2003年09月22日小泉内閣発足に思う

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肩すかしの組閣

自民党総裁選が、あっけなく終わり、小泉さんの圧勝で終わりました。

 選挙を控えると、政治家なんてものは弱くなります。当選してナンボの人たちなんですから、しかたありません。

 しかし、組閣には肩すかしでガックリ。

 政治は人事ですよ。佐藤栄作元首相が「人事の佐藤」と言われましたが、今回の人事にはガックリです。いちばん驚いたのは、外務大臣の留任です。これでは、拉致問題は真剣にやりませんよ、というメッセージですね。

 ほかに人、いなかったのかね。中曽根さんとかにやらせるとかさ。

 考えられることは二つ。

 もう道筋がついているから、だれでも良かったということ。もう一つは、とても自分の政権では片がつかないからという諦め。いったい、どちらかということは、道路公団の藤井総裁の件と合わせて、いずれ判明するでしょう。




これは選挙対策内閣だな

 しかし、大臣の格は限りなく軽くなりましたな。鴻毛よりも軽し、といったところでしょう。

 大臣の就任挨拶を聞いていても、どうでもいい人ばかりだものね。自民党って、こんなに人材がいなかったのかと愕然とします。

 これは注目の構造改革に関する一連の委員会には、かつての土光敏夫さん並の大物を座らせないと改革なんてとても進みませんよ。

 こんな陳腐な組閣に比べて、サプライズだったのは、党三役の中心、幹事長に安部晋三さんが就任したことです。

 拉致問題で正義の味方として脚光を浴び、ポスト小泉の最右翼。北朝鮮問題はこの人が総理になってから解決、となるかもしれません。

 選挙を通じて、安部さんと二人三脚で抵抗議員に踏み絵を踏ませ、改革派を増やして盤石な基盤を作り、それから日本の構造改革に本格的に取り組むつもりなんでしょうか。

 いずれにしても、この布陣は選挙対策用です。改革は民間のキーマン主導。選挙はイメージ主導ということでしょうか。