カテゴリー:中島孝志の不良映画日記

2020年09月02日 (水)

「ボンジュール、アン!」

■忘れないうちに(その1)・・・本日深夜 「3分でわかる!チャートたっぷり!中島孝志の『経済教室』 を配信しています。







 タイトルは 『政治評論家百家争鳴!けど、誰も知らない!実は練りに練られた「選挙対策辞任劇」だった!』 です。メディアが知らない、書けない、伝えられない「真相」です。ご確認ください。

■忘れないうちに(その2)・・・9/4(金)は博多原原ですが、今回から会場を変更しています。ゴージャスで周囲は二次会銀座です。地図は左欄「博多原原」をクリックしてご確認ください。ま、有名ですからわかると思いますけどね。日航ホテルのチョイ先です。

■忘れないうちに(その3)・・・9/12(土)は出雲原原ですが、こちらも会場を変更しています。大社駅隣の出雲商工会会館2Fです。お間違いなく・・・。



 今夜10時は・・・ 「Zoomオンラインサロン!中島孝志の100(ワンハンドレッド)倶楽部」 です。今週のコンテンツは以下の通りです。



 9/26オプション企画として「オン・オフサイトミーティング」を開催します。


特別オプション企画です。会員の皆様も新たにお申込ください。

■参加資格:「ワンハンドレッド倶楽部」「どん底メルマガ」現役会員のみ。
■会員参加費:特別価格11000円(税込)=会場参加もZoom参加も同一料金です。
■非会員参加費:55000円(税込)=同上。

■申込先:参加希望者は「9/26ミーティング参加希望」と記し、お名前をご記入の上、次のメアドにご返信ください。
nakajima@keymannet.co.jp
■申込後のご連絡:お申込頂いた皆様方には「会場名と住所」「(Zoomアクセスの)URL」「事前振込先」をメールでお知らせします。
■Zoom初体験・苦手な方でも大丈夫。メールでご相談ください。わかりやすく誘導申し上げます。
■募集期間:9/1(火)-9/18(金)Zoom配信先登録のため〆切厳守とさせて頂きます。

 楽しい講義、役立つ講義、実戦的な講義です! ご期待くださいませ。


 ホントは、この夏、イタリアとフランスに旅する予定だったんですよ。去年のうちから計画してましてね。ま、2月末にキャンセル。しかたありません。

 行ってたら帰ってこられなかったかも・・・。わびしく見た映画がこれなんすけど、なかなかいいね。とってもいい。

 監督(シナリオ)はエレノア・コッポラ。フランシス・フォード・コッポラの奥様。ソフィア・コッポラの母上。自らの体験らしいっすよ。
 
 けど、凄いよね。80歳で長編映画監督デビューですよ。スーパーばばあです。



「Paris can wait.」が「ボンジュール、アン!」かいな。これ、セリフの1つでして。川のほとりでランチする2人。

「パリはどうするの?」
「待たせておくよ」 



 ダイアン・レイン好きなんすよ。ミラノ-パリを旅するアメリカ人役だから、大好きなカトリーヌ・フロではねー。

 アンは、仕事以外はすべて妻任せという有名映画プロデューサーの夫。仕事に子育てに邁進して自分のことは後回し。カンヌで朝食をとったあと、夫に同行するはずが、耳の激痛で飛行機をやめ、夫の仕事仲間(フランス人)とオールドカー(プジョー504カブリオレからルノー・カングー)でパリへ。

 7時間で着くはずが「寄り道寄り道寄り道」の嵐。これがいいんだわー。

 人生って「寄り道」の芳醇さで決まるとこがありますね。無駄が資産なんすよね。どれだけ無駄を残高に積み上げるか・・・やってみないとわからん。やらない人は無駄をしなくて済む。けど「つまらん人生」かも。

 せっかく生まれてきたのに・・・。

 アンは人生初の踊り場で愕然。自分の人生、どこにあったのかしら?

 フランス男のジャックは、哀しい経験など封印し、なにより人生を謳歌するタイプ。

 彼のエスコートで魅力的なレストラン、コート・ダジュールの名所遺跡、美味しい食事にワイン、美しい光景、セザンヌやモネ名画をまんまなぞる、ユーモアと機知に富んだ会話・・・新たな発見の旅。それは自分の掘り下げ。

