2007年01月19日「演歌なアイツは夜毎パンクな夢を見る」

カテゴリー中島孝志のテレビっ子バンザイ!」

 なんというか、よくテレビで放送できたな、というドラマですな。いまやったらもっとヒットすんじゃないかな。
 これ、伝説に残る作品でっせ。

 う〜ん。たとえば、「淋しいのはおまえだけじゃない」「港町純情シネマ」みたいなテイスト? でもって、もっとがんがんロックンロールしてるみたいな?
 選曲が場末のストリップみたいでいいねぇ? そうか、場末のストリップ劇場が舞台だもんね。

 竹中直人さん主演。田中広子さんが美しい。でもって、スズキさん、宮藤官さんの共同脚本とくれば、見るっきゃないでしょ。

 東京下町の場末。魔術師のダーク五郎は腹違いの妹と「偽りの夫婦マジシャン」としてドサをまわる流れ芸人。
 せっかく呼ばれた来た街は昔の面影なんか無くて、いまや、新興やくざの地上げでめちゃくちゃ。呼ばれた先のストリップ劇場。オーナーは薬チューで、サラ金に追われる毎日。

 雑用係の司(阿部サダヲさん初出演。若い!色が白い!)が五郎を呼んだわけだけどね。

 ダーク五郎ってのは、やくざ映画に心酔する演歌な男なんだよ。で、ヤクザの嫌がらせを受けてる芸人に喝を入れたりしてね。この芸人、元はどんでもない不良。同級生だった相手のやくざだけど、元は生徒会長。生徒会長はこの芸人に目を潰されたことでぐれちゃったってわけ。

 この芸人が所属するのは「東京たちなおり友の会」つう同好会。
 まっ、ひと言で言えば、落ちこぼれのサークルよ。たとえば、カメラの前でしか欲情できないインポ男とかね。2作目は、とってもHな作品になってます。よく放送できたな。大丈夫かぁ。
 いずれにしても必見の価値あるドラマ。