2014年01月14日「半沢直樹」の10倍いい「空飛ぶタイヤ」

カテゴリー中島孝志のテレビっ子バンザイ!」

 やっぱWOWOWドラマですな。タブーに切り込めるのも有料ドラマならでは。スポンサーの意向を過度に慮る民放ではとうてい放送できませんわなあ。


 
 モチーフは「脱輪による横浜母子死傷事故」といえば、思い出していただけるでしょうか。モチーフはこれ。限りなくノンフィクションに近いから説得力あるわあ。ま、だから民放には放送できないわけでね。だって、あ、それ、あのメーカーでしょ、って特定されちゃうもん。

 ちっぽけな運送会社の社長が財閥系大手自動車メーカーのリコール隠しを暴こうと孤立無援で戦いを挑みます。つうか戦わざるを得ない。人の命と企業の生き残りがかかってますからね。もちメーカーも命がけで会社挙げて隠蔽します。

 そこに内部告発者とメインバンクの思惑も絡んできて。。。という物語ね。

 「半沢直樹」はしょせん銀行内部のごたごたに過ぎませんけど、こっちはきわめて社会性の強い内容ですわな。

 仲村トオル、田辺誠一、袴田吉彦、萩原聖人、國村隼、大杉漣、遠藤憲一、水野美紀、ミムラ、戸田菜穂・・・出演。
 原作は『半沢直樹』と同じ池井戸潤さん。これで直木賞候補になってますけど、さすがに大手自動車メーカーに配慮したのか、『下町ロケット』で受賞するまで延期されたんかいなあ。
 
 さて「中島孝志の 聴く!通勤快読」でご紹介する本は『三谷幸喜 創作を語る』(三谷幸喜・松野大介著・講談社)です。詳細はこちらからどうぞ。