 もっと早く経験したかった。だから、いつも後の祭りゆうねん。気づいた時は遅いのよ。でも早くてもスルーしてたはず。いつもタイミングは必然でベストなんです。

 気づいた時にゲットしなくちゃ。

 私が行く予定だった教会が1つ。セリフにもあったけど、違うんだなー。正解は「サンサクシマン教会」のほうなんだけど・・・。

 アメリカ映画がこんなにコケティッシュに作られるとはね。少々驚き。

 いちばん驚いたのは・・・食事シーンがたっぷりあること。日本テレビは「メシ食いドラマ」と悪口を言われることが多いけど、食事シーンて難しいのよ。これが演じられれば役者として一流です。
 外国映画ってほとんどありません。靴を煮て食べる『チャップリンの黄金狂時代」とか『コックと泥棒、その妻と愛人』『大統領の料理人』とかは例外ですね。

 自我の目覚めを未経験の熟女の皆様に超お勧めの作品。大人の男女にはサイコーの時間になると思うけど。

 さて、今回の「通勤快読」でご紹介する本は 『中国 人口減少の真実 後編』(村山宏著・1,012円・日本経済新聞出版社) です。とてもいい本です。

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2020年08月15日 (土)

「日本のいちばん長い日」

 さーて、この作品については、かつて1度、このサイトで紹介したことがあんだけど、ほかの記事を書いてしまって消しちゃったんですよね。

 よくあります。8/12開催「中島孝志のワンハンドレッド倶楽部」にしても、あの時使用したレジメ(パワポ)、深夜に続いて収録したニコニコ動画のレジメにそのままアップロード。つまり、消しちゃったんですよ。
 で、アーカイブ見ながら再作成。はじめて見ましたよ、自分のアーカイブ。

 なかなか面白いことしゃべってますね。これは役立ちますよ、投資家の皆さんは。

 最悪は、単行本の原稿を渡す前に消しちゃったこともあります。本気出せば5日で書けますからなんてことはなかったんですけど。

 てわけで、ブログなんてよく消してます。その都度書き直してますが、かえってよくなりますよ。

 オランダ語がマイナーだ、メジャーは英語だ、と気づいた時、一瞬絶望しますけど、「やるっきゃない」と覚悟を決めた福澤みたいなもんすかね。

 そんなええもんちゃうけどー。

 さて、あ〜あ、まっ、いつか書くこともあるだろうと思ったんですが、今回は復活の復活。



 1967年(昭和42年)に公開された映画だけど、終戦の日、実はこんな事件が起きていた、という「もう1つの日本史」です。

 主役の阿南惟幾陸軍大臣に三船敏郎さん。

 玉音放送の原盤を軍部から護った侍従の徳川義寛役は『軍閥』で東條英機を演じた小林桂樹さん。

 東宝が社運を賭けて全俳優を投入した映画。監督は岡本喜八、原作は半藤一利。ただし、彼が文藝春秋社員だったために大宅壮一名義で発表されました。

 そして、脚本はご存じ、橋本忍さん。



 「会議は踊る」というけど、米英中からポツダム宣言通告を受け、日本政府は何回も閣議を開くけれども、結論はまったく出ない。延々と議論をしている間、広島、長崎に原爆が投下され、ソ連は条約を破って参戦・・・事態はどんどん悪化するばかり。

 天皇に御聖断を仰ぐ。大御心ですな。

 8月14日、御前会議でポツダム宣言受諾を決断。しかし問題はその後に発生します。

 軍部のクーデターですね。

 もし天皇の玉音放送がNHKで流れなければ、国民はだれも終戦を知らない。陸軍の一部将校たちは本土決戦に臨むつもりでしたからね。

 物事は始めることより終わらせるほうがはるかに難しい。結婚はノー天気でできますけど離婚は計算づくでしょ。戦争も同じ。

 もし「あの時」、録音盤(2つあった)を奪われていたら、終戦は延び、さらに犠牲者が増えていたでしょう。

 阿南陸相といつも対立する米内光政海軍大臣だけど、最後の最後、阿南が死ぬ覚悟と知った後の態度が印象的ですな。

 阿南の自決は古式に則った切腹だったけど、腹を切った後、2人の部下とじっくり話し合うなど、事実はそうだったんだろうなとイメージさせます。

 「軍閥」という映画にも黒沢年男さんが出演してますが、この人は血気にはやる青年将校の役をさせたらピカイチ。『仁義なき戦い』でもそう。はまり役やな。

 英霊に捧げ祀る 胸と心

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2020年04月17日 (金)

「ある女流作家の罪と罰」

 忘れないうちに(その1)・・・ダウは33ドル高としょぼい上げ。下落よりはずっといいけど。ナスダックとSP500は連騰。ま、‎GAFAとか‎FANGMANが牽引してるわけ。いつもそう。ほかは相変わらずしょぼい。



 モースタでは「株価動きなし」と某コメンテーターさんが解説してたけど、フィラ反発は要注目じゃない? 中国も復活の狼煙はこれで示すしかないんですから。日本のセクターは設備投資抑制というけどね。
 ほら、9時半現在、ダウ先物は24200$超(▲843$高)。4/12配信「どん底メルマガ」=「A」4/6から▲25%高。


