2007年07月24日「できる人になる3分間マネジメント」 萩原一平著 中経出版 1365円

カテゴリー中島孝志の通勤快読 年3000冊の毒書王」

 サブタイトルが「ダメな自分を劇的に変える法」とあります。
 変えたいなあ、劇的に! つくづくそう思う。

 これ、いわゆる、NLP本です。NLPってのは「神経言語プログラミング」のこと。アメリカで大流行。で、いま、日本でもあちらこちらで盛んにセミナーが行われてますな。
 当然、書店に行くと、たぶん選ぶのにちと困るほどたくさん並んでるはず。

 NLPってのは、やっぱりアメリカから上陸したわけですけど、早い話が、現代の産業心理学と大脳生理学の「いいとこ取り」をした理論・・・と考えればあながち外れてないんじゃないかな。

 となると、仕事で使えるアイデアがいっばい? そうだよね、NLPでいろいろ言われてることは、すべて優秀なビジネスパーソンが実践してることばかりです。

 「中島さん、NLPを勉強したんですか?」なんて、関係者から訊かれることが何回かあります。
 「?」
 「だって、中島さんの本、NLPの匂いがプンプンしますもん」

 だから、違うのよ。優秀なビジネスパーソンの事例を紹介したら、必然的にミートすんの。そんだけのこと。逆にいうと、NLP理論を実戦ケースをまじえて紹介するには、私が最適かもしれませんな。

 「神経言語・・・」なんて、下手すると、この理論、うさんくさく思われちゃうかもしれないから、本田健さんの『一瞬で自分を変える・・・』なんて本、ホントはこれ、NLP本なのよね。けど、出版するとき、NLPという3文字をすべてカットしたんです。

 いずれにしても、NLPは個人的には、今年、ブレイクすると思ってるんだけどな。

 さて、著者はNLPでは珍しい実戦家です。この分野、セミナー業として独立されている方が多いんですよ。つまり、NLPの伝道者になってる人が少なくありません。
 けど、萩原さんは完璧なビジネスマン。若くして外資系自動車メーカーのCS部長という要職。しかも、海外大手、国内大手の自動車メーカーからヘッドハンティングでいろいろ転職してきた人。
 当然、事例はすべて他人の話ではなく自分のケース。つまり、「教祖」の受け売りじゃなくて、いったんすべてを呑み込んじゃう。で、ビジネスの現場で確かめる。結果、役に立った考え方だけを抽出して本に書いた、というスタイルになってます。
 
 たとえば、アメリカでビッグ3の一角を占めるメーカーに勤務してたのね。この時、マーケット・アナリストとして、トヨタへり対抗戦略を練ってたわけ。

 「日本の企業はどうしてあんなに強いんだ?」
 「トヨタに弱みはないのか?」
 「このままでは彼らのプランは10年後に実現しそうだ」

 連日、こんな質問を受けていたという。で、トヨタの強みを徹底分析。
 その挙げ句、弱点を発見(2001年)。けど、さすがにトヨタ。その後、指摘した問題点を次々に取り組んで解決していたんだってさ。

 で、疑問が湧いた。

 「日本の企業はこんなに素晴らしい戦略を持ってるのに、どうして個人は戦略を持ってないの?」

 すると、次のことがらが弱いことがわかった。
?論理性・交渉力、?サブモダリティーの活用、?ラポール、?カリブレーション、?目標管理、?モデリング・・・ね。
 じゃ、どうやって鍛えればいいのか? あと本で勉強してください。300円高。


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