2017年03月04日「ラ・ラ・ランド」

カテゴリー中島孝志の不良映画日記」

 今日は新潟原原オーラスです。メンバーはご参集ください。相変わらず東京、大阪からの参加が多く、地元新潟を凌駕しております。明日は雪の魚沼でたっぷり新潟を満喫します。お楽しみに。。。
 私は「週末パス」で新潟入りです。いま、JRはいろんなサービスが目白押しです。これは週末の土日休日得割りサービスなんすよね。乗り放題降り放題なのよ。まさに今日明日のイベントにどんぴしゃでやんす。。。


 さて、やっぱオペラとかミュージカルの映画化って合わんのかなあ。つうのも、「レ・ミゼラブル」なんて4回観たのにほとんど寝てましたからね。DVDも持ってるけどやっぱ「睡眠薬」。なんでかなあ。。。

 で、この映画は道路(ロサンゼルス南部ジャッジ・ハリー・プレガーソンIC)封鎖して、なんとまあ派手なオープニングやのー。ま、いつものように、なんの深みもないヤンキー向き音楽映画かいな、と少々呆れて観てたわけですが・・・。

 最後の30分。脚本換えましたね。ハリウッドは何人もの脚本家を競わせて書かせますからね。ラストは何通りも用意されてたと思うけどさ。。。

 夢を換えて成功をつかむ人もいれば、こだわって、夢にすがりついて成功をつかむ人もいるわけでね・・・夢をいったんレイオフして、とりあえず目の前の成功をつかむ、つう手もありでしょうし、ずっと追いかけなければならんものでもないしぃ。

 けど、それを「変節」つうのかな。でも変節って大切だと思うのよ。つうのも、世の中で成功してる人(傍で見てて)って、この道ン十年つう人、意外と少ないのよ。「いつの間にかこうなってました」つうのが圧倒的です。

 幸之助さんなんか典型でしょ。今日、新潟原原でとくとお話しますけどね。

 狭い了見、狭い世間、狭い視野で「成功」なんてあまり意識せんでもええんちゃう。「いま」「ここで」「与えられた仕事」「期待されてること」「やるべきこと」を淡々とやればええんちゃう?

 仕事ってのは「人」に繋がってましてね。人との出会いがいろんなチャンスに遭遇させてくれる、と思うのね。みずから「機会」をつくり、「機会」によってみずからを変える、つう仕掛けが大切なわけ。すると善循環にのれると思うのよ。犬も歩けば棒に当たるんですから、人が歩いたら何に当たるかわからんわけ。一寸先は闇。
 いままでと同じ人と会い、いままでと同じことして変われる、と考えるほうがおかしいよね。変われる要素1つもないもん。

 さてさて、愛する女性はパリに行き、男は売れっ子バンドを辞めて原点に戻り、最初の夢を実現しようと街に留まる。5年後、女は大女優となって幸せな家庭を築き、男は繁盛するジャズクラブのオーナー兼たまにピアニスト・・・。

 大女優となるきっかけをつくったのは明らかに男。忘れていた夢を思い出させてくれたのは女。結ばれなくたって「いい関係」。同志つうんかな。かえってそのほうが長続きするかもしれんな。

 なんとも洒落た映画。いいね、ラスト。アカデミー賞が白人ばっか受賞してるんで人種差別だ、つう批判はわかるけど、これ、作品賞じゃないの。『ムーンライト』観てないからわからんけど、これでええんちゃう。

 「トランプ」が災いしたかな。



 『ラ・ラ・ランド』(La La Land)。脚本・監督デミアン・チャゼル。主演ライアン・ゴズリング&エマ・ストーン。2人とも全編吹き替え無しっす。さすがプロ。ゴールデングローブ賞は史上最多7部門受賞。アカデミー賞では史上最多14ノミネート(97年『タイタニック』と並ぶ)。最多6部門受賞。

 作品賞受賞は発表者のミステイクがご愛敬でしたけど。

 エマ・ストーンはラストシーンのためにダイエットしてたね。ふくらはぎが細い細い。

 日本アカデミー主演男優賞はマツケン(『聖の青春』『怒り』)にとらせたかったなあ。。。