2007年03月13日西武ライオンズ裏金事件

カテゴリー中島孝志の不良オヤジ日記」

 出ましたね、またまた。「栄養代」という名目で選手の歓心を引くプロ野球の裏金事件ですよ。
 一場投手(明大→楽天)の時に、ナベツネさんはじめ、オーナーがドッと辞めたでしょ。普通はこれを教訓として辞めるわな。バレてなかったら、これ幸いと封印しちゃうでしょ。
 けど、西武ライオンズは「見つからなかったもんね。ラッキーなんだもんね」ってんで、ずっと続けてたんですなぁ・・・。

 いやや、さすが堤義明さんが君臨していた会社だけあります。体質はまぁ〜たく変わってないのねぇ。

 けど、よくよく考えたら、いま、プロ野球界の仕組みの中に「希望枠」というのがありますよね。つまり、「この球団に行きたい!」って選手が希望すると、1人だけ叶えられるって取り決めね。
 球団にしてみたら、早めに唾つけて入団の意思をはっきりしてもらえたら、その分、スカウト活動が楽になんだよ。1000万円くらいの経費なんてちょろいもんですよ。

 すべてをガラス張りにするつもりなら、「契約時の裏金」自体も無くしたら? やってんでしょ? ちがう?

 もうドラフトなんて止めたらいいんじゃない?
 そんなことしたら、みな、巨人に採られちゃう?

 どうせFAで採られるんでしょ? せっかく育てて逃げられるくらいなら、最初から巨人にやりゃいいじゃん。

 選手も馬鹿じゃないから、セ・パ両リーグからエースや四番打者をごっそり引き抜く巨人を見たら、「こりゃ、当分、出番はないな」と気づくよ。
 で、選手育成の巧い球団に入るって。で、進化したら、巨人をスルーしてメジャーに行けばいいわけよ。


楽天の野村克則コーチ(背番号73)。親の七光り? いやいや、この人ほどの苦労人はいないと思うよ。

 もうすべての制約を無くしちゃう。そうすっと、資金のある球団はお金使い放題でどっさり採用する。
 貧乏球団なら、「うちは明日、登板できますよ」なんてセールストークしちゃう。「だったら、楽天でもいいかな?」なんて選手も出てくるって。

 「人気球団でなくちゃいや」「お金をたっぷりもらいたい」と考えてる選手ばかりじゃないって。
 やっぱ、野球が好きなんだよ。だから、子どもの頃から夢中になってやってきたわけでしょ。
 ゲームに出られることが、選手にはいちばんのご褒美なわけ。これ以上のものはないんです。何億円もらってたって、ベンチを温めるばかりだったら、こんなに悲しくて惨めなことはないからね。

 余計な制度はいらないと思うよ。それで球団が潰れたらそれは自助努力が足りないせい。
 球団の中でもメッセージ性のないチームって人気ないもんねぇ。
 阪神なんて弱くたって人気あんだからさ。愚息なんか、幼稚園の時から21歳の今日までずっと阪神ファンなんだからさ。毎年、高校野球が終ると、甲子園に応援に行ってるんだからさ。

 金でスター選手を集めたチームに、貧乏チームが挑む。けど、野球って、スターばかりでも勝てないところが面白いわけでさ。貧乏チームが勝っちゃう。
 こういう判官贔屓って、日本人には受けるんだよ。

 いま、プロ野球そのものが人気、無いでしょ。これ、チームが富士山型構造から八ヶ岳型構造になったからだよ。

 やっば、ドリームチームが1個あってさ、このチームに対してどんな手を打ってくるかが見ものなんであって、ユニフォームは違うけど、中身はどれもこれも同じだったらつまんないよ。
 私、巨人がお金でスター選手集めるの大賛成なんだよね。ほら、あそこは監督力にハンデがあるから、選手を強化してちょうどいいくらいなんだよね。

 いま、12球団すべて言えるって人、どれだけいるんだろ?
 私? この前までオリックスが出てきませんでした。「ほらほら、あのイチローがいた球団」って言ってたもんね。楽天のほうがかえって有名だもんねぇ。

 がんばれ、まーちゃん、がんばれ、カツノリ!