2019年08月27日昨日配信の「経済教室」を公開します。

カテゴリー中島孝志の不良オヤジ日記」

 忘れないうちに・・・空売り比率49.2%。裁定売り残1兆6000億円は過去最大。買い戻し期待ですな。

 大騒ぎしてまんなあ。そうそう、「GSOMIA破棄」ですよ。
 韓国と戦争すんじゃね? 日本人女性が韓国に遊びに行くと「強姦」されるから気をつけましょ、みたいな風潮になりつつあります。

 北朝鮮より敵国になってんじゃね? 北は仮想敵、南は真実の敵・・・なんてね。

 ちょっと地球を俯瞰して眺めてみませんか? すると、おかしいことに気づきません?

 まず、トランプさんがなーんにも仲介しなかったこと。
 
 日本と韓国てのはそれぞれが直に結びついてるんじゃなくて、アメリカをリンクピンとして結びついてるわけ。そもそも協定を締結したのもアメリカのごり押しでしたからね。北朝鮮ミサイル乱発という表の問題ではなく中国包囲網という裏の問題(ホントの狙い)があったわけでね。

 アメリカの都合最優先でした。

 ところが、GSOMIA破棄のタイミングでTwitterもない。深く考えてた? ありえませんね。瞬間湯沸かし器を気取りながらきちんと想定して発言内容とタイミングを用意する人ですから(知ってた?)。

 次に、文在寅さんに憑依してみましょ。すると何かが見えてくるかもしれません。

 私、よくトランプさんとか文在寅さんに憑依して考えてみてるんですよ。
   
 ま、そういうわけなんで「日曜深夜配信の経済教室メルマガ」に少し付け加えてブログにアップしたい、と思います。で、来月からトライしてください。

 タイトルは「自壊する文在寅政権! GSOMIA破棄の裏で起きている大変なこと!」ですが、「大変なこと」はホントに大変なことなんですけど、日本政府も役所も公表しませんね。

 で、これは近々、お話します。というのも、今日の深夜は「逆イールドなんか怖くない!リセッションはありえない」というテーマで配信するつもりだからです。お伝えしたいことが多すぎるのよ。投資に関するインテリジェンスは「どん底メルマガ」に掲載してますけどね。

 さて、本文は以下の通り。
 
・・・・・・・・・・掲載・・・・・・・・
 おばんでがんす。中島孝志の「経済教室メルマガ」でがんす。

 さて、「GSOMIA(軍事情報包括保護協定)破棄」の問題で連日、ワイドショーが取り上げてますね。よっぽどネタがないんでしょうな。

 日本政府は「ノーリアクション」が正解。明日28日に自民党が外交部会と国防会議を合同で開催するみたいですけど、「非難決議」とかしないことです。



この協定は1年更新。マンションと同じで、更新前に破棄を通告するだけで契約解除になる、というもの。韓国が破棄を通告(8/22)してるんですから、「遺憾です」とか「それはダメだ」といえる代物ではないのよ。

 「あっそう」「毎度おおきに」で終わり。 

 そもそもの経緯はご存じのように、アメリカが李明博さんと朴槿恵さんにごり押しして成立した協定ですからね。ホントは12年6月に締結されるはずでしたけど、李さんが1時間前にドタキャン。で、朴さん時代の16年11月に締結したわけ。

 サヨクの文さんがすんなり更新するはずないじゃん。日韓対立を破棄チャンス、とタイミングを図ってたはず。ですから、ホントはかなり前から決めてたと思うよ。


明々白々の憲法違反なんだけどね。ポンペイオとボルトンは非難したけどトランプはスルーだったな。どうして?

 トランプは怒り心頭? 実は怒ってるフリしてるだけ。だって影響ないんだもん。というより、破棄が正解。なぜか?

1韓国の情報は米軍からいくらでも入ります。
2日本への情報提供は「ガセネタ」をわざと混入させてかく乱させるなど、とてもアメリカを介した同盟国とは思えないことばかりでした。
3なにより、日本から提供する「機密情報」が北と中国にダダ洩れ。

 文さんが破棄してくれて、日本政府はホッとしてるはずです。じゃんじゃん。



 文さんはこれから大変ですよ。日本政府による韓国ホワイト国除外に対して、文さんは日本をホワイト国から除外。喧嘩ならこれでおあいこ。ところが、文さんは過剰反応。さらにエスカレートさせました。

