2018年05月11日この漫画にはまってますーーー。

カテゴリー中島孝志の通勤快読 年3000冊の毒書王」

 なんつうか、昔から漫画好きなんです。といっても、上村一夫の劇画とかつげ義春とか、滝田ゆう、とかね。

 最近はまってる漫画が2つありまして。。。いずれ「通勤快読」でじっくりその面白さをお伝えしたいんですけどね。

 1つは『荷風になりたい』なんすよ。

 なんつうか、自分の欲望のままに生きた荷風。それは見事な生き様でしたし、ある意味、こんな私が幸せに死んじゃいけないんだ、とばかりに、超金持ちでありながら「孤独死」を選んだ覚悟の死のような。



 荷風とつきあった女はみな不幸でした。けど、荷風と生きていた時は幸福だったと思う。打算に生きた女もたくさんいたし、荷風に人生を捧げた女もたくさんいたし。そのどれもが長続きしなかった。5年を超えた女は歌1人だったんじゃないかな。

 その歌。あの加賀屋につとめていて、日本橋に暮らす荷風のとこまで訪ねてきたとか。その後、東京で店を出したものの左前。七尾に戻っていったとか。

 女に生きた男。慶應文学部をつくり。三田文学を創刊した男。最後の最後まで女を愛した男。女で痛い目に遭い、懲りずに女に生きた男。

 まあ、人生棒に振るものと遭遇できただけで幸せなのかも。

 もう1冊は『デイジー・ラック』。18年前に連載したけどあまりの不人気で打ち切られた、という曰く付きの漫画。だけど、20作超の中でいちばん思い入れがあるんだとか。



 そりゃそうすよね。

 18年遅れてようやく時代が追いついた。で、NHKでドラマ化。面白いのよ。これが。。。

 いま、ドラマも映画も漫画に依存。そういえば、『デイジー・ラック』の漫画家にしても、大ヒットドラマがあればこそのリターンマッチ。


 今日の「通勤快読」でご紹介する本は「霊長類ヒト科動物図鑑 後編」(向田邦子著・713円・文藝春秋)です。