ふらふらふらふら、ぶらぶらぶらぶら。よーやっと決まり! 第1弾。「一律」「制限なし」が正解。「本人確認」を役場なんぞにさせたらいけません。どこのバカが言ってるんだろ? 財務省だろうな。
 窓口が感染センターになっちゃうよ。銀行使えばいいの。日銀券と交換するの慣れてるし、手渡し不要。法律改正不要。きっとそうなります。

 忘れないうちに(その2)・・・本日深夜 「3分でわかる!チャートたっぷり!中島孝志の『経済教室』 を配信しています。





 タイトルは 『世界で「マスクバブル」が勃発!? 繰り返してこそのバブル景気!「崩壊は人民元より実はドル?!」がトランプのシナリオだ!』 です。ご確認ください。

 うーん。やっぱ作家も商売だわな。当たり前のことですけど。文化だとかハチの頭だとか関係ない。

 反省して今日から書こう。幸か不幸か外出自粛要請中なんすからね。

 読者と編集者の意見をよく聞き、注文には誠実に応える。企画を提案するだけでなくサイン会とか講演会、テレビ、ラジオ等のメディア出演はすべてこなす。

 こういう自助努力も誠実に続ける。

 いまなお本が出せるというのは奇跡に近いわけですよ。なんたって自分の本だけで500冊近く出版してるんですからね。幸い、いまのとこ、執筆依頼がとぎれてないる。版元に損をさせなければ注文は続きます。

 まだ紙本の出版が存在するいまのうちにがんばる。いまやらないでいつできる!・・・ですわな。ま、自分で出版社つくってるようなもんですからね。私の場合。シナジーを演出しなくちゃ。いまどき、紙本の時代じゃないですよ。はっきり言って。自分で出版社をつくる時代です。 

 ま、これは来期の東京原原でじっくり指南しましょう。

 さて、映画館も閉鎖。演芸場も閉鎖。宝塚も閉鎖。歌舞伎座も閉鎖・・・まいりました。鬱々とする日々というのはこういうことかいな。

 DVD流しっ放しで仕事してます。

 1967年、リー・イスラエルはキャサリン・ヘプバーンのインタビュー記事で注目を集めます。それをきっかけに伝記作家に転身しちゃいました。

 好評は好評なんですけど続かない。大切なことは「続けること」。で、落ち目になります。筆1本では食べられない。しかたなく、本だとか所有物を売って生活するわけ。

 ついにはヘプバーンがくれた手紙まで売却・・・。これが間違いの元る。有名人の手紙は売れる。それがセンセーショナルであればあるほど高く売れる。



 で、どうしたか? なんと、彼女はその人がいかにも書きそうな手紙を創作する達人だった。これこそ天職! いままでの人生でいまが花。楽しくて楽しくてしかたない。

 けど、いつまでも続きません。捏造を疑われる「ブラックリスト」に載っちゃうわけ。売り込みは友人のジャックに依頼。ところが、彼はFBIに逮捕されちゃった。

 さあ、大変。



 主役はもともとジュリアン・ムーアの予定だったらしい。それはそれでいいかもしれんけど、身だしなみには無関心な51歳の落ちぶれた女流作家にはメリッサ・マッカーシーのほうが現実味があるわな。

 さて、今日の「通勤快読」でご紹介する本は 『興行師列伝 愛と裏切りの近代芸能史 前編』(笹山敬輔著・902円・新潮社)です。とてもいい本です。

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2020年03月14日 (土)

宍戸錠さんの名演技が光る!名作「拳銃無頼帖 抜打ちの竜」

 新型コロナウイルスで大騒ぎですが、この1/18に大好きな宍戸錠さんが永眠されました。

 物心ついたとき、テレビ映画でいちばん印象に残った人が宍戸錠さん。
 主役とかベイビー(いい役・善玉)ではなく悪役。闇が深ければ深いほど光は輝きますが、映画の面白さはこの「コントラスト効果」で決まるわけでね。



 カッケーなー。ニヒルつうの、こういうの。断然「コルトのジョー」に一目惚れ。

 ニヒルとアヒルの違いもわからん小学生。こんな映画見てるクラスメートは1人もいないわけでね。
 でも、「モデルガン」にはガキどもは憧れるのか、休み時間になると「貸してくれ」「おれも!」なんて奪い合いになるほど。

