2016年03月08日「逢い引き」と「逢いびき」

カテゴリー中島孝志の不良映画日記」

 この日曜は新潟で講演。どこも行かずにホテルで缶詰、ようやく『孫子の兵法』を脱稿。孫子、4冊くらい書いてるんじゃね? けど、今回の孫子本は既刊本とぜんぜんちがうのよ。よくあるようなコンテンツにはしたくないからね。20〜30代向けにしました。

 で、今週末も新潟なのよ。ホテルないの。なんとか取りましたけどね。なんで? どして? わかりました。「新潟酒の陣」だって。なんだよ、もうそんな季節なの? どぅしよ? あの酒陣トートバッグ買いに行こっかな〜。めちゃ評判良かったんだよね。朱鷺メッセでやるんだろうね。  

 そういえば、酒陣で手に入れた銀杯も使ってないしぃ、金沢の金杯も使ってないしぃ。もったいないの〜。けど、これ以上、あちこちの飲み屋に「マイグラス」置いてもらうのちと心苦しいしなあ。そうだ。博多の「花唄」に置くかなあ。ま、迷惑だわな。持ち歩くか〜。

 さてと。あんなに愛されてたアイドルも消え、イクメンの予定だったセンセも消え・・・。芸能界はシャブ中でも簡単にカムバックできますから、不倫程度でミソつけたベッキーさんもいずれ舞い戻ることでしょ。

 一皮むけたタレントになるんちゃう。

 そんなこんなで不倫つうたら昔、映画観たなあ、どこにあるんかなあと、このくそ忙しい中、DVD探しましたがな。。。


こちらがオリジナルの『逢い引き』。1945年製作ですよ。

リメイク『逢いびき』はソフィア・ローレンとリチャード・バートンという豪勢なキャスト。

 2人の子の母。平凡だけど幸福な生活。不満は何一つない。毎木曜日には朝から隣町に汽車で出かけ、1週間分の買物をし、本屋に立ち寄り、簡単なランチ。午後は映画を見たりして、夕方には帰る。

 いつものパターン。

 ところが、ある日、目に埃が入っちゃった。駅の喫茶室でたまたま遭遇した医師にとってもらう。

 で、たまたまランチでたまたま再会、席がなくてたまたま同席。初めて自己紹介。たまたま時間が空いてたので映画をつき合った・・・互いに心を惹かれちゃった。

 あとは野暮なんでカット。けどさ、最後につぶやく夫の言葉が残りまんなあ。

 「君はしばらく遠くに出かけていたね」

 不倫には適齢期っつうのがあんのかね。「7年目の浮気」つう映画でもわかるとおり、結婚7年目がひとつのヤマらしいよ。セブン・イッチーズね。なんとなく浮気の「虫」がむずむず。

 不倫つうのは「倫理にあらず」という意味なんしょ? でも、本人たちはいたって真剣に恋愛ごっこのヒーロー、ヒロインを演じてるわけで。不倫だから燃える。不倫でなければ燃えない、つう男女はかなりいると思うのよね。

 もち、奥さん大好き、ご主人大好きつう人もたくさん。これはこれ、いろんな事情がありまして。「お詫び」の意味もあるでしょうし。不倫には理由がないけど、「否不倫」には理由があんの。わかる?
 
 真剣さつうか一途さが問われるんだろうね、なんの保証もないんだからさ、不倫には。真剣に夫婦してる人にはそれはそれで特別の事情があんだろね。


 さて、今日のメルマガでご紹介する本は「百人一首の謎を解く」(草野隆著・新潮社・799円)です。