2018年12月02日千本釈迦堂こと「大報恩寺展」(東京国立博物館)

カテゴリー中島孝志の「日本伝統文化研究会」」

 東京国立博物館。時間があると覗いてます。月3回は通ってるなあ。芸大を上がった上野桜木でのんだくれるために通ってるようなもんでね。芸術だとか美学なんてのとはほど遠いわけでね。

 いつもは博多と出雲原原の帰り、つまり、羽田空港に到着しますと、ちょいと足を伸ばして行くわけ。

 今回もそう。しばらくぶり、つうか、千本釈迦堂(正確には大報恩寺・真言宗智山派。名古屋原原メンバーの吉川住職もたしかそうでんな)てしょっちゅう行ってますんでね。毎年12月の7日と8日には「大根炊き」がありますもんね。

 ただでっせーー。大根を輪切りにましてな。切り口に梵字が書かれた「魔除けもん」なんすよね。ご利益を求めてたくさんの参拝者が来ます。2日で1万食は超えるんですから凄いわな。1度並んで食べたらもう1度並ぶ、つう人もいるでしょうな。

 「応仁の乱」で唯一残ったお寺さんなんで、京都市内ではいちばん古い。木造の本堂は国宝ですもん。

 4年間京都に住んでましたけど(壬生御所内町)、花見小路に行く時は六角堂を横に見て、上七軒で呑む時は北野天満宮から千本釈迦堂をフラフラフラフラ。

 ですんで、いまさらつう感じなんすけど、今回は本堂の秘仏が拝見できるつうんで・・・。

 ああ、十大弟子もこう陳列したらなかなか見応えあるなあ、六観音もそう。なるほどなー。行って正解。まあ、いつもの展示会と比べたら小規模。隣の「デュシャン展」と半分こ。




六観音の「聖観音菩薩立像(重文)」だけ写真撮影可。

最近、撮影可とするケース増えましたな。インスタ映えだと動員力あるもんなあ。



 六観音は、密教では六道輪廻と相対してましてね。たとえば、天=如意輪観音、人間界=准胝観音、餓鬼道=千手観音、阿修羅道=十一面観音、畜生道=馬頭観音、そして地獄道=聖観音というようにね。

 六道の衆生を済度して頂ける、ありがたい観音様です。