2008年03月21日解散したら?

カテゴリー中島孝志の不良オヤジ日記」

 FRBの意思決定と行動のスピードには、さすがアメリカという評価があると思います。
 狩猟民族の習性と言ってしまえば簡単ですけど、リスクは果敢にテイクする。でなければチャンスはない、という「危機の本質」を理解しています。
 権限と義務、それに責任が鮮明だからですね。だれがなにをすべきか、できるか、負わされるかがはっきりしている。だから、やらざるを得ない。

 日本の役人に見られる「不作為の罪」についても責任が訴求されるお国柄ですからね。

 さて、福田さん。衆院を解散したら?
 「そんなことしたら、参院に続いて衆院まで野党に牛耳られちゃうよ」
 もう牛耳られてるじゃないですか? 委員会の委員長ポストも激減しちゃう。あっても、同じじゃないですか? 法律が通らないんだから。
 参院を押えられてるということはそういうことです。

 政治家というのは、衆院だろうが参院だろうが、そんなの関係ねー。はい、オッパッピー! すべては選挙区事情で動くんです。党の方針とかマニフェストも選挙区事情の前にはなんの効力もありません。
 猿は木から落ちてる猿ですけど、政治家は選挙に落ちたら、ただの人ですもんねぇ。

 そこで、この手詰まり感を突破するには、あえてリスクをテイクしなくちゃダメですよ。
 解散したらいいんです。ガソリン暫定税率にしたって、4月になれば自動的に法律が消えて、25%減ですよ。いったん下げてから、もう1度復活させることなんて不可能です。マスコミがやいのやいの騒いで、冷静な議論なんてできるわけがありません。
 いきなり消費税10%ではどうか、という議論にしたほうがよっぽど通りやすいはずです。

 空白の日銀総裁ポストにしたって、空白だったのは総裁ではなく、ホントは指名権者の椅子なんですね。
 4月以降に持ち直すパワーなんてありません。安倍さん同様、さっさと放り出すか。それが嫌なら解散に打って出る。いまがラストチャンス。
 「洞爺湖サミットでなんとか得点して・・・」
 守りに入ったら舐められます。死中活あり・・・なんだけどなぁ。


短気の福田さん。切れるならいまがチャンス!