2010年06月28日「日本はなぜ貧しい人が多いのか」 原田泰著 新潮社 1260円

カテゴリー中島孝志の通勤快読 年3000冊の毒書王」

 選挙突入。もう出口調査で判明しちゃってるようですな。
 なんか白けちゃうよね。

 日本人は判官贔屓というけど、実際は勝ち馬につく民族ですから、やっぱ当確になりそうな候補者とか政党に票を入れるんでしょうな。
 で、後悔する。

 さて、経済企画庁勤務時代にユニークな論文をいろいろ発表されてた方ですね。いま、大和総研のチーフエコノミストらしいです。
 相変わらずユニークな視点で目から鱗が何枚も落ちました。

・少年犯罪は増加している。
・若者の失業率は自分探し志向の強いせいである。
・日教組の強いところは学力が低い。
・グローバリゼーションが格差を生んでいる。
・高齢化で医療費は増える。
・日本は平等な国である。
・人口が減少したら日本は貧しくなる。
・昔の人は高齢者の面倒をよく見ていた。
・円は安すぎる。
・中国の高成長はシステムのおかげだ。
・中国はすぐに日本に追いつく。
・90年代の停滞は構造改革しなかったからである。
・低金利が続いているのは日銀の政策のせいだ。
・銀行に資本注入すれば経済は回復する。
・第二次世界大戦がなければ大恐慌は終わらなかった。
・国債の減額はなにより大事である。
・日本のエネルギー効率はダントツで高い。
・・・ほかにもたくさんたくさん。

 で、これ、すべて都合のいい作り話。「事実」は「誤り」なんです。
 えっ、ほんまかいなそうかいな?
 というわけで、今週は、これぞという読み応えのある経済本を特集しまっせ・・・続きはこちらからどうぞ。