2009年10月19日「自己プロデュース力」 島田紳助著 ワニブックス 880円

カテゴリー中島孝志の通勤快読 年3000冊の毒書王」

「ビジネス版すべらない話」といわれている原理原則研究会の第2回目は明日20日(火)です。テーマは「人望力の研究」です。中島孝志のたっぷりの講義&某著名経営者の秘蔵DVDを少しご紹介したいと思います。

 さて、本書は2007年 3月にNSC(吉本総合芸能学院)で行われた特別講義の一部を単行本化したものです。本来は、『紳竜の研究』というDVDなんです。

 いま、司会にユニットのプロデュースに、さらには飲食店等の商売にと、幅広く活躍している紳助さんによる「自分を売出す全方法」といって内容になってますね。

 なんといっても、プロデュース力には実績がありますもんね。私も本のベストセラーのプロデュースなら負けない自信はありますが、さすがの紳助さん。勉強になりました。

「クイズ ヘキサゴン?」のお馬鹿タレントたち。すなわち、羞恥心とかPaboをユニットにしてブレイクさせ、08年の紅白歌合戦にまで出演させた力量を見れば、マーケティング能力とプロデュース能力はそこらへんの代理店では適わないほど尖っているでしょうね。

 元々は「ツッパリ漫才」というスタイルでデビューしたんですよね。台本も自分で書いてます。でも、それ以上に、自分たちのコンビをどうプロデュースすれば売れるか、を練りに練ったマーケティングの天才ではないか、と思いますよ。

「自分たちのターゲットは20〜35歳の男だ」

 だれでも笑わせるのが一流の漫才だという従来の教科書を塗り替えます。これからはそうじゃない。劇場にたくさんの追っかけが詰めかける。きゃーきゃーものすごい人気。

「こいつらが俺たちをダメにしていく」

 当時、冷徹な自覚を持っていたんですね。

 そんな彼がお手本にしてたのは・・・この続きはこちらからどうぞ。