2014年01月02日「オース!バタヤン」

カテゴリー中島孝志の不良映画日記」

 なんつうか、これが今年初の映画館で観る映画かな。『オース!バタヤン』ね。

 バタヤン知ってる? 知らんわなあ。ぼろぼろのギター、地面とほとんど水平に抱えて歌う人。ま、「かえり船」「島育ち」「大利根月夜」「玄海ブルース」とかね。

 で、これ、ドキュメンタリー映画なの。出演はバタヤンのほかに、浜村淳、白木みのる、立川談志、寺内タケシ、小室等、千昌夫、佐高信、上岡龍太郎、宮尾たか志、玉置宏、山城新伍等々の各氏。



 日本歌手協会名誉会長ね。昨年永眠されましたが、私、六本木でバタヤンに会ったことがありましてね。30年前。電話ボックスを探して歩いてたら、たばこ屋に赤電話。けど先に電話してる人がいました。上下真っ白のスーツ。靴も白。なんと、それがバタヤン。
 私を見ながら挨拶するんですよ。「いま終わるから待って」という意味でしょうな。で、終わると「お待たせ、お兄ちゃん」とひと言。颯爽と歩いて行かれましたね。あのとき64歳くらいでしょ。輝いてましたね。最後まで輝いてました。

 あのとき、言っときゃよかったなあ、「十九の春、大好きです」ってね。