 お年玉をかき集めて買ったのが「ワルサーPKK」。当時2800円。


授業中に間違ってぶっ放しちゃって、めちゃ怒られました。いま考えると先生驚いただろうねー。半端ないからね、音が。

 「コルトのジョー」にあやかって「コルト45」が欲しかった。もっと欲しかったのは「ルガー」。けど、小学生では引き金がひけません。非力で。その後、南部銃とかシュマイザーとかだんだん凝ってきます。いま、30丁くらいあるんじゃないかなー。もっとあるかも。

 ナイフもかなりあるんだけど。大昔、ナイフを5本ほどもって飛行機に乗ろうとしたら、警備員がすっ飛んできて取調室に連行されたことがありました。

 で、「抜打ちの竜」ですよ。裕次郎でも小林旭さんでもなく、赤木圭一郎さん! 若かったなー。21歳です。大船の歯医者さんの息子。栄光学園出身。俳優にならなければ医師とか歯医者になってたんだろね。撮影の合間に遊んでたゴーカートの事故で亡くなることもなかったんでしょうけど。




はじめて好きになった女優笹森礼子さん。トニーとジョーの相方なんすよ。浅丘ルリ子さんくりそでしょ。

 「チッチッチ」と舌打ちしながら、指で「それは違うぜ」とポーズ。これが「コルトのジョー」のしぐさ。こんな日本人どこ捜してもいませんよ。いまでもいないと思うけど。真似したなー。
 たまにいるね。指のポーズだけだけど。「コルトのジョー?」と聞いてもぽかんとしてますから知らないんだろうね。

 主役を食っちゃうわけじゃないけど、自然と二枚看板になっちゃった。「コルトのジョー」が出てこないと始まらない。登場すると「待ってました!」と声がかかる。

 最後には2人が対決して、結局、殺されるわけだけどね。わかっちゃいるけど「殺さんといてくれ」と願ったりしてね。
 製作サイドもそこらへんよくわかってて、トニーとジョーが果し合いをする周囲に「ホントの悪役たち」が隠れて2人を狙ってるわけよ。

 で、ピストルの音。

 驚くトニー。ジョーはトニーを撃っていない。トニーの背後にいる悪役を撃ってた。トニーはジョーを撃っちゃった。ここで2人はガンマンとして互角と観客は知るわけ。

 「ジョー! 立つんだ、ジョー」は『あしたのジョー』だわな。
 
 トニーは片っ端から悪役を撃ち殺して、倒れたジョーを抱くわけ。ジョーはといえば、ニヒルに笑いながら死んでいく・・・カッケーー!

 どちらが主役かわかんない。新しい形のヒーローですよ。悪役のほうが人気あんだから。つうか、ヒット作品は悪役人気でもつんです。

 小学生にもたまんないわけね。これを休み時間に何度も何度も演じてたわけですから、「またやってる。子供ね」と女子からバカにされてたでしょうね。

 授業中にぶっ放してからモデルガンは学内持ち込み禁止になりましたんで、あっという間にブームは終わりました。でもモデルガン仲間でアキバとか御徒町、上野、新宿のモデルガン屋さんめぐりとかしたなー。



 宍戸錠さんは日活ニューフェイスに合格。日芸出身。もともと色男ですけど、途中から豊頬手術して個性的な容貌になりましたよね。

 中高はテレビ映画でも拝見することがなくなりました。その後、再会するのは・・・。

 ご存じ『仁義なき戦い』です。千葉真一さん(若い頃を演じた)の名演技で知られる大友連合会組長大友勝利役。


「ワシらうまいもん食うての、マブいスケ抱く、そのために生まれてきとんじゃないの」


「おまえ、盃ゆうのをかろう考えとるんじゃないか。牛の糞にもダンダンがあるんで―! おまえとオレが五寸か!」

 松方弘樹演じる市岡組長のセリフがまたいいの。

 「大友さんよ。ケンカはいつでもできる。けど、わしらそう酒は一緒にのめん。まあ一杯」
 「市岡、ざけんなー。おれをだれやと思うとるんじゃ。こんなちいこいんでのめるか」とテーブルの料理も酒もぜんぶ横倒し。

 迫真の演技でしたね。
  
 どっち見ようかな。どちらもDVD持ってるんだよね。宍戸錠さん、サイコーの役者でしたよ。合掌。

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2019年12月19日 (木)

「カツベン」

 文句なしにおもしろい。エンタテイメント映画に徹してますね。
 なんたって人が死なないもん。

 カツベンこと活動弁士ってご存じですか?

 主演の成田凌さん、声いいねえ。こういう声でないとカツベンは無理。ていうか、もしかして吹き替え?


