2019年05月22日宝塚歌劇月組『夢現無双-吉川英治原作「宮本武蔵」より-』『レビュー・エキゾチカ クルンテープ天使の都』

カテゴリー中島孝志の落語・演劇・タカラヅカ万歳!」

 ベストセラー小説を舞台にしちゃいました。なんでもやっちゃう宝塚ですわな。

 武蔵役は珠城りょうさん。お通に美園さくらさん。新トップコンビのお披露目公演でもあります。

 美剣士佐々木小次郎は? 美弥るりちゃん。

 しかし原作にここまで忠実になぞらえるとはねー。宍戸梅軒まで登場しちゃう。これを夏目雅子さんの姪っこ風間柚乃さんが演じてるんだよなー。凛々しくて素敵ですよ。夏目雅子さんの宝塚男役なんて見てみたかったもんねー。



 「小次郎破れたり」
 「なぜだ?」
 「どうして刀のサヤを捨てた?」

 定番のセリフもすらすら。うんうん、ありましたありました。

 「宮本武蔵」と言えば、東映映画のヒット作品。居合道の達人だった萬屋錦之介さんが演じてましたよね。小次郎役は鶴田浩二さん、高倉健さん、とかね。物干し竿と言われた刀を背負ってカッコイイわけ。

 チビの頃、30センチ定規を刀に見立てて背中にさして遊んでもんなあ。

 時代はご存じのように戦国時代から安土桃山。いよいよ関ヶ原の戦も終わり、徳川の時代かという時ですよね。作州宮本村・新免武蔵(しんめんたけぞう)が僧沢庵に導かれ、宮本武蔵(みやもとむさし)と改め剣の道を極めます。

 短時間に巌流島の戦いまで演じきるんですから大変ですわな。