2007年08月29日「ビューティフルライフ」

カテゴリー中島孝志のテレビっ子バンザイ!」

 ねえ、柊二。
 この世は綺麗だったよ。
 高さ100センチから見る世界は綺麗だったよ。
 あなたに会って、私の人生は、星屑をまいたように輝いたんだ・・・。

 またやっちゃった。チラッと見るつもりが、第1話を見たら止まんなくなっちゃった。
 締切、山ほど抱えているのにさ。なんてこった! 結局、DVD全6巻、すべて見てしまいました。トホホ。

 やっぱ思った通り。いつもの通り、ラスト見てから落ち込んじゃうわけ。で、やるせなくて、空しくて、淋しくて、哀しくて、どうしようもなくなっちゃうわけ。 
 で、バーに繰り出して飲んじゃうのよ。すると、ますます締切が遅れる・・・悪循環なのは♪わかっちゃいるけどやめらんない。
 学習効果がないというか、承知でやっちゃう確信犯というか。


ぶっきらぼうだけどセンス抜群の美容師役。キムタクでしかできない役だな。

 このドラマ、先ごろ終わった「パパとムスメの7日間」の帯、つまり、東芝日曜劇場(TBS系・日曜夜9時放送)なのね。
 主演は、キムタクと常盤貴子。キムタク、最高の演技じゃない?
 常盤貴子は「地下鉄に乗って」「愛していると言ってくれ」の名演技でも知られますわな。彼女、台詞を一語一語鮮明に発音するのね。

 これ、8年前のドラマ。平均視聴率32%、最終回42%という、いまから考えるととんでもない数字を叩き出した作品。解説の必要はありませんわな。

 主人公の柊二はカリスマ一歩手前の美容師。不器用で一本気な男。杏子は車椅子で生活してるけど、そんなハンデを感じさせない女性。図書館司書ね。
 この2人が出会って、恋に落ちて、2人で懸命に夢を語って・・・けど、病気が進行して杏子は死んでしまうという悲恋ね。
 杏子に施す死化粧シーンはクライマックスだけど、主人公が美容師ならではの演出ですな。感心しました。ラストがからっとしてるのがなんともいえずにいいね。

 物語というのは、偶然を装い、必然へと進んでいくわけだけど、この2人の出会いは絶妙のシナリオだと思います。憎いほど巧いシナリオ。
 このドラマ、台詞、とくに会話が活きてるんだよね。これはよっぽど街中歩いて1つ1つ拾い集めたと思うよ。

 脇の役者がなかなかいい。TMレボリューション、いいじゃないですか? 水野美紀、的場浩司、渡部篤郎、小雪、モロ師岡・・いまや、主役を張る役者ばかり。
 さすがのキャスティング。

制作:貴島誠一郎、プロデュース:生野慈朗、植田博樹、脚本:北川悦吏子、主題歌:『今夜 月の見える丘に』B'z