『シコふんじゃった。』『Shall we ダンス?』『それでもボクはやってない』『舞妓はレディ』等でおなじみ周防正行監督作品。

 カツベンてーのは、無声映画(いまとちがって音声が入ってない映画ね)に「解説」をつける人のこと。リズム感、抑揚、声色など、独特の節回しで観客を魅了するエンタテナーのことです。

「客はシャシンを見に来るんじゃなくて、俺の解説を聴きに来てるんだよ」

 そうだと思いますよ。アイドルですよ。いまの「嵐」とか、ああいうレベルでしょ。女性は映画の世界にのめり込み、カツベンが描く世界にどっぷり浸かってしまう。メロメロってやつでしょうね。



 いまの時代も、カツベンとしてめちゃウケてる人がいます。



 シャシンは昔の無声映画を引っ張り出してくるときもあるし、サザエさんなのかなんなのかわからんパロディをみずから創作して演じることもあります。





 いずれにしても「カツベンの世界」はとっても面白い。サイコーです。

 さて今日の「通勤快読」でご紹介する本は 『23区大逆転 前編』(池田利通著・902円・NHK出版)です。とてもいい本です。

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2019年11月19日 (火)

「YESTERDAY」

♪ハリスンさんも死んだ ジョンさんも死んだ
 今度は私の番なんだ♪
 
 いや、これは「お吉物語」のセリフでした。トホホ・・・。

 全篇ビートルズのヒットナンバーなんで、団塊の世代あたりはご機嫌でしょうね。事実、その世代の観客が多かったみたい。

 監督は『トレインスポッティング』『普通じゃない』『スラムドッグ$ミリオネア』のダニー・ボイルなんだけど、脚本のリチャード・カーティスが好きでして。『ノッテングヒルの恋人』に『ブリジット・ジョーンズの日記』つうか、いちばん好きな群像劇『ラブ・アクチュアリー』の監督・脚本でも知られてますよね。

 テイストがやっぱ似てる。当たり前だけど。



 ご存じ、「ビートルズ」のことを知らない世界に、ビートルズ好きの売れないミュージシャンが現れたら?つう話。

 そりゃ世界的にブレイクすんのわかってんだからね。決まってるっしょ。模範解答見て受験すんのと同じ。『バック・トゥ・ザ・・・』で未来の勝ち馬データ知ってて過去に戻って競馬で百戦百勝。超大金持ちになったつう話と同じ。

 大スターになっちゃう。けど、代償なんてものがありましてね、こんなインチキ・サクセス・ストーリーでさえも。

 主人公はどうすんの? まあ、このあたりの苦悩がテーマかな。どんなに成功してる人でもいいことばかりじゃないよ、ってね。

 でも「毒杯をあおってみないか。大スターになりたきゃ」と勧誘するエド・シーランのやり手女マネジャー。この女優なかなかっす。ケイト・マッキノンね。

 脚本のリチャード・カーティスと仕事がしたくて臆面もなくアタックしたとか。

 「リチャードは私が世界一好きな人になったわ! 本当に面白い人なの。彼の作品も面白いけど、深い心の傷や、ロマン主義、弥沙氏さや人としての喜び、世界との絆などを称える気持ちに深く根差しているから、彼の映画は公開時に人気なだけでなく、時が経っても傑作として残っているのだ、と思う」

 よくわかってるなー。大正解の評価ですよ。

 「アジア系が主役とは考えられなかったが、自然の流れでそうなったんだ」(リチャード・カーティス)
 
 「エド・シーランは多忙の中、俳優として出演してくれた。俳優と一緒のリハーサルもしてくれた」(同)

 けどさ、名曲ぞろいのビートルズで映画でどれを使うか? ま、これがいちばんの問題だったみたい。たしかにあれもないしこれもないし・・・ところで、ビートルスのナンバーっていくつあるかご存じ?

 タイトルにもなってる「♪YESTERDAY」はあり。これってポール・マッカートニーがあまりにも奇跡的な曲だったんで、だれか他人の曲を盗んだかあるいは夢かと思った、つう作品。たしかにねー。クレジットはお約束で「ジョン&ポール」になってるけどね。

 そういえば、エド・サリバンショーに初出演したとき、ポールだけアコースティックでこの歌、披露してたよね。

 でね、最後の最後、エンディングからエンド・ロールまで流れる曲ってなんだと思う? たぶん正答率は2割だろうね。観客は終わるまで立ち上がらなかったな。

 さて、今日の「通勤快読」でご紹介する本は 『パチンコ』(蛭子能収著・ 1,200円・角川書店) です。とてもいい本です。

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2019年10月21日 (月)

「歌謡曲だよ、人生は」

 忘れないうちに(その1)・・・日本ラグビーチームの皆様、ヘッドコーチ、スタッフの皆様、素晴らしいゲームをありがとうございました。参加チームの皆様、ありがとうございました。そして・・・。
 「この2、3週間で我々は日本に何度も何度も恋に落ちた。彼らは15年にもW杯開幕週に南アフリカをKOする奇跡の一戦で我々の心を勝ち取ったけれども、今や、彼らの目を奪われるラグビーと生来の無私無欲ぶりには、どの国の人々にとっても『2番目』に応援することになったのだ」
 米大手放送局「ESPN」の皆様、感謝感激。誠にありがとうございます。

