• 2023年11月29日(水)

    「もっと悪い妻」 桐野夏生著 1,760円 

    男たちの身勝手さを、一行で打ち砕く桐野文学の極北!
    夫公認のもと、元恋人と自由な時間を過ごす妻を描いた表題作「もっと悪い妻」など、計6作の短編を収録。
    「麻耶は大事だと思っている人が他にいるの?」
    「いるよ。男でも親友になれるよ」
    「それはそうだろうけれど。困ったな」
    (「もっと悪い妻」より)

    ネット上で〈悪妻〉と批判されることに悩むバンドのヴォーカルの妻を描いた「悪い妻」。
    妻と離婚した後、若い女性にしつこく迫る壮年の男性の哀歓を伝える「武蔵野線」など、男と女のカタチを切り取った現代の「悪妻論」。

    西加奈子さん(作家)推薦
    不幸な「悪い妻」は許されるが、満たされた「もっと悪い妻」は断罪される。「妻」という呪いと、「妻」を理想化する社会へのしたたかなカウンター。