2017年10月21日「金沢・福井・永平寺ツアー」その2

カテゴリー中島孝志の「日本伝統文化研究会」」

 今日は「ぴよこちゃん倶楽部」です。メンバーはご参集のこと。明日は投票日です。ある意味、日本の帰趨を決することになるかもしれませんので、私もしかと清き1票を投じるつもりでありんす。

 清き1票。売れるもんなら売りたいわ、つう人は多いだろうね。チケ・センターとかで売ってたりして。。。
 
 それにしても、大阪-金沢のサンダーバードは外国人ばっか。私の車両なんて2+1シートなのね。もち、私はシングルシート。で、通路を挟んだ隣が日本人のオヤジ。聞き耳立ててるわけじゃないけど、どうやら韓国人か中国人のホステスと「失楽園」を満喫する旅らしいのよ。で、ほかはすべてアメリカ人。まあ、リタイア組のようですけどね。

 ずいぶんわかりやすい英語のツアーガイドさんだなーと思ったら、日本人でした。

 さて、金沢駅でキム兄とミナミちゃんがウェイティング。Bランチにハントンライスつけてむしゃむしゃむしゃむしゃ。食欲は中学生並ですわな。

 「鈴木大拙記念館にしますか? 大乗寺にします?」
 「・・・瀬織津姫神社にしましょう」
 「?」

 実は、前日は大阪原原でしてね。池田整治先生が冒頭、いきなりしゃべり出したのがこの神社についてなのよ。

 元々、池田先生は愛媛生まれ。陸将を直前に退官。天下りも断って「世直し行脚の遊説」に出るわけです。この点、一遍上人とか高野聖みたいなとこがあります。

 で、やばい話のオンパの中で出たのが「瀬織津姫」。というのも、埼玉から去年、西宮に移ったからね。

 西宮。。。幸之助さんも住んでらしたけどね。日本に3500社ある「えびす神社」の総本社(「えびす宮総本社」)。「西宮のえべっさん」ですね。

 平安時代には廣田神社の境外摂社。「梁塵秘抄」には諏訪大社、南宮大社、敢国神社ととも廣田神社の末社が南宮。この南宮が西宮神社のこと。いまも西宮神社の境内にあります。江戸時代、家綱が本殿を再建しています。

 廣田神社といえば、キャンプ直前、阪神タイガース全選手、監督、コーチがそろって参拝するのは創立時からの伝統です。けど、もっと大事なのは、主祭神=「天照大神荒魂」のことです。

 これ、「瀬織津姫」なのね。で、戦前の由緒書きには主祭神と明確に記されてたんです。

 戦後、消えた! どうして? 都合が悪いからでしょ。



 そもそも瀬織津姫ってだれ? どうして「古事記」「日本書紀」に書かれてないの? 都合が悪いからですよね。

 どうして? 『ホツマツタエ』では「日本書紀」神功皇后の段に登場する「撞賢木厳之御魂天疎向津媛命=瀬織津姫」と同一神とし、「天照大神の皇后」として天照大神の名代として活躍された、と記されてるんです。





 「あれれ?」と思う人がいるかもしれませんが、こちらが正しいとずっと思ってましたんで、なんの不思議もありません。 

 瀬織津姫を祀る神社は数少ないんです。祭神は佐久奈度神社(大津市)、池宮神社 (御前崎市)、日比谷神社(港区)、小野神社 (多摩市)、小野神社 (府中市)、建水分神社(千早赤阪村)、宇奈己呂和気神社(郡山市)、井関三神社(たつの市)、槻神社(愛知県)。天照大神の荒魂としての瀬織津姫を祭神とする神社は御霊神社(大阪市)と山口大神宮(山口市)、朝宮神社(徳島県)くらい。
 明治時代になるまで迫害されて主祭神を代えられるか、拒否すれば破壊されてきたからです。

 たまたま金沢の山麓にあったんでね。その後、訪問予定の「シェア金沢」のすぐそばですから、これも何かの縁でしょうな。