 ゲーム中は戦争。終わればノーサイド。誠に誠に日本人にふさわしい紳士のスポーツです。

 忘れないうちに(その2)・・・本日深夜零時に 「3分でわかる!チャートたっぷり!中島孝志の『経済教室』 を配信しています。タイトルは 『がんばれトランプ!「売国奴」が群がるホワイトハウス!こんな国に未来がある?!』 です。お楽しみに・・・。

 先週から、実は今週も「通勤快読」では「蛭子能収さん」の本を取り上げてますが、「映画監督もした」と書いてるんですよ。しかも、それ、観たことあるし、DVD持ってるしぃで、調べたら、07年6月6日 (水)に紹介してるのね。

 てことで、転載します。

・・・・・・・・・・・・・・・
 「歌謡曲だよ、人生は」

 「日経のBizPlus」に連載中の「社長の愛した数式」が好評で1日5万人を突破するアクセスで日経がびっくり。自慢ではありません。「BizPlus」は20人の執筆者で計18万人の読者がいるんですけど、小生のコラムがダントツ人気なのです。いやいや、けっして自慢ではありませんぞ。



 この映画、横浜ではやってないのね。で、本日、日経新聞等のインタビューがあったんで、これ幸いと、上映時間をスケジューリングして観て来ちゃいました。

 銀座4丁目、和光裏の「シネスイッチ銀座」で上映してんの。銀座のど真ん中にあんの。

 客はオババばかり。見渡すかぎり、オババ、オババ、オババ。オババの佃煮ができまっせ。この人たち、2人揃ったら怖いもの無しだかんね。それが束になっているんだよ。どうなったと思う?

 以下は本日、私が遭遇した上映中のオババたちの会話です。しばらくお楽しみください。

(画面:ボクシングの試合)
「痛そう、おお、痛そう。あれは痛いわ、あれは痛い」
「ホント、役者も大変ねぇ」
(トイレに閉じこめられてエアギター大会に出られない主人公)
「ドジなんだから。さっきからずっと。ばっかみたい」(そういうキャラなんじゃあ!) 

(「女の道」の歌詞がわからなくなった主人公)
「♪うぶな私よ、うぶな私!あんたが唄ったんだから知ってるでしょ」(そういう芝居なんじゃあ!気づけ、こらあ!)
(ラストでとびっきりのいい女が登場)
「あんなのあるわけないよねぇ。釣り合わないわよ」(だから、芝居なんじゃあ!)

(ラブレターが山ほど机から出てきたシーン)
「ストーカーよ、ストーカー。あれ、絶対、ストーカー!」
(歩さんがチャリに乗って五郎丸の車をつかまえる)
「良かったねぇ、パチパチパチ(劇場が揺れたど!)」

 静かに観られんのか! いちいち反応すな! 隣と感想しゃべるな!あとにせぇ、あとに! まだ映画始まったばかりやろが! それに何回も出たり入ったりすな! ピカっと明るくなるから、一瞬、スクリーンが見えなくなるんやど!

 「○○さん、お茶」「ありがと。じゃ、お煎餅ね」「ありがと」
 仲良く会話すな! いま、上映中やろが! まとめて延髄蹴ったろか! 



 これ10話+オープニング+エンディングで、計12の歌謡曲からイメージする映画を作るという、きわめて挑戦的な、けど、もしかすっと「世にも奇妙な物語」になっちゃいそうなトライアルなのね。
 
 なんたって、私ゃ歌謡曲の味方だかんね。そりゃ、お坊ちゃまの頃は、毎朝、母が弾くショパンのピアノ、父が奏でるメンデルスゾーンのバイオリン。これらが私の目覚ましでしたよ。けど、歌謡曲は好きなんです。

 ばらばらの監督が選曲してるわりには、はまりますなぁ。見事にはまります。たぶん世代的には団塊だと思うけど、私にドンピシャの選曲。

 映画的には笑えたのは「女の道」。で、感動したのは「逢いたくて逢いたくて」。

 後者は妻夫木聡くんと伊藤歩さんのコンビ。なかなか、できたショートストーリー。日テレの「泣ける実話」にも登場できそうなレベルですよ。妻夫木くん、歩さん、演技が巧い。

 伊藤歩ちゃんはいい。「東京タワー」「のど自慢」「カーテンコール」にも出てた。



 「逢いたくて逢いたくて」は昭和40年、岩谷時子作詞/宮川泰作曲で大ヒット。
 この歌、大好き。実は園まりさんのベストCD持ってるんです。彼女の曲で好きなのは「なんでもないの」って曲なんだけど、知らない?

