2015年03月04日「雪の金沢!美味美酒美妓美泉の旅」(その3)。。。

カテゴリー中島孝志の「日本伝統文化研究会」」

 スピ研とっても良かったっす。感動メールがわんさと届いてます。たしかに。。。「凄い!」のひと言ですわな。
 ホンモノは肩の力が抜けてますな。所作に力みがありません。まさに「木鶏」でんな。
 メンバーの皆さんにはレジメ(当日配布済み)と写真(扇情カメラマン中島孝志)をメーリングリストに添付してお届けしています。ご確認ください。
 ブログに掲載すんの、どうしよっか〜と迷っとります。ま、やんないわな。


 さて、こちら「原原金沢ツアー(大人の修学旅行)」でございます。。。
 最近、当然なんだけど、テレビでやいのやいの金沢特集なんぞが組まれてまして、今年は金沢一人勝ちのようですな。。。

 で、私たちもめちゃ美味いランチつうか呑み会のあと、市内の風情ある処を散策しました。。。



 まずは主計町(かずえまち)をむきつけき男たちがぶらぶらぶらぶら。絵にならん!
 加賀藩士・富田主計(とだかずえ)の屋敷があったとこですな。 

 犀川は「おとこ川」、この浅野川が「おんな川」と呼ばれるとか。

 盛んなのは鮎釣り。鮎釣りは竿さばきが剣術にも通じるので、加賀藩では武士だけに許されました。加賀100万石という巨大な外様大名。懐疑的な幕府への信奉遠慮でしょう。

 そこかしこに五木寛之さんの案内文なんぞもありまして。。。芸妓りん也と老詩人高橋冬二郎の物語。



「暗、と、明。泉鏡花にはあけの明星をよんだ句があります。そこで、あかり坂。よし、これできまった」(『金沢ものがたり 主計町あかり坂』)
 このあかり坂から久保市乙剣宮(くぼいちおとつるぎぐう)へと上がってまいりました。




金沢蓄音器館。蓄音器がなんと600台超も収蔵されてます。常時150台展示。試聴もできるんだから。

 いい音ですなあ。。。蓄音器。昔、バンドワゴンを何台も聴き比べしたことかありますけど、蓄音器つう超アナログ楽器の音がなんともいえない魅力。ここでは毎月、多種多彩な音楽会、聴き比べのイベントが開催されてます。


館長は八日市屋典之さん。すごい由緒あるお名前ですね。

 レコード、オーディオ販売の卸小売店を経営され、アンサンブル金沢、金沢にし・ひがし芸妓連、地元歌手の作品など、あまたのCDとDVDをプロデュースされておられるとか。10月にもまた聴きに来たいな。5月も金沢入りするかもしれんし。。。


室生犀星、泉鏡花などなど、たくさんの作家を輩出している金沢らしい。朗読会とか読書会が盛んなのね。

 「金沢の3文豪」といえば徳田秋声、泉鏡花、室生犀星ですね。17歳で上京して紅葉門下となったのが泉鏡花。その鏡花の仲介で紅葉門下となれたのが秋声です。
 以前、鏡花の作品を映画化した「湯島の白梅」を紹介したことがありましたね。原作『婦系図』は彼の出世作であり、自分の原体験を小説にしたものです。
 ブログに書いたとおり、元芸者のお蔦と別れるよう強要したのは師匠の紅葉。原作と違うのは、師匠が亡くなるとさっさと一緒になってしまうとこ。ま、それが一番。



 ひがしに移動中、ユニークな喫茶店を発見!


う〜ん。そういうことなのね〜。。。


 なかなか美味そうなのよ。道路を挟んで向かい側にあるビストロも美味しそうだし、ひがしにも美味しそうなレストランがいろいろあったし。こういう町は食通が多いから当然、食のレベルは高いわなあ。

 次回はひがし町です。お楽しみに。こりゃ10回では終わらんばい。。。


 今日のメルマガでご紹介する本は「金沢の不思議」(村松友視著・中央公論新社・1,890円)です。