2017年04月20日春の京都その1 大覚寺探訪

カテゴリー中島孝志の「日本伝統文化研究会」」

 桜とはあまり縁がないのか、松の色がしっとりと渋い寺ですな。
 嵯峨別院。弘法大師空海さんが東寺を賜ったあの嵯峨天皇の別荘だったとこですよ。

 平安遷都した桓武天皇のご子息。平城天皇の弟。淳和天皇の兄。
 平城天皇が奈良に戻りたい戻りたいと願ったのに対して、あくまでも平安京を守ろうとした方です。



 京都で仕事。今週は名古屋、大阪、新潟の原原が新たにスタートします。たまたまの京都なんで、1日早く出かけてしまいました。いいタイミングですな。

 朝イチに到着。山陰線で嵯峨嵐山。なんて日だ! 車内は外国人だらけ。1割くらいかな、日本人は。国際都市つうかなんつうか。「外国人観光鈍化」てホンマかいな。

 まあ、今回はタクではなくテク。テクテク歩くと決めましたんでね。結果20キロ歩きました。



 大覚寺までテク。有栖川に沿って嵯峨北高の脇を歩いてたらついちゃった。山を目指せばいいわけ。かなり北にありますからね、ここは。



 大覚寺。渋い。渋い。俳優でいえば、芦川いずみさんのご主人の藤竜也さんみたい。いや、もっと枯れてるな。誰やろ。



 派手さがないだけ、中韓の観光客があまり来ないようです。そうか、だから静かなのか。納得。


日本3大名月鑑賞地=大覚寺大沢の池、猿沢池そして石山寺。

 かなり早いですけど、中秋の名月は旧暦8月15日。毎年少しずれますからね。17年は10月4日みたいっす。嵯峨天皇が大沢池に舟を浮かべて月を見ながら遊んだのが始まりとか。満月法会が開催されますんや。祭壇にお団子、お芋やお豆をお供えして天下太平、豊作祈願をしまんにゃわ。

 ここに詣ったのは五大堂を見たかったんでね。


空海が五大明王を安置する堂を建て修法を行ったのが起源。

 嵯峨天皇崩御から30年後、淳和天皇皇后が寺に改めたわけ。
淳和天皇の皇子恒貞親王が開山。鎌倉時代、後宇多法皇が再興されました。


東寺の五大明王は立体的です。


 さて、今日の「通勤快読」でご紹介する本は「なんでお店が儲からないのか僕が解決する」(堀江貴文著・1,296円・ぴあ)です。