2019年06月09日「水木しげる魂の漫画展」

カテゴリー中島孝志の「日本伝統文化研究会」」

 楽しみに待ってたんすよ。明日はメルマガ会員向けの「経済教室無料講演会」。データとかチェックせんといかんのやけど、やっぱ初日に行きたいわな。





 大好きな水木しげる先生の漫画展が横浜そごうで開催されるわけ。水木ワールドにどっぷり浸かれるわな。しかも所々に映像で「水木しげる人生のエポックメイキング映像」をなんと人気弁士坂本頼光さんが紙芝居、活動写真の名調子で解説してくれる、という趣向。



 本もグッズもどっさり購入。『方丈記』描いてるのね。読みたいなあ。



 「好きなことをしなさい」という言葉が水木さんらしくていい。本でもいつも触れてるし、カタログにも書かれてたなあ。持論なんだろうね。

 優秀な兄たちとちがって勉強ダメ。絵の才能はすごくて、小学校の教頭先生が惚れ込んだ。この人が二科展の審査員もしてまして、個展をしなさい、と激励してくれたらしい。

 本格的な絵も抜群に巧いのよね。

 21歳で兵隊にとられて、ラバウルで被爆。片腕が消えました。商戦直後、食べられなくて食べられなくて、上京してもぜんぜんダメだけど、紙芝居と貸本に必死に描いた。

 けど、食べられない。悪魔になって死ぬほど働いても食べられないのか・・・と怒りのままに描いたのが当たります。

 それが『悪魔くん』。『ゲゲゲの鬼太郎』『河童の三平』と代表作ですよね。


クリアファイル買いました。

 本名は水木じゃないのよ。たまたま住んでた水木荘を訪ねてくる紙芝居屋さんがいつもいつも「水木さん」と呼んで本名(武良茂)を覚えてくれなかった。なら水木でいいやってなわけ。

 ここらあたりがいい加減でいいね。お化けは子供の頃から近所の「のんのんばあ」に訓育されたみたい。その後、ラバウルで戦友が続々と死んでいく中、たくさんの霊と出会ったようですな。

 おもしろいでな。

 水木さんの言葉はすばらしいのがたくさんありますけど、「私が幸福だと言われるのは、長生きして、勲章をもらって、偉くなったからではありません。好きな道で60年以上も奮闘して、ついに食いきったからです」つうのが素敵でんな。

 人生は基本、暇つぶしですけど、嫌なこと辛いことを続けるのは難儀やなー。それじゃ「難行苦行」でんなー。人生の基本は「易行楽行」だと思うね。

 水木さんという人は40歳でようやく食べられるようになります。「幸福の7箇条」は先週、新潟原原ではじめて紹介しましたけど、なかなかいいわな。