2017年12月26日宝塚星組千秋楽再び・・・。

カテゴリー中島孝志の落語・演劇・タカラヅカ万歳!」

 宝塚歌劇は衛星で放送されてますからね。全国のあちこちはもちん、世界のそこかしこでも満喫することができます。

 席が替わるだけで印象もがらり。2回3回4回と見んとなあ。けど、チケとれんもんね。で、「ベルリン、わが愛」「Bouquet de TAKARAZUKA」。楽日ならでは「おまけ」が多いのがサイコーなのよ。

 「あれ、こんなのあった?」つうのが3分の1。節穴つうかザルつうか、情けないけど本音っす。

 で、やっぱこの歌いい。聞き惚れました。「♪花夢幻」ね。

♪春浅く 花咲けど 降る雨に 濡れし花の 露哀し
 誰が吹く 笛の響きに 花無常
 春が来て いつの日か わが胸に 春遠く
 わが恋は 悲しくも 心乱るる 花あわれ♪



 これ、33年前でしょ。「麻実れいさんサヨナラ公演」ですよ。あの春日野八千代さんの名前が出てますし、一路真輝さんが「万輝」だった頃っす。
 一路さんはこの歌、いまもコンサートでしょっちゅう歌ってますもんね。私? CDダウンロードして聴いてます。


次の星組トップになるかも。ま、礼真琴さんが既定路線なんだろうけどね。

 完璧洋物ショーの中でいきなりの和物! ま、作詞が今回の演出=酒井澄夫さんですからね。なんでもあり。で、最初は紅さんが歌唱してたんだけど、メインで披露したのは凪七瑠海さん。とてもええんだわ、これが。

 「♪そしていまは」もそうだけどボレロ好きなんだろなあ。シャンソニエでは、リクエストしなくたって当たり前に歌ってくれたもんね。

 で、千秋楽のいいところ。卒業する方々がいるわけ。「星組 壱城あずさ、愛水せれ奈、夏樹れい。2017年12月24日(星組 東京宝塚劇場公演千秋楽)付で退団」つうのが「宝塚ニュース」で流れてたのは知ってました。

 ああ、今日なんだ。

お客さんはよく知ってますから、3人がセンターで踊ると万雷の拍手。最後の最後は袴姿で大階段から下りてきて、センターで卒業のご挨拶。

 これが見事なんだわ。最後までまったく泣かない。「きちんとご挨拶なさい!!」と厳しく指導されてると思うよ。手を抜いたとこが微塵もないのよね。音楽学校時代に徹底的に躾られてるんだわな。

 こういうとこが宝塚。

 みなウルウル来てるのよ。ご本人じゃないっすよ。お客さん。ファンはたまんないっすよ。大劇場も凄かっただろうけど、東京も凄かったっす。「陸王のエキストラか?」つうほどファンで一杯。

 宝塚のファンてのは個人につきますから、贔屓のスターが卒業したから、じゃ、これからは他の人に、とはならんのよ。浮気しないの、一途なんす。一生応援。大げさかもしれんけど、ファンも一緒に人生賭けてるわけね。


 さて、今日の「通勤快読」でご紹介する本は「旅情酒場をゆく」(井上理津子著・907円・筑摩書房)です。