2003年12月08日小泉内閣はもちません!

カテゴリー価値ある情報」

これ、命取りになるよ

 外交官2人が殉職しましたね。春秋に富む優秀な人間が犠牲になりました。

 一方、大使館の責任者であるイラク大使はイラクにはいませんでした。彼はずっと霞ヶ関にいるんです。イラクは危ないですからね。

 小泉さん曰く、「イラクへの自衛隊派遣は揺らぐことはない!」とのこと。初志貫徹ということです。

 トップの決断でいちばん難しいのは初志貫徹よりもドタキャンなのです。エベレスト登頂50メートル前で下山を決断する。企業提携の仮調印を済ませたあとに破棄する。明日、挙式という前日になってドタキャンする。

 このまま行けば楽なんです。途中で進路を変更することは関係処方面に摩擦が起こりますから普通の人ではできません。ドタキャンできるのはワンマン経営者、独裁者だけです。

 「独裁者」という異名をとる小泉さんですが、この人を見て気づくのは最初決めたことはどんなに条件が変っても気にしないで突き進むということです。「猪突猛進」という言葉が最適です。

 今まで「国連外交」と言い張ってきたのに、さっさと「ブッシュの戦争」に賛意を表明し、国連を捨てアメリカに付いた。「ベトナム戦争時と同じように、いずれフランスも折れてくる」という外務省のミスリードからすべて端を発しています。

 あの時から現地での犠牲者、自衛隊の派遣はプログラミングされていたのです。




都心のビジネスマンには危険手当が必要

 アメリカは孤立しています。ベトナム戦争の構図と似通ってきました。

 あの時、韓国軍もベトナムにかり出されました。そして、いつの間にか、中核を占めるようになりました。

 さすがに自衛隊がそうなるとは思いませんが、米軍は多国籍軍をローテーション化する予定でいますから、いずれ、自衛隊も徐々に戦力に組み込まれていくでしょう。

 客観的に考えれば、アラブの民からすれば、自衛隊が派遣されたということはイラクへの人道支援というよりもアメリカへのてこ入れと考えるのが普通でしょう。

 ビンラディンが「アフガンのタリバンをイラクへ移す」と述べていますが、これは「米軍に荷担するグループは皆殺しにする」というメッセージです。

 「東京をテロ攻撃する!」というのはまんざらない話でもないでしょう。

 「テロリストには屈しない!」という小泉さんですが、わざわざテロリストを引き入れるような決断をする必要はなかったでしょう。首都圏で働くビジネスマンは危険手当がなければ割が合いませんよ。

 いま、日経平均株価は1万円すれすれです。円高が原因だとは思いません。 

 これ、日本のマーケットの脆弱性が原因でしょう。ほんの些細なテロ一発で日本の株価は暴落しますよ。アメリカの場合、9.11の後、パフェットが「テロに屈するな。株を買い支えよう!」と一丸となりました。

 だから、マーケットを閉めずに頑張ったのです。おかげで、すぐに立ち直りました。

 日本の場合はそうはいきません。おそらく、マーケットは閉めてしまいます。当分、開きません。それがわかっていますから、外国人投資家は売り浴びせてくるでしょう。

 いずれにしても、本当に些細なテロ一発で株式市場は壊滅します。

 もし、そうなった場合、責任はすべて小泉内閣というよりも小泉さん1人に負わされます。

 わたしたちはそういう人間を総理に選んだのです。