2011年09月16日これいいだしたらユーロは解散でしょ。

カテゴリー中島孝志の不良オヤジ日記」

 ユーロ共同債だって? なにを祐天寺、ばっかじゃ中目黒でげすな。

 これ、欧州委員会の委員長ジョゼ・バローゾさんが言い出して、日本のメディアも飛びついて報道してるけど。

 もし実現したら、ドイツはユーロを最後まで見捨てない、キリギリスたちを最後まで面倒見る、と決定したと市場は判断します。
 結果、ユーロ高。ドイツ債の暴落。

 もしすったもんだで成立しなかったら? ユーロ暴落。ユーロ解散。というのも、結局、不成立=ドイツ脱退を意味するからですね。

 どちらにしても、すべてはドイツ次第、ということ。

 言い出しっぺのバローゾさんはええですよ。この人、ポルトガルの代表=ギリシャの次に破綻するキリギリスだもん。

 ユーロ共同債という発想を市場はどう見るか?

「国債以上に信頼できる債券をつくりました。いままで国単位で発行していた国債は踏み倒しますからよろしくね」

 つまり、ここにきて、EUはそれぞれの国が発行していたボロ国債の付け替え先として「ユーロ共同債」なるインチキシステムを活用しよう、というわけ。
 ギリシャ、ポルトガル、イタリア、スペインを救済するにはこれっきゃない、というわけですな。

 でも、そうなるとユーロ圏内のボロ国債はすべてデフォルトしますよ。

 ドイツは大反対でしょうね。ただでさえメルケルさんは選挙に負け続けてるわけでね。つまりドイツ国民が許さない。「これ以上、キリギリスのために国益を毀損するな。ユーロから脱退しろ」となるのでは?
 
 いま、ユーロというシステムが揺らいでます。でもね、それ以上に揺らいでいるのはドイツですよ。この大問題についてドイツ自体が一枚岩ではありません。
 ドイツって連立政権なわけ。パートナーから離脱されたらメルケル政権はもちません。

 ユーロを守って政権から陥落するか、ユーロを潰して政権を維持するか。ドイツ首相としてメルケルさんはいま計算中。ユーロから選出された首相じゃありませんからね。

「ホントは時間切れで市場が先にギリシャにデフォルトを突きつけて欲しいなあ。それまで熟慮中というポーズをとっておきたいわあ」
 ま、これが本音でしょう。

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