2018年08月10日殺人的猛暑にはこれがいちばん!その5

カテゴリー中島孝志の不良オヤジ日記」

 台風直前は少し涼しげになりますが、一過。猛烈な熱暑に見舞われます。

 クールライフのアイデア第5弾はこれです・・・「怪談」。

 先頃亡くなられた歌丸師匠の会では半年がかりでそれぞれ「牡丹灯籠」と「真景累が淵」を演って頂いたのを拝聴した覚えがあります。

 どちらも明治の名人三遊亭圓朝の作。落語の怪談噺ですな。

 圓朝の「怪談牡丹灯籠」の速記本は22章に分かれてるそうです。怖いのはもち、絶世の美女お露さん。昔々、映画で赤座美代子さん演ずるお露さんを見て、怖くて怖くてしょうがなかったですね。たしか小学生の頃だと思います。




大ネタですから夏の独演会がチャンス。

 牡丹細工の灯籠の灯りが透き通ったように白い女の顔に映えるとこなんざ、ゾクゾクっとするわけ。これ、美人だから怖いんでね。ガンバレルーヤのよしこだったら笑ってしまいます。小雪です! 多部未華子! どこがや?

 カランコロンと♪下駄を鳴らしてヤツは来る♪わけで、かまやつひろしだわな、これじゃ。では、どちらがカランでどちらがコロン? 喜久翁師匠ですわな、これじゃ。

 新三郎とお露の場面はほんの序の口。ほんに怖いのは伴蔵という下男の変心ですよ。


志の輔師匠が2時間半超の熱演(下北沢・本多劇場)。

 悪党が悪さをするのは当たり前。虫も殺さないヤツが平気で人を惨殺する。 怖いのは幽霊ではなく人間。人間の心なのよ。ゾッとする冷酷さ。刃よりも冷たい心。
 
 それがだれの心にもあることを思い出させるから怖いわけでね。
 
 時と場合によっては鬼にもなれば蛇にもなる。このコントラストが恐ろしいのよ。


 さて、今日の「通勤快読」でご紹介する本は「サラリーマンの力」(亀渕昭信著・756円・集英社)です。