 あと、映画はイマイチだったけど、「みんな夢の中(昭和44年)」(浜口庫之助作詞作曲)も好きだなぁ。

 今日、高田恭子さんの舞台挨拶があったんだよね。私、インタビュー受けてて観られなかったです、はい。

♪恋はみじかい 夢のようなものだけど
 女心は 夢をみるのが好きなの♪

 高田さんは元々、関西フォーク出身。あの名曲「竹田の子守歌」も最初に唄ったのはこの人。

 12曲の中に実はいちばん好きな曲が入ってて驚いてしまいました。しかも、その映画。私がしょっちゅう行く地元のライブハウス関係者が2人出演してんのよ。あれ、これ、もしかして・・・うわあ、感激! やっぱ、いい曲だなぁ。これは後日、お話しましょうね。



 DVDは映画版と音楽版の2枚組。音楽版はオムニバス出演主役の皆さんへのインタビューと歌謡曲。これ、お得です。なにがいいかって、蛭子さん、ギター抱えてノリノリで歌ってるの・・・「♪愛しのマックス」ですよ。で、サックスは武田さん。

 蛭子さん、微妙にズレてるけど音程は外さず意外と巧い。ぜひ見てほしいっす。

 さて、今日の「通勤快読」でご紹介する本は 「死にたくない 一億総終活時代の人生観 後編」(蛭子能収著・924円・KADOKAWA)です。とてもいい本です。

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2019年10月05日 (土)

「ワンス・アポン・ア・タイム・イン・ハリウッド」

 混んでましたな。うーん、面白かったか? そこそこ。どうして見ようとしたか? 原原メンバーのご推奨。結果は? うーん。160分。痛い。ホント痛い。

 でも、こういうチャンスがなければ永遠に見ないかも。『レザボア・ドッグス』『パルプ・フィクション』『ジャンゴ 繋がれざる者』は見ました。

 けど、これはどうかなー。「ワンス」ならNYでしょ。やっぱねー。



 さーて、時代は60年代のロス。「FBI連邦警察」「タイトロープ」「コンバット」全盛。デカさん演じるのは落ち目の映画スター。ブラッド・ピットは親友でスタントマン役。

 これ、モデルつうかインスパイアされたのは・・・バート・レイノルズですよ。ということは、スタントマンはハル・ニーダムでしょ。



 このコンビ、いいなあ。結婚しちゃうんでね。男の世界が壊れちゃうけど。野郎つうのはこんな関係が大好きなのよ。志村さんと大吾さんてそうでしょ

 タランティーノですから、ファミリーを大切にしてますね。

 「○○する?」
 「塀の外を歩いてきた。未成年一発で逮捕されたくないんでね」



 実は、映画全篇で気になったのがこの女優。プッシーキャット演じるマーガレット・クエリー。ドラマ「Fosse/Verdon」でエミー賞助演女優賞に初ノミネート。まあ、『フォー・ウェディング』のアンディ・マクダウェルが母親とはね。サラブレッドだわな。

 そういえば、ブルース・ウィルスとデミ・ムーアの娘も出演してるし、大好きなティム・ロスの息子も出演。なんやねん、タランティーノ・ファミリー総出演やんけ。ティム・ロスも出演してるしね。

 そうそう、テレビ登場で映画が落ち込むのは日本も同じ。まあ、懐かしい映画がたくさん「入子」で紹介されてるから二重に面白いね。
 
 同時に・・・ロスで起きたシャロン・テート殺人事件が後半の主題。
 チャールズ・マンソンつうカルトの親玉同様、親にも棄てられた信者たちに殺しをそそのかす。妊娠中の彼女が殺されちゃうわけ。

 1969年8月9日のこと。

 ゴミに殺されたわけですけど、人の価値を計るモノサシなんてないからね。

 映画では、デカとピットが襲われるだけ。逆にマンソン一身は火炎放射器で殺されちゃう。

 『レザボア』同様、痛快。音楽サイコー。

 そういう意味では『イエスタデー』は期待できるかも。。。

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2019年08月10日 (土)

「ライオン・キング」

 まあ、ライオンは格好いいですよ。チビちゃんは可愛いしね。百獣の王にふさわしいですわな。



 イボイノシシはちょいと王様にはならんわな。

 けど、やっぱヒールはハイエナなわけだ。色味が汚いし、スタイル悪いし猫背だし、下半身というか後半身が丸まってるし。スマートじゃないの。もんぺ履いた婆さんみたいなのよ。なんつっても地味。