 それが今回の「GSOMIA破棄」ですよね。

 日本政府が絶対に外してはいけないポイントがあります。それは諸外国がどう思うか、どう判断するか、どう映るか、を常に意識しておくこと。

 「たしかに日本が正しいみたいだね。韓国がやってることは嫌がらせ以外の何ものでもないね」

 諸外国にこう思わせないとダメ。そのためには、日本は極めて冷静であること。淡々と言うべきことを言い、やるべきことをやる。ただし、諸外国が、なるほど、そうなんだ、と納得してもらえるようにすること。

 極端なことを言うと、韓国が納得するかどうかなんてどうでもええねん。諸外国が納得するよう、徹底的に懇切丁寧に説明して回ること。

 早い話が「味方づくり」なんですよ。

 日本人て「竹を割ったようなパーソナリティ」ですから面倒くさいこと、ややこしいこと、何度も蒸し返されることが大嫌い、なのよ。ヤッコさんはそこが狙い目。プレイヤーを換えては何度も何度もしつこく議論を蒸し返してきます。「もう疲れた」と日本が投げることを待ってるわけ。だから、バカでもタフな奴に交渉させないといけないわけ。

 「正義は必ず勝つ」「天は正義に味方する」なんて都合のいいこと考えるのも日本人の特徴です。あのね、昔、中国の偉いさんからこんなこと教わったことがあります。

 「天の龍は地の蛇に勝てない」

 痺れましたね。そうそう、正義だとか正論だから勝てるわけじゃないの。周囲のギャラリーを味方につけないとあかんねん。ユダヤ人は得意ですよー。レフェリーを味方にするのがね。途中でルールも変えちゃいますから。

 独りよがりでは負けます。味方を作る。たくさん作る。そのための「工作」を怠りなく。

 戦前の日本が国際連盟から脱退せざるをえなかったのもそう。本来は脱退なんてしなくてもよかった。というか、しちゃいけなかった。当事者の松岡洋右も後悔してたもんね。
 「理由」「根拠」は日本のほうが正論。リットン調査団の報告書なんてインチキでしたから。けど、大切なことは「味方づくり」だったのよ。正義だとか正論とか関係ないの。邪魔なんだよね、実は。

いまの外務省にどれだけできるか不安です。いまだに「鹿鳴館外交」しかできない様子だもん。優秀な人材もいますよ。私の知人友人にもたくさんいます。

 幸いなことに、世界最強のアメリカが日本政府の「味方」と明白に示しています。「韓国」ではなく「文在寅政権は嘘つきだ」と公式に表明しています。

 「文在寅政権に強い懸念と失望を表明する」
 「青瓦台がGSOMIA破棄について、米国が理解を示したと説明しているが、『lie』だ。明確に言って事実ではない。駐米韓国大使館と韓国外交部に抗議した」

 国務省、国防総省はGSOMIA継続を韓国に説得してましたし、日韓対立にも中立でした。どちらもアメリカの同盟国ですからね。しかし、いま、トランプだけでなく国務省と国防省も豹変。

 トランプはまだささやいていませんが、「そうか、文在寅大統領殿は私より金正恩の言うことを聞くんだな」と近々Twitterするのでは?

 しないかなー。しないよなー。GSOMIA破棄はトランプの戦略でもありますからね。こんなこと言うとこんがらがります? でもそうだもの。

 すべて文さんのおかげ。日本政府は黙して語らず。文さんのいうことなすことを傍観していればいいんです。「信用状保証取りやめ」なんてしなくていいの。

 必ず動きがあります。けど、いま、もっと重要なことが起きてるんですけどね。メディアは節穴ですから気づいてませんな。これについては近々お知らせします。

 今回はこのへんでよかろうかい。

・・・・・・以上・・・・・・

 時々、「?」と感じる処もあったと思います。まあ、「経済教室」を読んでればわかってきますよ。世界の動き、トランプの戦略、ホントは日本を、東アジアを、半島、大陸、そして列島を地政学的にどうしようと考えているのか・・・日本政府は拒否するのか受容するのか、もね。

 世界の動きは複雑怪奇なんすよ。いまや平沼騏一郎の時代どころではありませんよ。あの時は「独ソ不可侵条約」がいきなり結ばれたりしてね。けど、複雑でも怪奇でもありませんでした。当然のことでしたよ。

 わかる人にはわかる。わからない人には永遠にわからない。わからなくてもかまわないけど、興味と関心、好奇心を喪っては終わりだわな。つまらんつまらんつまらん。