2007年10月31日ドラマがきつい!

カテゴリー中島孝志のテレビっ子バンザイ!」

 昨日30日ですけど、『マスコミ電話帳』でお馴染みの宣伝会議で講演してまいりました。
 不思議ですな。広告のコの字も知らない私が講師で、宣伝広告の本をものすくらいのプロが受講生。もち、広告代理店や関係会社に勤務するスペシャリスト、プロフェッショナルの方々もズラリ。
 楽しかったですやんすなぁ。

 何も知らない人相手より、な〜んでも知ってる人相手の方が楽なのよ。話ながら勉強できるんだから。
 とっても勉強になりました。

 つくづく感じたこと。現場のビジネスパーソンは忙しい。とっても忙しい。視聴率が30%だろうが一桁だろうが関係なし。だって、見てないんだもの。
 これには唖然としました。みな知ってるドラマというのは、日曜日にオンエアされるものしかない! これでいいのか? おいおい、DVDで撮ってもチェックしろよ。いいドラマかどうかではなく、時代の匂いちゅうかトレンドちゅうか、これ、必要なんとちゃう? テレビで生きる人、CMで生きる人、宣伝広告で生きる人には必須なんじゃないか?
 ・・・と痛く感じてしまったわけです。

 さてさて、でもさ、テレビ局の現場のドラマ班は頭抱えてるでしょうな。
 なんでか? だって、視聴率取れないんだもん。

 ちょっと前(2000年)の「Beautiful Life(TBS・日曜)」なんて、平均視聴率31.9%、最高41.3%だったんですよ。まっ、脚本(北川悦吏子さん)はいいし、なんたって主演はピカピカのキムタクと常盤貴子さんだもんね。

 それにしても、いまや20%とったら天下をとったようなもの。15%でもOK! 12%でも「まっ、こんな時代だかんね、いいんでないかい?」てな感じ?
 み〜んな、ドラマ見なくなったんだねぇ。「金パチ先生」なんて大変だもんなぁ。
 少子化の影響モロ直撃の学園ドラマは大変だよね。中学生、塾行かなくちゃいけないしさ。「ごくせん!」くらい面白くないと、彼らは見向きもしませんわな。
 まして、今ごろ、妊娠や虐待、いじめや非行なんて、ドラマより現実のほうが先行してるからねぇ。話題性もないわけよ。9.11の後の「ダイ・ハード」みたいなもんだよな。

 さて、そんな中、新ドラマの2〜3回分の視聴率が出ました。以下の通り。

「ガリレオ(フジ・月曜)」23.56%
「暴れん坊ママ(フジ・火曜)」14.80%
「働きマン(日テレ・水曜)」13.84%
「ジョシデカ!(TBS・木曜)」11.93%
「医龍(フジ・木曜)」18.87%
「歌姫(TBS・金曜)」8.94%
「ハタチの恋人(TBS・日曜)」11.05%

 ほかにもいっぱいあんだけど、3分で見るのやめちゃったのばかりだから外しました。
 う〜ん、やっぱ「ガリレオ」か。福山雅治(敬称略、以下同)いいもんなぁ。柴咲コウ、ぶっちゃけ嫌いだけど、存在感はあるよな。「グッドラック」は良かったよ。整備士役ね。

 上戸綾かぁ。崖っぷちだよな。「高校教師」は良かったよ。DVD持ってんだから。「ホテリア!」で転けたもんなぁ。共演が大泉洋? 本気かいな。まっ、下降線をたどるだろうな。名脚本家大石静がどれだけ止めるかが見ものでございます。

 安野モヨコ原作「働きマン」。もっと視聴率取れるんじゃないか。実力的にはいけるよ。演技派の菅野美穂。ちいとも働きマンには見えないけど。これこそ、仲間由紀恵でしょうが。まっ、もこみちがいい演技してる。これ、もこみちのドラマになっちゃった。

「ジョシデカ!」ねぇ。1回目の視聴率が良くて、2回目がガクンと落ちてる。泉ピン子か? あまり見たくないもんな。淋しいのはお前だけじゃない」に出てたときのピン子はいい女だったけどなあ。まっ、いまから25年前のドラマだもんな。 
 ほら、「わた鬼」はレベルがああだから気にならないけど、仲間由紀恵と一緒に出したらやっぱなぁ・・・。

「歌姫」、ものすごく期待してたの。一押しだったの。長瀬智也好きだかんね。「タイガー&ドラゴン」も最高だった。
 TOKIOの面々、大好きなんだよね。できたら、入れてもらいたいくらい。だって、いい仕事してるもんなぁ。松岡君の「夜王」はいつやんの?
 相武紗季は可愛いね。ロバートの秋山竜次がいいじゃん。
 けど、視聴率取れません。私もぶっちゃけ30分見るのがやっとだったんだ。理由? 過剰な土佐弁。これに尽きます。
 俳優の方言て、行き過ぎるとわざとらしい、うざい、ききづらい。なによりうるさい。生活に根ざしてないから、雑音以外のなにものでもないわけ。
 いくらなんでもこんなに使わんだろうし、使っちゃいけない。聞きづらくて見なくなった。「鬼龍院華子」のつもりで使っとるんかいのぉ?

「ハタチの恋人」ですかぁ? 学芸会を見てる感覚に陥るのは私だけ?
 大好きなキョンキョンと市村正親さんが出てるのに。彼ら、コメディ得意だかんね。
 しっかし、さんまさんはないやろ? 本人も「男女7人」でやめときなはれ。軽いドラマって実は難しいんだよ。なぜか? 自然な演技力が求められるからね。「サトウキビ畑」みたいな作った演技で勝負できんのよ。スラップスティックはさ。
 で、これこそ上戸彩でしょう。まさみちゃんのドラマではないな。

 でも、こんなに真剣にドラマ見ちゃっていいんだろうか?
 かくなる上は、「SP(フジ・土曜)」を待つしかないんだろうか。いよいよ真打ち登場てか。V6の岡田准一、真木よう子、それに堤真一の皆さん。演技者がズラリ。これは期待大!


『フライ、ダディ、フライ』以来かな。これも韓国でリメイクされたな。

来年1月より「中島孝志の毒書人倶楽部」をオープンします。詳細は左枠・玉ねぎ坊やの下欄をチェックしてね。