 群れで獲物をしとめるチームワークの良さを褒めるのではなく、狡猾と蔑まされてしまう。損な役回りだわな。動物園でもハイエナなんかだれも見たくないでしょ。

 『トイ・ストーリー』のロッツオみたい? 私、大好きなんすけど。



 さて、吹き替え版(あまり見たことないけど)では、主人公シンバの父親(キング)を殺す弟の声が江口洋介さん。王国を追われたシンバの友達イボイノシシは佐藤二朗さん、同じくミーアキャットをお笑い芸人ミキ(弟の)亜生さん、とのこと。

 へえ、おもしろそうだね。言語版はさすがにいいっす。ビヨンセかー。エルトン・ジョンの映画も公開されるけど音楽はいいわな。アカデミー賞でしょ。この人、歴史に無知で日本公演キャンセルしたことあるよね、たしか。

 『ライオン・キング』は手塚治虫さんの『ジャングル大帝レオ』をバクって製作した作品。本来なら莫大な著作権がかかりそうですが、手塚家はにっこり笑ってクレームなし。いかにも日本人らしいね。

 ディズニーアニメからカウントしたら25年目でしょ。

 アメリカという国は、ノーベル賞レベルの知財を日本人から山ほど盗んできましたが、こういう作品も権利としてきちんと主張すべきではないかなー。アメリカという訴訟社会ならそうするでしょうね。

 最近はアメリカもまともになって日本のように「和解」が増えてますけどね。知財を剽窃に剽窃してきた国でも許せないほど中国てのは「盗人猛々しい」んでしょうな。

カテゴリー:中島孝志の不良映画日記

2019年07月13日 (土)

「ハウス・ジャック・ビルト」

 先日『コールドウォー』をご紹介しましたが、同じ映画館で上映。しかも満席。

 えっ、こんな映画が満席? 観るつもりでしたよ、けど、そこまで混んでるとは。あなたも好きねーつう感じですね。



 さて、本作は長い長い長い映画ですよ。けど飽きない。さすがです。

 「殺人」を哲学と美学に高めた、というと語弊がありますけど、たしかに強姦殺人とか強盗殺人、恨み辛みの殺人(たとえば『復習するは我にあり』とか『八墓村』)といった、衝動的動物的殺人事件ではくて、きわめて観念的人間的殺人事件を描いた作品なんすよね。



 1970年代、ワシントン州。シリアルキラー、テッド・バンディをモデルにしたんかな。イケメンで30人超の若い女を殺害。警官を装ったり身障者を気取ったりもバンディの手口と同じ。

 いつの間にか、殺人をアートとして、完成を目指すようになります。自己の中のもう1人の自分から「ハウスはどうした? 建築家じゃなかったのか?」と言われ究極のハウスを造ります。

 アーキテクトでありアーティスト。

 人は誰でも殺人者なれる! 『ドッグヴィル』『メランコリア』『ニンフォマニアック』そして『ダンサー・イン・ザ・ダーク』で知られるラース・フォン・トリアー監督の弁。



 5年ぶりの制作は、ユダヤ中心の映画業界でヒトラー共感発言をしちゃ干されるのは当たり前。カンヌを追放された男がカンヌに戻ってきた・・・まあ、この映画でもヒトラーは出てきますけどね。
 
 ジャックを演じるのはアカデミー賞『クラッシュ』のマット・ディロン。最初の被害者である高慢女はユマ・サーマン。やっぱ魅力的。『ベルリン・天使の詩』のブルーノ・ガンツは狂言回しとして、彼の哲学を語らせます。

 とんでもない映画を観てしまったわな。R18+指定「無修正完全ノーカット版」。カップルで観る映画でないことはたしか。。。

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プロフィール

中島孝志(なかじまたかし)
■東京生まれ。早大政経学部政治学科、南カルフォルニア大学大学院修了。PHP研究所、東洋経済新報社を経て独立。経営コンサルタント、経済評論家、ジャーナリスト、作家 (ペンネームは別) 、出版プロデューサー、大学・ビジネススクール講師等ビンボー暇無し。
■講演・セミナーは銀行、メーカー、外資系企業等で大人気。全国紙をはじめ専門誌、永田町メディア、金融経済有料サイト、超大手金融機関等の広報誌から宗教団体機関誌などの連載を30年続ける。
■著訳書は500冊(電子書籍120冊含む)。大臣や経済団体トップなど政財界をはじめとした要人プロデュース延べ500人超。読書は年間3000冊ペース。落語と宝塚歌劇、大衆演劇、そしてシャンソンの熱烈なファン。
■日本青年会議所の「TOYP(人間力)大賞」を87年から3年連続受賞の快挙(横浜JC推挙)。

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