2011年07月18日深読みと広がり。これが読書の醍醐味。

カテゴリー中島孝志の通勤快読 年3000冊の毒書王」

 音声による読書サイトを運営してつくづく感じること。
 
 それは読書の中身を決めるのはどれだけ深く裏読みできるか、どれだけ広くいろんな情報を吸い取ることができるかにある、と思うんです。

 1冊の本を読む。その内容を正確に消化することは大切かもしれません。しかし、これではその本の中身をすり込むだけに過ぎません。0よりはいいでしょうが、「コピー機」になってもつまんないでしょ。

 やっぱ重要なことは、その本に書かれてないことも吸収する。これですよ、これ。まして、それがビジネスに使えるヒントを提案したり暗示してくれたら最高でしょ。

 そんなことできるのか! もちろん1人ではできません。できるわけがありません。読書は活字(著書)との対話ですが、結局、自問自答ですからね。情報はあなた次第。

 しかし、「この本はこういう内容です」という梗概だけで終わらせず、「この著者はこう書いてますけど、以前はこんな風に述べてました」「ほかの著者はこの問題にはこう指摘しています」「こんな情報がもっと勉強になりますよ」。。。このように深読み、裏読み、広がりができてこそ読書です。

 なぜか! 私たちは読書に「生産性」を求めているからです。ずはりいえば、梗概(あらすじ)をインプットするのは「点」に過ぎません。この点を線にするのは読者の知識、経験、それにどれだけ強い問題意識を持っているかどうかで決まります。
 けど、線だけでもまだまだです。

 面にする、立体化しなくては! そのためにはとんでもない方向からの意表を突く解析と提案=インテリジェンスが必須なんです。

「中島孝志の 聴く!通勤快読」は読書を点から線、面、立体へと展開する「武器」です。だから、「たんなる書評サイトではありません」と自負しているわけです。

「1日気づきが遅れれば1日の損ではなく一生の損だ」
「一生勉強というけれども、勉強には旬がある。いま勉強しないでいつするのか」
「知性よりも感性の衰えに危機感を抱こう。この感性の中心は好奇心と向上心だ」
 ・・・中島孝志