2016年12月05日「聖の青春」再び。。。

カテゴリー中島孝志の不良映画日記」

 ま、2回観たからもう1度ご紹介てわけ。『砂の器』は連日連夜27回観たしねえ。これも何回観るか。。。

 「人生棒に振ってもかまわない」・・・将棋との出会い。100年に1人といわれる将棋の神・羽生善治さんとの出会い。

 「病気にならなきゃ将棋にも羽生さんにも会えなかった」


傑作映画です。


 そこまでして将棋にのめり込んでいくわけで。将棋を指している瞬間だけが絶望の中で見つけた希望を感じられたのかもしれんなあ。痛みと苦しみから逃れられる瞬間だったかもなあ。末期ガンにはモルヒネも効かないからねえ。

 村山聖はまさに「棋聖」の名に値する棋士だったと思います。


右下の窓に大きなポスター。館内のあちこちにも貼られてます。。。

ちょうど解説会をやってました。館内をぶらぶらしてると内藤九段の詰め将棋問題を発見。

 関西将棋会館から西北の方角に歩いていくと、かつて、彼が過ごしていたアパートにたどり着きます。

 ああ、あそこで暮らしてたのかあ。本と荷物で一杯で窓から外を見ることなんてなかっただろうなあ。。。ぼんやり2Fを眺めてたら、「部屋見ます?」と声をかけられましてね。


狭い狭い狭い。でもここが宇宙。億ションに暮らしても弱いヤツは弱い。


 本籍大阪原原・現住所東京原原のIさんはかつて奨励会を目指された方です。現在アマ六段。この部屋を訪れたとき涙が止まらなかったそうです。対羽生戦をリアルタイムで観て、またユーチューブで観て、「これが病に倒れる人の打ち方とは!」と感動を禁じ得なかったとのこと。

 東京原原には同じように奨励会を嘱望されたKさん(病院長さん)もいますから、今度、対戦してみてはいかがでしょうか。


村山聖へのメッセージノート。お母様が読むのを楽しみにされてるそうです。私も少し書かせて頂きました。。。Iさんも書かれたそうです。

 時間の無さ、命の少なさに自暴自棄になり、財布から万札を出しては次々に破いていく。
 「こんなもん、ボクには必要ないんじゃ。こんなもん・・・」


「大局観」という言葉。枝葉末節にとらわれずその大元を観る。左脳だけではなく、五感+第六感=身体中で観る、という意味ですね。「観」という語源がそうだもんね。これ、訓で読むと面白い発見がありますよ。

 この扇子、先日も話しましたが東京将棋会館では売り切れです。ヤフー、楽天でも在庫がありません。私は持ってますけど。映画の影響で再販されるでしょうね。


JR福島駅ガード下の「更科食堂」は師匠森信雄さんとほぼ連日通った店だそうです。村山ファンの聖地の1つでしょう。

 同じように焼き魚定食を注文。ホントはコロ豚定食にしたかったけど。ついでに玉子焼きとビール。特別に薄味にしてもらってたらしいけど、それでも濃かったとのこと。森七段は仮が行く店すべてに薄味にしてくれ、あまり飲ませないようにしてくれ、と頼んでいたらしいね。

 この師匠も苦労の塊のような人だからね。「優しさ」が半端ないわな。