2007年07月05日そしてだれもいなくなった!

カテゴリー中島孝志の不良オヤジ日記」

 久間さん、さっさと辞任しましたなぁ。「男の美学」とでも言いたげな会見でしたなぁ。
 これで、安倍内閣ではわずか10ヵ月間に3人の大臣が消えたわけですが・・・。こうなると、参院選はめちゃ厳しいですな。よっぽど民主党がオウンゴールでもしなければ、自民党の敗北は決定ですな。
 負けたら総辞職だから、みな、大臣が消えちゃうわけよ。そして、だれもいなくなった・・・アガサ・クリスティじゃないんだから。

 安倍さんとしては、ホントは衆参同時選挙したいとこだろね。民主党は準備できないからさ。けど、これだけ逆風が吹くと衆院選まで負けたら自民党は政権からこぼれ落ちちゃう。これは困る。
 けど、このまま手をこまねいていても負けるわな。安倍さんは意外と博打を打つところがあるから、なんだかんだと理由をつけて「同時選挙」するかもよ。
 
 さてさて、ミートホープ社、緒方元公安調査庁長官、羽賀研二・・・等々の問題で、すっかり目立たなくなったコムスン問題ですが、週刊誌では情け容赦なく親会社グッドウィルの折口さんの下半身問題を中心にいろいろ報道してますね。
 曰く、アイドル好き、コスプレ好き、ロリータ趣味・・・。ついでに、慶応に5000万円寄付だとか。
 個人的趣味やお金の使い方まで非難されるんだから、「不徳」としかいいようがないね。

 こういう情報が流れると、経営者としても致命的だよね。介護、派遣・・・つまるところ、「社会的弱者」を搾取している悪徳商人というイメージを払拭することを最優先しないとダメ。

 あれだけテレビに出まくっていたのに、いまや音無の構え。引きこもりたくなる気持ちもわかるけど、ここは早急にピンハネ疑惑を解決しないと命取りになります。
 これ、安倍さんが抱える年金問題と一緒なのよ。「すべて返却します」とさっさと宣言して即、行動に移さなくちゃ。現状認識がかなり甘いと思う。

 コムスンの事業売却にしたって、売らないと本丸までやられちゃうからでしょ。たまたま厚生省(介護ビジネス)と労働省(派遣ビジネス)が一緒になってたことが彼の不運ともいえますな。

 ところで、コムスン問題発覚後の親会社グッドウィルを取り巻く状況を見ると、ある方向に進みつつあることがよ〜くわかりますね。
 まず、コムスン問題で株価が急落する中(いまや株価は発覚前の半分まで下落中)、外資系ファンドがグッドウィルの株をかなり購入してますよね。で、ここにきて、二重派遣問題が明らかになりつつあります。
 新聞でも叩かれてる通り、派遣法違反には業務停止等々のペナルティがあります。で、いま、当局が調査に入っています。

 あとは・・・。

 1日3万人もの派遣ビジネスは儲かるからね。外資も乗り出したいでしょうね。大手人材派遣業の取り込みは、アメリカの戦略としても一歩前進。
 幸い、いま乗り込めば、労組も「ホワイトナイト」として受け容れるかもしれない。
 
 いずれにしても、参院選後に新しい動きが起こりそうですな。