2003年05月12日戦争を覚悟しておきたい

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金融機関の終焉

 イラク戦争が終結したとき、ダウ工業株平均はガクンと落ち、その後、しばらくは低空飛行を続けてました。

 けど、ここ数日でガンガン上がってきましたね。いまや、アメリカの株価はナスダックも含めて、勢いがあります。

 おそらく、今日、日経平均もこの好況感を反映して上がるでしょう。

 その代わり、円はドルに対して円高になってきました。これではドル建ての輸出産業は厳しいですよね。

 ドル安になり、株価が上がる。アメリカ経済にとっては万々歳。日本もそのおこぼれを頂戴できればいいですが、どうやら、その逆になりそうです。

 その理由はなんでしょうか?

 つい最近まで、「相変わらず不良債権の処理が進まないからだ」とされてきましたけど、いまや、不良債権処理を進めれば進めるほど、お金が回らない。リストラすればするほど、株価が下がる。

 これらはすべて、日本経済の近接未来に対して不安だからですね。もちろん、年金基金の代行返上という強烈な「売り圧力」もあります。けど、こんなものは直、下げ止まります。

 問題はこの低金利の中にもかかわらず、企業は金融機関と政府を信用していないから、猛烈な勢いで借金を返してるんですね。でも、その金が市中に回っていかない。金融機関が国債ばかり買っているからではありません。企業が借りてくれないからです。

 「お金を借りたい」という企業はたくさんあります。けど、それらは死に体の会社ばかり。バブル崩壊を自助努力で生き抜いてきた企業は歯を食いしばって借金を返してるんです。

 いずれ、日本はデフレからインフレに変わるでしょう。景気が戻る。その時、金融機関は以前の金融機関ではなくなってるでしょう。企業は間接金融を当てにしなくなってるんじゃないでしょうか。




戦争を覚悟しておこう

 もう一つ、日本という国のリスクがあります。

 いま、香港では「日本にSARSがないのは、日本人がヤクルトを飲んでるからだ」という噂で、ヤクルトがバカ売れです。

 でも、真実はどうですかね。

 「日本にSARSがないのは、政府が隠しているからだ」

 こっちのほうが当たってるんじゃないでしょうか。

 北朝鮮の核問題。歴代の政府当局者が放ったかしにしてきたツケが回ってきました。コメ支援など、宥和政策がなんの役にも立たなかったわけです。いたずらに、時間稼ぎをしてきただけです。

 アメリカは北朝鮮の核を見過ごすわけはありません。早い段階で叩くと思います。

 その時、テポドン、ノドンが飛んでくるのは日本です。だから、いま、有事立法を急いでるわけですね。

 「日米安保の発動で、アメリカが助けてくれる」かもしれません。というのは、北朝鮮にはイラク以上の石油資源があると考えられているからです。アメリカは韓国との併合を望んではいないと思いますよ。韓国が併合したら、資源はすべて韓国のもの。核も韓国のものになってしまいますものね。

 「北朝鮮は民主的な独立国家として蘇らせたい」と考えるのが筋でしょう。

 となると、問題は金日成体制そのものです。イラク同様、これだけ崩壊させればいいわけです。戦争せずに、これが実現するのは自然崩壊を待つか、暗殺だけでしょう。

 いずれにしても、日本は北朝鮮から攻撃されるという危機を覚悟しておいたほうがいいでしょう。

 白装束やタマちゃんの行く末を心配している時期ではないんです。