2011年09月27日美食の秋 横浜中華の鉄人超お勧めの「皇苑」

カテゴリー中島孝志の美食倶楽部」

「超マインドコントロール」(池田整治著・マガジンハウス)がアマゾンで2位に登場。自分買い無しの実力だから偉い。1位は「体脂肪計タニタの社員食堂」。これはテレビ等でも紹介された強豪。200万部突破の大ベストセラーですからね。もう一踏ん張りです。

 さて、社員食堂じゃなくて、中華街に行かなくなって何年経つだろ? 段ボール肉まん事件の後からだから5年かな。

 中華料理というと、好きなのはオークラの「桃花林」の味。若い頃、亡くなられた橋本副社長によくごちそうになりました。自宅の毛蟹パーティ(ご本人が毛深いので渾名)にもしょっちゅうお招きを頂きましたなあ。

 で、横浜そごうの10階にある「桃源」もオークラ系なんで、たいていここで食べてるんだけど。

 横浜でいちばん食にうるさい友人(レストラン等の経営をいろいろ)から横浜ロイヤルパークホテル(ランドマークのこと)の「中華のドン」を紹介されて食べてきましたがな。

 名前を言えばだれでも知ってる中華の鉄人。このホテルの顧問。陳健一さんの師匠。横浜中華料理界のドン。


もちお任せ。突き出しは海月、かりかりの叉焼、穴子。

フカヒレは嫌いだったの。餡が抜群。いままで食べてたのなんだったんだろ。

アワビ。もち1人1個。

デザートはメロン、グレープフルーツ、ウーロン茶のゼリーと月餅。

 そのほかにも出るわ出るわ。さすがの私でも残しました。この前、胃痛がありましたしね。
 T顧問はテーブルで焼酎飲んでわ、料理長になにか作らせてる。

「ほかになにか食べたいものある?」
「・・・麻婆豆腐」
「えっ? うん、まっ了解了解」
(あまりに庶民的過ぎたかななあ。でも食べたいんだもん)


目が飛び出るほど美味しかったですよ、これは。

「陳君は頑張ってるな。道場さん(仲がいい)もあの歳で和食を守ってる。若手がもっと出ないとな」
「麻婆豆腐の本家ですね。この辛みはラー油じゃないですね」
「ラー油で辛くしたらダメ。山椒だよ、山椒」

 へえ、鰻丼の山椒を連想しちゃうけど、山椒で辛くするとここまで味が深くなるとは。

 最近、流行してる「食べるラー油」がありますけど、あれは元々ペニンシュラの料理人がXO醤を使ったもので、それを京都オークラの料理人が食べるラー油として開発したんだってさ。それをパクったのが桃屋。
 業界裏話をいろいろ。


サンセット時は赤富士が一望。68階だもんなあ。私、高所恐怖症なのよね。

 しかし世の中には美味しいものがあるんですねえ。感動。2階のメインバーもT顧問にご馳走になっちゃった。感謝感謝。
 

 さて「中島孝志の 聴く!通勤快読」でご紹介する本は『歴史に消えた参謀 吉田茂の軍事顧問 辰巳栄一』(湯浅博著・産経新聞出版)です。詳細はこちらからどうぞ。