2018年02月22日特別展「仁和寺と御室派のみほとけ−天平と真言密教の名宝−」は必見です。

カテゴリー中島孝志の不良オヤジ日記」

 名古屋、大阪と原原が続いてました。春日大社に寄るか、それともトーハクに行くか・・・ま、この1年、「ぴよこちゃん倶楽部」「銘柄研」「出雲原原」に「新潟原原」で土曜日のスケがとれず、奈良文化学会にはほとんど出席できませんでした。

 春日大社に興福寺宝物殿とかじっくり見たかったんすけど、そろそろトーハクの目玉イベントも終わりそうですし、秋葉原で投資セミナーもありますんで、トーハクの特別展「仁和寺と御室派のみほとけ−天平と真言密教の名宝−」を見学しよ。朝イチに新大阪から駆け付けましたがな。



 「混んでます」つうアナウンスのわりにはたいしたこたーない。いつもはもっと混んでるかんね。

 ロッカー(無料なのよ)が空いてないなあ。上野駅構内で放り込んどきゃよかったかな。こうなりますと少し離れてるけど本館まで行かなくちゃいけないわけ? 空いてました、空いてました。

 さーーーて、トーハクのイベントは相変わらずシニアばかりで歩みが遅いこと遅いこと。私ゃ10倍速で見ますんでね。文献コーナーはすっ飛ばしちゃお。

 で、仏像コーナーへ。去年行ったけど、あの観音堂にこんな凄い仏像さんたちが鎮座しとったんやなあ。驚き。


壁画を高精細に撮影した複製展示に33の仏像で観音堂を再現。

観音様は33の化身で人を33通りでお救いなさるわけでね。ありがたやありがたやでんがな。



すべて仁和寺観音堂の仏像です。

 仁和寺の開基は宇多天皇ですね。光孝天皇の遺志を継いだわけです。
 宇多天皇といいますと、菅原道真を抜擢したことで知られてますね。閨閥を張り巡らした藤原氏とのバランスとったんでしょうな。

 仁和寺つうと、五重塔とか、時平の讒言で太宰府に左遷することになった道真は、宇多天皇に都落ちを止めてもらおう、と石に座ってずっと待ってた、つう「菅公腰掛石」も有名ですけど、いちばんはやはり「御室桜」でしょ。
 去年のブログを見てください。桜越しに見える五重塔とかヘタな写真撮ってますんで。。。
 
 ほんに仁和寺はたくさん国宝がありまんなあ。けど葛井寺のこの仏像がやはり魅力的でしたね。


十一面千手千眼観世音菩薩坐像でんがな。手が何本あると思います? 手のひらに眼がありまんねん。天平時代の作でんがな。

 密教曼荼羅では観音様は蓮華部に分類されてまして、千手観音=蓮華王とも言いますんや。蓮華王院(清盛が後白河法皇のためにつくった三十三間堂の正式名称)もそういうことなんすよ。

 秘仏でおま。関東にいらっしゃるのは江戸時代以来。今世紀中は見られないかもよ。

 
 さて、今日の「通勤快読」でご紹介する本は「娼婦たちから見た日本」(八木澤高明著・1,836円・角川書店)です。