゃったわけでね。こうなりゃ連合国に無条件降伏。で、武装解除のメッセージとして「草薙剣」を差し出したわけでね。

 新羅は日唐同盟阻止のために「草薙剣」を返却してくれたわけで。なんたって三種の神器なわけっすから。こんな大切なものを提供してまで誠意を示さなあかんわけで。
 

熱田神宮能楽堂の前にあります。旧表参道沿いなんだけど意識してないとスルーしちゃうかも。


 盗まれたのではない、と読み解くべきでしょうね。たまたま唐が内乱で日本を攻める余裕もなくなるわ、新羅が半島を統一するも、この国も滅びちゃうわ。。。日本は「海」という地の利つうか水の利つうか、この防衛施設のおかげで滅ぼされることなく、大東亜戦争まで国として持ちこたえられたわけで。

 もっと時間を遡りますと、もともと、新羅も百済は高句麗の属国でした。とこが、倭国が豊富な戦力で新羅、百済を奪い、任那も支配下に置き、つまり、弁韓、辰韓、馬韓の三韓をすべて支配したんですね。で、4〜5世紀にかけて17年間の長きにわたって高句麗と戦っています。すでに日本は鉄製武具を持ってましたから、強力な軍事力を誇っていたんですよね。

 このあたり、井沢元彦説とは対立してますけど、詳細は「通勤快読」をご視聴ください。ちがいがわかると思います。

 さて、熱田神宮の「尚武祭」ですが今年は6月5日のようですね。行かなくちゃ。