2004年02月23日最後まで生き残る企業は?

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労組の判断が正解!

 ダーウィンの「進化論」の冒頭に曰く、

 「最後まで生き残る生物はどれ?

 1もっとも強い生物

 2もっとも頭のいい生物

 3もっとも変化に対応できる生物」

 正解はご存じの通り、3ですね。鳥インフルエンザが強いのも、3のように変化にどんどん対応しているからでしょうね。

 さて、名門企業がどんどんおかしくなっています。

 「会社の寿命30年、事業の寿命10年」と、かつて言われたことがありました。そういう意味では、名門企業カネボウはよくもったほうですね。というよりも、化粧品事業はまだまだ花形です。

 これしか成立しない会社にもかかわらず、ドル箱の化粧品事業を花王に売って、この会社は将来をどう考えていたのでしょうか。

 「決算が作れないから、とりあえず、売れるものから売っていく」という発想だったんでしょうね。




得するのは銀行だけ?

 しかし、新聞報道でおわかりのように、花王との縁談と突如、破談。労組の反対があったからですね。

 けど、この反対はカネボウの近接未来を考えれば、正論だったと思いますよ。

 ここは歯を食いしばって、この事業に選択と集中して乗り切るべきだったのではありませんか。

 そういう意味では、途中で浮上した「サードパーティ案」のほうが、今回の再生機構への支援要請よりもよかったのではないでしょうか。

 再生機構への支援要請でいちばん喜ぶのは、金融機関だけですね。

 この組織自体、金融機関の不良債権を軽くするための仕掛け以外の何ものでもありません。銀行だけが生き残り、メーカーが滅ぶ。さすが、大蔵族出身の小泉総理が成立させた組織だけのことはあります。

 世の中は複雑系なのです。



 ところで、最近、竹中大臣に関する報道が極端に少なくなりましたね。そうとう竹中イズムが進んでる証拠でしょうな。