2014年02月13日これぞ正論! 産経新聞高橋昌之記者の記事に座布団3枚。。。

カテゴリー中島孝志の不良オヤジ日記」

 昨日の名古屋講演会、ご多用の中駆けつけてくださり誠にありがとうございました。80〜100人くらいは参加されていたのではないでしょうか。
 集客していただいた名古屋原原有志の皆さん、ありがとうございます。会場の手配から司会までOさん(一級建築士事務所代表・大学非常勤講師・テレビチャンピオン等々)にはとくにお世話になりました。受付ではOさんの友人の皆さんにもお力添えを頂きました。感謝感謝です。博多、大阪、東京から駆けつけて頂いた原原メンバー&奥様にも感謝深謝多謝でございます。

 大阪でもやろっかな。うん、やろう。。。

 しかし不思議でんなあ。講演が終わってから挨拶に来た若者がいるんですよ。あの細川さんと同じ大学の博士課程に学んでるらしいんだけど、熱心ですなあ。なんとハマっ子。4つ隣の駅なのよね。それが名古屋で遭遇。で、第15期の東京原原に参加したいとのこと。これが縁なんでしょうな。

 B級グルメが縁で原原に参加するメンバーもたくさんいますしね。
 「自ら機会をつくり、機会によって自らを変えよ」とはよくいったもんですな。
 ここというときに一歩踏み出せる人、わかっていても、なんだかんだと理由をつけて踏み出せない人。人生いろいろですなあ。
 で、どちらの人にも同じ時間が流れていて、その時間にはいろんなソフトウエアや人との出逢いみたいなものが乗っかっていて、そういうものがその人の人生を創っていくわけでね。

 怖いですなあ。一歩の違いがすべてを変えてしまうってのは。でも、この一歩踏み出せるかどうかつうのは、いままでの人生のリズムで決まってるわけ。この人生のリズムのことを「性格」というわけ。

 同じ人生でも、たくさんの経験をしている人もいるし、薄っぺらい人もいるわけでね。もったいないつうか。つまらんつうか。ま、ぼんやり生きてられまへんで、正味の話。

 さて、NHK新会長の慰安婦発言がクローズアップされてますな。
 で、「これが問題なら、テレ朝とTBSはどうなのよ? 放送法違反じゃね?」という正論が産経新聞(2月8日)に配信されました。

 書いたのは高橋さん。これ、正論です。たしかにその通り。まあ、テレ朝とTBSはスルーするか、さらに詭弁を弄してとんでも論を展開するかもしれませんな。

 発端は、NHK新会長の籾井勝人さんが1月25日の就任会見で、慰安婦問題についてあくまでも「個人的見解」と断った上で述べた意見。

 「今のモラルでは悪いことだが、当時の戦争地域には大体つきものだったと思う」

 これ、どこが間違いなの?

 朝日と毎日新聞は相変わらず批判記事と社説で大々的にかみつきました。まあ、こんなときくらいしか存在感ないからなあ。最近とくに。

 で、「彼らの指摘には多くの疑問があり、籾井氏の発言が放送法上問題だというなら、朝日新聞社が「報道ステーション」、毎日新聞社が「NEWS23(これは知らなかった)」でやっていることこそ放送法違反だと思う」と高橋さんは述べています。

 籾井さんの発言を忠実に振り返ると次の通り。

 「慰安婦は、今のモラルでは悪い。僕はいいと言っているのではない。しかし、そのときの現実としてあった。この2つを分けないと分かりづらい」
 「個人的見解だが、韓国だけではなく、戦争地域に僕はあったと思う。ほかの地域になかったという証拠はない。ドイツにもフランスにも、ヨーロッパにはどこでもあっただろう。なぜオランダにはいまでも飾り窓があるのか」

 「この問題は、韓国が日本だけが強制連行したように主張するから話がややこしい。それは日韓基本条約で国際的には解決している。それを蒸し返されるのはおかしい」

 これ、どこが悪いの? 事実でしょ。ついでにいえば、ベトナム戦争でかり出された韓国軍兵士はいったいあの地で何をしたの? ご自分の胸に手を当てて考えてみたらいいんだけど、そもそも、そういうことってしない人たちなのよね。いつも被害者という立ち位置が固定されてるから、「視点を変える」ということがそもそも無理なわけ。

 で、この発言について、朝日新聞は朝刊の社説で「あまりに不安な船出」と題し、「公共放送のトップを任せられるのか。強い不安を感じる」「NHKが向くべきは政府ではなく、受信料を納める国民の方である。放送内容が政府の宣伝ととられれば、海外での信頼もかえって損なわれよう」「これ(慰安婦に関する発言)には与野党から批判が相次ぎ、韓国でも反発を招いた」・・・と指摘。

 毎日新聞の社説はさらに過激。見出しは「公共放送の信頼を失った」。
 「従軍慰安婦問題などについて、不見識な発言を繰り返した。公共放送のトップとしての自覚のなさ、国際感覚の欠如に驚くばかりだ」
 その資質が大いに疑問視され、進退が問われてもおかしくない。そして、彼を選んだ経営委員会も任命責任を免れない」

 高橋記者は冷徹に分析しています。

 「籾井氏は記者会見で記者からの質問に答え、「個人的見解だが…」とことわったうえで先の発言をしている」
 「記者のほうが、「これは会長の記者会見の場だから、個人的見解は認めれない」と一方的に決めつけた」
 「籾井氏は「それなら発言を取り消します」と答えた」
 「その記者は「取り消すことはできませんよ」とこれまた一方的に決めつけた」

 記者って偉いんでね。検察官と裁判官を超えてますな。

 で、高橋さん。
 「このやりとりは記者の側に問題があります」と。理由は、「個人的見解は認めない」なら、籾井氏の発言時点で「認められない」と宣言すべきでは?」
 「発言を聞いた後で「個人的見解は認められない」「取り消すことはできない」と決めつけるのは、だまし討ちのようなものでは?」

 「記者会見はNHK会長としてのものであっても、「個人的見解を述べてはいけない」という決まりはない」
 「本人が「個人的見解」と断っているなら、そう受け止めるべきでは?」
 「記事を書くにしてに、「これは個人的見解ということですが・・・」と付記すべきでは?」
 
 つまり、自分たちの都合ばかり押しつけないで「フェア」にやりなさいよ、と高橋さんは述べているわけですね。

 「朝日・毎日両紙が記事の中でそれを曖昧にして「NHK会長としての発言」として報道するのは、読者に対して正確な記者会見の内容を伝えていることにはならない」

 その通りです。私は朝日新聞を契約してますが、NHK会長としての公的意見だと思ってましたからね。今後、朝日新聞の記事は他紙で裏をとらなくちゃ。

 発言内容についても述べておられます。

 「籾井氏はまず「慰安婦は、今のモラルでは悪い。僕はいいと言っているのではない、と前置きしている」

 つまり、現在の認識では「悪い」と言ってるわけです。

 「個人的見解だが、韓国だけではなく、戦争地域に僕はあったと思う。ほかの地域になかったという証拠はない」

 先の戦争における事実認識ですね。これは。どこに問題があるの?

 当時、多くの国が軍用慰安所を設置し、占領地でレイプを行っていたことは、それこそたくさんの資料や事実で明らかになっていますよね。

 これが歴史的事実です。ところが、朝日と毎日だけが「日本だけが慰安婦をかかえていた」とどうしてあえていわなければならないのか? その目的はなんなのでしょうか? この2つの新聞はいったい国民をどこに運びたいのでしょうか。。。
 
 「韓国が日本だけが強制連行したように主張するから話がややこしい。それは日韓基本条約で国際的には解決している。蒸し返されるのはおかしい」と籾井さんは述べています。事実の通りですよ。

 朝日新聞は「韓国でも反発を招いた」。毎日新聞は「(韓国との)溝は深まるばかりだ」。そして「籾井氏の発言は不見識だ」と書く。
 「事実について韓国が反発したら問題だというのでしょうか?」「どこの国の国民のための新聞なのか?」と高橋さん。

 朝日と毎日は、「籾井発言を政府の立場に寄り添うような発言」という見解を示していますが、籾井さんはひと言も触れていません。両紙が勝手に思い込んでいるだけです。その意見を私たち読者は押しつけられていたわけです。

 両紙が「放送法上問題」と指摘していますが、籾井発言は記者会見でのものです。NHKで放送したわけではありません。
 「これを問題だというなら、朝日、毎日が系列テレビ局のニュースで行っていることこそ放送法違反になりますよ」
 
 新聞は会社の主張を「社説」として掲げますが、テレビ局は放送法によってできません。新聞は憲法によってだれでも発行可能とされていますが、テレビは許認可事業です。結果として、表現するとき放送法で「政治的公平」が義務づけられています。

 「報道ステーション」「NEWS23」の報道の仕方には「問題があるのではないか」と高橋さん。というのも、「報道ステーション」には朝日新聞の恵村順一郎論説委員。「NEWS23」には毎日新聞の岸井成格特別編集委員。この2人がコメンテーターだそうですが、「純粋な政策的解説を超えて、両社の政治的主張を堂々と展開している」とのこと。キャスターというのもいるんでしょうが、反対の議論を紹介するわけでもなく、たんなる「うなずき屋さん」。

 「朝日と毎日の主張を事実上そのまま放送」「政治的公平を義務づけた放送法違反」ではないか、と高橋さん。

 たしかに「政治的公平」というなら、政治的に対立する問題を取り上げるときには、意見の異なるコメンテーターを複数出演させるのが当然ですよね。

 「恵村、岸井両氏が明らかに政治的公平さを欠いた発言をしたり、明らかに事実に反する発言をしたりした場合、両局に電話して抗議し、訂正を求めるようにしています。しかし両局とも電話に出るのは窓口の女性で、私の抗議や訂正要請にも「担当者に伝えます」としか言わず、それによって番組内で訂正や謝罪が行われたことはありません」とのこと。ま、そうでしょ。

 「もういい加減、現実離れしたきれいごとの空論や、自らと主張が異なる政権をたたくためなら何でもやる、という政治的な思惑に満ちた報道はやめようではありませんか」

 お見事。新聞記者にも優秀な人っているんですね。目から鱗です。

 ただ籾井さんに1つだけ注文をつけるなら、ドイツやフランス、オランダという国名を出す必要はありませんでしたね。かつてオランダ人慰安婦問題を日本軍は抱えていました。中国と韓国だけにとどめておけばいいわけで、あえてヨーロッパまで巻き込む必要はありませんでした。

 先日のブログに書いたとおり、日本は絶対に孤立してはいけないんです。味方をつくることよりも敵をつくらないこと。つけいる隙を見せないこと。これがキモです。この部分のみヘタ打ったなあ。。。と思います。


 さて「中島孝志の 聴く!通勤快読」でご紹介する本は『政治の急所』(飯島勲著・文藝春秋)です。ホントは紹介するつもりなかったんだけど、昨日の通勤快読と2冊とも、名古屋講演会で紹介したのでしょうがない。。。詳細はこちらからどうぞ。